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ぼくのちきゅう

作者: 遠藤芭土

 これはある未来のお話。


 ぼくは『ちきゅう』という星に住んでいます。

 ぼくはこの星が大好きです。

 争いもなく、美しいこの星。

 ぼくたちは種族など関係なく同じ言葉を話し、みんな仲がいいです。


 ぼくは宇宙を見るのが好きです。

 この広い宇宙にきっとぼくたち以外の生き物がいると僕は信じてます。

 ぼくの住む『ちきゅう』でも昔は宇宙に行く計画がありました。


 でも、それはとても残酷な物だったらしいです。


 ぼくたちは探査船や宇宙船などで近くの星を調査しました。


 でも、昔の人たちはその事を教えてくれません。

 なぜだろう?他の星はなにもなかったのかな?

 他の星には生き物はいなかったのかな?

 絶対に知っているはずなのに、なんで教えてくれないんだろう?

 それどころか、絶対に守らなければいけない掟があります。


「隣の青い星と仲良くなってはいけない」


 だけど、ぼくは諦めない!

 いつか宇宙を旅して、他の星の生き物と仲良くなるんだ!


 これはぼくの希望だけではありません。

 なぜなら、ぼくの住む『ちきゅう』は死に掛けているのです。


 昔、すごい昔。

 ぼくたちはまだ種族ごとに違う言葉を話し、科学は発展していてとても栄えていたのです。

 でも、ある時戦争が起こって『ちきゅう』は大きなケガをしました。

 そのケガはとても深く、直らないケガでした。

 ぼくたちの数もすごく減っちゃって、大変な事になりました。

 ぼくたちは宇宙に行く事は大昔に諦めていたので、ここから出れません。

 だから今は地下で暮らしています。

 地上はとても住める状況にはなくて、出たら死んじゃうらしいです。

 それでぼくたちは一つになることにしたのです。

 残った食べ物や資源は共有し、技術や科学も共有し、武器や兵器はすべて捨てました。

 もう、同じ過ちは繰り返さないために。


 だけど、いまこそ過去に諦めた宇宙に助けを求める時だと思います。

 きっとどこかの星の生き物が僕たちを助けてくれると信じています。

 でも、ぼくたちにはその力はもうないの。

 いまの『ちきゅう』で生きていくだけで精一杯なの。




 そんなある日の事、大変な事がおきました。

 なんとぼくたちの星『ちきゅう』に宇宙船が現れたのです。

 その宇宙船からぼくたちに向けて話しかけてきます。


 なんと汚い言葉なんだこれは、まるで騒音。


 ぼくたちは、科学や技術を昔の戦争で失った変わりに一つ大きな物を得ました。

 それは言葉を理解する技術です。

 お互いが言葉を理解する事によって仲良くなるためでした。

 その技術が今役に立つときが来たのです。


 宇宙船から聞こえる騒音を理解できるように変換しました。


 なんということでしょう、その騒音にはいくつもの種類があるようです。

 まるで昔の僕たちのようです。

 宇宙船からの騒音を変換した結果こうです。


「助けてください、私たちの星は死に掛けてます」


 ぼくたちは優しい生き物です、だから助けたい。

 僕たちの技術でどこまでできるかわからないけど、助けたかったのです。

 なので僕たちからも話しかけました、彼らの騒音で。


「ぼくたちの力でよければ貸します、顔を見せてくれませんか」


 宇宙船のドアが開き、僕たちは未知の生物との接触に成功しました!

