二章3 マキシマム・サイキッカーの能力
「バーニングフィスト!」
俺の攻撃がデブウツロ(仮)にヒットする。しかし…
ぷよんっ!
「あれっ!?効かない!?」
脂肪のような柔らかさの体に威力を吸収されてしまい全く効き目が無い。一体どうしたら…
「おい!アイツに対抗できる技はあるか!?」
「えっ!?あっ、はい!やってみます!」
やっぱりこの対応だ。でもどんな戦い方をするか見ものだな。
「属性攻撃化!」
彼女は近くにあった50cmぐらいのコンクリートの塊数個に向かって光を放つ。
「何だあの攻撃は?」
『あれは属性攻撃化だね。石や葉っぱ、水や静電気といった微弱な属性を持った物質に力を与えて攻撃に変える技だよ』
――なるほど、なかなか強力な技を使うんだな。
「テレキネシス!」
すると今度はそのコンクリートの塊を浮かせて持ち上げた。
「へぇ、あんなのも使えんのか」
『いや、あれは技じゃなくてヒーローの潜在能力だ。どのヒーローも1つだけ持ってる。もちろん君もね」
なるほど、俺のはどんなのだろう?
「いけ!ブラックメテオ!」
そしてウツロに向かって燃え盛る黒いコンクリートの塊をぶつける。
ぷよんっ!――またしても脂肪に威力を吸収されてしまう。
「次はコレ!属性攻撃化!テレキネシス!サンダーレイド!」
次は電撃か。さぁ効くか!?
『グッオオッ!?』
おっなかなか効いてる!でもダメージは少ない、電気が弱点なのはわかったんだがな…
一応俺にもサンダーフィストって技があるがアイツには打撃は効かない。う~ん、んっ?そうか、武器を変えればいいんだ!他の武器を使えば、状況が変わるかもしれない!
「アームズチェンジ!ヒーロースラッシャー!」俺はバックルに手をかざす。
すると俺が装備していたヒーローナックルが消えた。てかそんな名前だったんだなアレ。
そしてすっきりした手には片手剣が握られている。
「マッハスラッシュ!」
『グォッ!』
どうやら斬撃も効くようだ。攻略方が見えてきたな!