第九章13 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第3試合】10/華刻嬢(げこくじょう)チームの作戦タイム3
では次に決まりかけた第12案【逸輝法令/へ】はどんな【オリジナルバトルルール】か?
これも【無属性】と言えば【無属性】と言えるかも知れないが強引に【属性】を付ける事が出来る。
それは、これば別名、【選曲バトル】だからである。
それは【曲】が聞こえる範囲だけという【バトルフィールド】を使った戦いで、戦う相手は、それぞれ、100曲の中から【マイプレイリスト】を10曲選択する。
そして、ランダムに100曲の中から【歌】が流される。
自分の【マイプレイリスト】にある【曲】が出た場合のみ相手に【攻撃】する事が許されて、その場合、相手は【逃げる】事しか出来ない。
もちろん、逃げる事が出来るのは曲が聞こえる範囲だけだ。
それ以外に行ったら反則負けとなる。
また、【マイプレイリスト】で選曲した【曲】がダブっていた場合、その曲が流れたら、両方に攻撃する権利が与えられるというものになる。
攻撃出来るのは、【マイプレイリスト】に選曲した【曲】が流れている間だけで、それ以外は反則負けとなる。
また、【マイプレイリスト】で選曲した10曲全てが先に出た方が勝ちと言うルールになっている。
つまり、運も勝敗に関わってくる。
この勝負方法に強引に【属性】を付けるには、【曲】に【属性】を付ければ良いのである。
例えば、100曲の中で、
【グー】の【曲】30曲、
【チョキ】の【曲】30曲、
【パー】の【曲】30曲、
【オールマイティーの手】の【曲】10曲を指定して、
【オールマイティーの手】の【曲】は1曲しか【マイプレイリスト】に選曲出来ないとする。
それで、選んで、例えば、双方のプレイヤーが【曲】が始まる前に自分の【手】を決めており、片方のプレイヤーが【グー】、もう片方のプレイヤーが【チョキ】を選択していたとする。
【グー】を選択したプレイヤーが【選曲】した【プレイリスト】の【グー】の【曲】が流れた場合は、そのまま変化無し。
【プレイリスト】の【チョキ】の【曲】が流れた場合は、勝ったのでその曲は2回流せる。
【プレイリスト】の【パー】の【曲】が流れた場合は、負けたのでその曲は飛ばされる。
【プレイリスト】の【オールマイティー】の【曲】が流れた場合は、勝った事になり、その曲は3回流せる。
と言った様に、ルールを追加出来るのだ。
また、相手側の【チョキ】も勝負に影響する。
【チョキ】を選択したプレイヤーが【グー】を選択したプレイヤーが【選曲】した【プレイリスト】の【グー】の【曲】が流れた場合は、負けているので2回分流れる事になる。
【プレイリスト】の【チョキ】の【曲】が流れた場合は、引き分けなので条件は変わらない。
【プレイリスト】の【パー】の【曲】が流れた場合は、勝ったのでその曲は消される。
【プレイリスト】の【オールマイティー】の【曲】が流れた場合は、負けた事になり、その曲は3回流せる。
この2つの条件を足すと、【グー】を選択したプレイヤーが【チョキ】を選択したプレイヤーに対して攻撃出来るのは以下の様になる。
【グー】の【曲】が流れた場合は【グー】のプレイヤー側は、変化無し、【チョキ】のプレイヤー側は負けているので2回曲を流される。
【チョキ】の【曲】が流れた場合は【グー】のプレイヤー側は勝っているので2回流せるし、【チョキ】のプレイヤー側は引き分けなので変化無しなので合計2回流される。
【パー】の【曲】が流れた場合は、【グー】のプレイヤー側は負けているので飛ばされるし、【チョキ】のプレイヤー側は勝っているので消される。
また、この条件だと消されるのが2つ重なるのでボーナスとして、【グー】のプレイヤーの【曲】の間でも【チョキ】のプレイヤーが攻撃出来る権利を持つという事になる。
【オールマイティー】の【曲】が流れた場合は【グー】のプレイヤー側は勝っているので3回流せるし、【チョキ】のプレイヤー側は負けているので3回流される。
つまり合計3×3で9回流されると言う超ハイリスクハイリターンな展開となる。
そして、これならば、良い属性になった場合は有利に、悪い属性になった場合は不利に展開する事になるのである。
だが、これもよくわかりにくい勝負だと言うクレームが入り、変更する事になったのだった。




