一章2 理不尽過ぎる契約
『赤城勇君!今日から君はスーパーヒーローになったぞ!』とコウモリのような何かが訳の分からない事を叫んでくる。
「お前は誰だ?」
取り敢えず名前を訪ねてみる。
『あぁ、そういや自己紹介がまだだったね。僕の名前はバト。スーパーヒーロー協会の職員だ。今日から君のサポーターとして働くことになった。よろしく!』
何を行っているんだこいつは!?俺がスーパーヒーロー!?何か特別な理由でもない限りスーパーヒーローに俺がなるなんて絶対ない!
「何故俺がスーパーヒーローになったんだ?他にもっと優秀な人材がいるだろ!?」
キレ気味に理由を訪ねてみる。
『それは君にスーパーヒーローをその目で見た記憶が残っているからだよ』
意外な答えが返ってきた。バトはまだ話を続ける。
『そもそもスーパーヒーローの存在は世間には公表していない。でも君には何らかの理由でスーパーヒーローを見た記憶が残っている。本当ならヒーローになりたいと強く願った人をスカウトしているんだけど、秘密を知ってしまった人を放っておくのは良くない、と協会が判断したんだ』
何それ!?俺何も悪くないだろ!?理不尽なのにも程がある!てか何で11年前の話を今更掘り返すんだ!?
『で?どうするの?スーパーヒーローやるの?やらないの?』
「断ったらどうなる?」と訊いてみる。
『粛清される』と返された。
『で?』
「……わかった、スーパーヒーローやるよ、やってやるよ!」半ばヤケになって言ってしまった。
『よし!契約成立!』するとバトは4つの角が付いた星のような宝石(?)を渡してきた。
『これはスーパーヒーローの変身アイテムだよ。名前は今から君が付けるんだ』
中々思い付かないが頑張って考える。
「レッドサン、でどうだ?」
『ププッ、君らしいネーミングセンスだね。てかコレ黄色じゃん。何故レッドにしたし』
「うるせぇ」
取り敢えず俺は脅迫混じりの勧誘でスーパーヒーローになってしまった。今日からのスーパーヒーローライフ、俺はやっていけるのか?
「ああーっ!週刊少年ジャンク買いに行かねぇと!」
『全く、君は間抜けだなぁ』
「お前のせいだ!」
本当に大丈夫か?俺たち。
主人公の二重人格は次回発動です。
お楽しみに!