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第四十三話 Halloween party☆Part1★

ハロウィンスペシャル回と言うことで、幕間に入ります!


※本編中時間より後のお話となり、呼び方等が異なります。ご注意下さい※

 ハロウィンとは本来、古代ケルト人の、秋の収穫を祝い、悪霊などを祓う宗教的な意味を含むお祭りだ。


 しかし近年では、アメリカを中心とした、カボチャをくり貫いて顔を彫って作るジャック・オー・ランタンや、仮装お子供達がお菓子をもらったりするお祭りになっている────


「って、リリー?」

「ずっと何を考えているの? 早く準備しちゃいましょう?」

「う、うん。そうだね……」


 頭の中でハロウィンについて考えていたら、リリーに注意されてしまった……。


「どうせいつもの蘊蓄(うんちく)でしょう?」

「…………。はい、そうです」


 ば、バレてるし。

 でもやっぱり、リリーは僕の全てを分かってくれているんだな、とも思えて嬉しかったりする。


「日本でもどこでも、いつもなんか勝ち誇ったような顔をしているからすぐにわかる」

「…………してないよ?」

「ずっと側にいる私が見てるんだから、してます」


 本当にリリーには敵わない。

 でもやっぱりそこが大好きだったりする。


 僕の事を全部分かってくれる、理解してくれる人がいるだけで、こんなに幸せな事はない。

 それに、僕だってリリーの事は何でも知っているつもりだ。


 ほら、今だって、服の袖をぎゅっと握りしめ、頬を染めている。

 ────僕と同じことを考えてくれている証拠だ。


『祈、僕だって全部知ってるんだから』

『ミキ? 急にどうしたの?』

『ううん、やっぱり祈が大好きだなって話』

『そうなの? …………私も大好き、ミキ』


 ちゅっ、と軽くキスを交わして、作業の続きへ戻る。


 今日は、僕と祈とマキの三人で、ハロウィンパーティーだ。




 席をはずしていたマキが戻ってきたので、早速ハロウィンパーティーをスタートする。


 旅先にいるため、あまり豪華な料理とかは出せないけれど、自分達で材料を調達して作っているので、味は格別だ。


「「「いただきます!」」」


 いただきますの号令と共に早速食べ始める。


 まずはスープ。

 カボチャをメインに、秋野菜をふんだんに入れて煮込んだ、特性のカボチャスープだ。


 まずは一口。


「おっ、これ美味しい!」

「はむっ。……んん~!! 美味しい!!」

「はふっ、はふっ……。(あちゅ)ぃ……。でも、美味しいかも!」

「マキ、大丈夫? ほら、水」

「ありがとう、ルイス」


 想像以上の良い出来て、本当に美味しい。

 これはクセになりそう。


 食べ始めたら、みんな無言になり、最後の一滴も逃さないように一生懸命お皿をスプーンで掬っていた。




スープの次は前菜。


キノコを使った簡単なマリネだ。


この世界ではあまりキノコを食べる文化は根付いていないが、比較的簡単に手に入るし、食べる人が少ないと言う事は、日本で言う松茸のような高級なものでも安く売っているので使いやすい。


魔法で調べても、地球のものと遜色ない様だ。


「んんっ! これもいい!」

「食感がクセになるね……」

「き、キノコ嫌い…………でもっ!」


パクっ! とキノコが好きではないマキが、思いきって口に含んだ。


「…………。ん!? これ、美味しいかも!」


目をぎゅっと瞑って苦手な味に耐えようとしていた様だが、心配は無用。

だれでも美味しく食べられるように調理しているので、キノコが嫌いなマキでも食べられるようにしたのだ。


次はいよいよメインの時間だ。





ここまでお読み頂き、ありがとうございます!!


次回も続きます。お楽しみに!


ブクマ、ご感想、評価ポイント等、ありがとうございます!!

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小説家になろう 勝手にランキングとは、めい様が作成したおよそ45万作品が登録されている、とても大きな非公式ランキングサイトで、作品に設置して読み手の方がクリックする事で点数が入るシステムで────」 「もうっ、また始まった。……良かったら投票してくださいね?」
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