 彼らは変な服を着ていました。

 2本足で歩き、2本の触手を伸ばし、小さな頭を持っていました。

 ぼくたちはみんな同じ事を思いました。


「なんと醜い生き物なんだ」


 ぼくたちは優しい生き物です、姿形だけで判断はしません。だから助けます。

 ぼくたちも外へ出ました、特別な装置に乗り込んで行きました。

 これがぼくたちが宇宙人と初めて接触した時でした。


 ぼくたちの姿を見た宇宙人はもともと醜い顔をさらに醜くしました。

 ぼくたちはわかってしまうのです、醜い心までも。

 でも、優しい僕らは助けます。困っている宇宙の友達を。


 話し合いの結果、まず彼らの星を見る事になりました。

 代表でぼくが行く事になりました、彼らの宇宙船に乗って。

 夢が一度に二つもかないました。

 宇宙に行く事と、宇宙人と出会う事。



 彼らの宇宙船に乗り一つわかりました。

 彼らはあまり技術が発達してない宇宙人だと。

 そんな宇宙船に乗り数日後、彼らの星が見えてきました。


 それは青くてとても美しい星でした、まるでぼくたちの『ちきゅう』の昔の姿。


 でも、それは外見だけだったのです。

 彼らの星に到着すると荒れ果てた大地が広がっていました。

 彼らの仲間もほとんど死んでしまったようです。

 僕は理由を聞きました、なんでこうなってしまったのかと。

 彼らは言いました。


「戦争ですべてが終わった」


 と。

 ぼくたちと同じでした、彼らも戦争で星をキズつけてしまったようです。

 話を聞けば聞くほど、ぼくらの星『ちきゅう』と同じ道を辿っていたようです。


 ぼくは調べた結果、この星はぼくたちの星よりダメでした。

 もう助からないほどキズがついていたのです。

 地下に住むにもダメでした、地下まで全部キズがついていたのです。


 ぼくがそれを彼らに伝えると、醜い顔がすごい醜くなって言いました。


「そうですか、残念です。それではあなたを星に帰しましょう」


 そう言って彼らはとても大きな船を起動させました。

 その船に生き残っているすべての生き物を乗せ、ぼくの星へ向かいます。

 ぼくはすぐにわかりました、彼らの思っている事が。


「きっと彼らもぼくの星に住みたいのだろう」


 彼らはとても醜く、心も醜いです。

 でもぼくたちは優しい生き物、彼らと共存をしようと思います。


『ちきゅう』につきました。


 ぼくは仲間にすべての事を伝えました。

 その時でした。

 彼らの宇宙船から騒音が聞こえてきました。


「この星を我らによこせ、さもないと全員コロス」


 ぼくたちはびっくりしました。

 せっかく一緒に住むために準備しようと思っていたからです。

 なのに彼らは、共存ではなく侵略を選びました。


 ぼくたちに彼らを攻撃する武器はないです。

 でも、僕たちはバリアの技術は進歩しているから守る事にしました。

 彼らは爆弾というのを落としてきました。

 それはぼくが彼らの星に行ったとき知った物でした。

 その爆弾のせいで彼らの星はキズついたのです。

 彼らはそれを『カク』と呼んでいました。

 そんなものを落としたら、ぼくの『ちきゅう』も死んでしまう。


 しょうがないので僕たちは武器を作る事にしました。

 彼らの爆弾がこの『ちきゅう』に落ちる前に、彼らごと壊してしまおうと思ったのです。

 それはすぐに完成しました。

 その武器によって、彼らは『カク』もろとも消えてなくなりました。


 ぼくたちはその武器をすぐに捨てました。

 また戦争が起こって『ちきゅう』を殺さないために。




 それから数日後の出来事です。

 前とは比べ物にならないほどすごい宇宙船がやってきました。

 彼らはぼくらを助けに来たと言っています。

 ぼくらは『ちきゅう』がもう長くない事を知っていたので、彼らに助けを求めました。

 ぼくらは新しい星、美しくて優雅な星に移住する事になりました。


 ぼくらを助けてくれた宇宙人はとても美しく、頭がよく完璧でした。

 彼らがぼくらに質問をしました。


「君たちは他の星との接触はしましたか?」


 ぼくたちはすべて答えました、この間起こったことを。

 美しい宇宙人は言いました。


「それは『地球』という星です。君たちの次に助けようと思っていたのですが残念です」


 驚きました。

 なんとぼくたちの星と同じ名前だったのです。

 さらに美しい宇宙人は言います。


「彼らは君たちの星を『かせい』と呼んでいました、場所はすぐ隣の星です」


 なんと、すぐ隣の星だったようです。


「彼らの破滅のスピードはすごかった。だから私たちは助けに来たのですが、残念です」






 ぼくはその時掟を思い出しました。





「隣の青い星と仲良くなってはいけない」



作者の思いつきだけで書きましたが

ありきたりな話かもしれませんね。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、SMILEと申します。 書き方も物語も私は好きです。ただ、ちょっとオチが弱い気がします。(生意気言ってすいません。) 思いつきでこれだけ書けるのは羨ましいです。
2009/02/21 00:30 SMILE ID:W9237D
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