表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

多田氷雨の作品集

ガラスの靴の君は

作者: 多田氷雨



 午前1時。



 満月揺れるバルコニーに僕は佇む。


 深紅のワインに口もつけず、ただくるくると回す。


 ちらりと見る、隣。


 バルコニーの手すりに置かれた透明に輝くもの。


 ガラスの靴。


 君が落としていった片方。


 月光を浴びて、キラキラと煌めいていた。


 ぼんやりとそのガラスの靴を見つめながら。


 瞳の向こうでは、君のことを。


 今夜出会った君のことを見つめていた。


 美しくて可愛らしい君。


 これまでたくさんの女性に出会ってきたけど。


 今夜のように心落ち着かない日は初めてで。


 口をつけないワインのグラスをくるくる。


 キラキラと神秘的に輝くガラスの靴。


 いつまでも頭から離れない君の微笑み…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 王子による大捜索の幕が開ける なんて読みながら思っておりました なんともロマンチックな雰囲気ですね ……あれ、あってますかね 普段ロマンチックなんて言わない書いてからそわそわしています でも…
[良い点] パーティーの夜ですね。 出会いの余韻にひたる王子様。 もしかすると多田さんは某国の王子様?
2022/04/23 12:55 退会済み
管理
[良い点] 神秘的な雰囲気で素敵です✨ これはもう完全に恋に落ちてますね! お幸せにっ!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