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オタク議員の異世界転生~異世界政治は難しい~  作者: 五月雨葉月
第四章 再開と出会い、そして新たなる生活
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第四十二話 「「…………えっ?」」

改稿作業の為、次話以降の投稿予定が未定となります。よろしくお願い致します。

「そんなとき、あなたの話を聞いたんです」


 マキ王女の話は続く。


「魔法を使いこなし、幼い頃から天性の才能を持っているというあなたの事を。

 私は、あなたの噂を始めて聞いた時、運命を感じました」


 運命、という所で、リリーがビクッと身構える。


「運命?」

「はい。私は、あなたについて行く使命なんだと。あなたに一生付いていかなければならないと、私の心が言っているのです。どうか、どうか私をお側に居させて下さい! お願いします!!」


 それはもう凄い勢いで頭を下げるマキ王女。

 正直、困った話だ。

 僕にはリリーがいるし、突然現れて運命の相手とか言われても混乱するだけだ。


 僕はそっとリリーを見つめる。


(どうする?)

(ルイスには私がいるのよ?)

(いや、分かっているけれど。僕はリリーだけが好きなんだし)

(知ってる。でも……困った事になったわね…………)


 アイコンタクトで会話をし、頭を下げ続けるマキ王女に向き直る。


「マキ王女様の事情は分かりましたけれど……。その、僕にはリリーと言う最愛の人が居ますし、その、邪魔をされたら困ると言うか…………」


 事情は分かった、の辺りでハッと顔を上げるも、続く話で表情を曇らせるマキ王女。


「ルイスは私だけのものです。誰にも渡さない」


 ぎゅっと僕の腕に自分の腕を絡ませ、マキ王女を睨み付けるリリー。

 そんな仕種も最高に可愛い。


「と、言う訳ですので……」

「ですがお願いします! 私には、もう帰る国もありません! あなただけが頼りなんです。お二人の邪魔はしません。好きに扱って頂いて結構です! お願いします……っ!!」


 声を振り絞って、最後には涙声で懇願してくるマキ王女。


((……どうしよう))

(ここまで言われると……)

(ルイス?)

(でも…………)

(はぁ……。ミキの性格は知っているけど、さすがに妻を二人娶るとか言わないでよ?)

(そうは言ってもさ……。帰るところが無いって言われると……)


 再びアイコンタクトで会話を続ける。

 と、急にリリーが会話を切り、マキ王女に厳しい言葉を突き付ける。


「何度言ったら分かるの!? ルイスは私だけの夫なんです! 私以外、妻は誰も要らない! 私が支える! だから諦めて帰って!」

「リリー…………」


 僕は目頭が熱くなった。

 こんなにも想ってくれていたなんて…………。


 しかし、マキ王女から返ってきた言葉は、全く予想もしていなかった、唖然とする言葉だった。


「…………あの」

「なに!?」

「その、少し誤解がある様なのですが……」

「はぁっ?」

「ルイス王子の妻なんて、恐れ多いですし、私なんかが妻になる資格もありませんし」

「だったら何だと言うんです?」


 そうリリーに問い掛けられたマキ王女は、覚悟を決めたように、真剣な眼差しで見つめてくる。


 僕たちは、果たして、とんな事を言ってくるのかと身構えて、その言葉を待つ。


「わ、私を……」

「「私を?」」

「そっ、その」

「「(ごくり)」」

「ルイス王子のメイドにしてください!! お願いします!!」

「「…………えっ?」」


 全く予想もしていなかった言葉に、僕たちは揃って変な声を出し、互いを見る。


(ま、まさかメイドだとは…………)


「さ、先程から申しているように、どんな扱いでも構いませんので────」

「ちょっ、ちょっと待って下さい、メイドって何ですか? そもそも、先程から、とは?」


 言葉を進めるマキ王女に、事を全く理解できない僕たちを代表して、リリーが質問する。


「……? 私は、運命を感じた時に、こう思ったんです。


 私がルイス王子の妻になるなんて、絶対に釣り合わないし、似合わない。だったらメイドとして、ずっと側に居よう、とそう決意したんです」

「は、始めて聞きましたよ?」

「えっ? 先程からずっとそのつもりで言っていたのですが……」


 僕たちはその言葉に目を見合わせると、


((分かるか!!))


 と、同時に心の中で叫んだのであった。


 …………マキ王女、実は天然だったりするのかな?





ここまでお読み頂き、ありがとうございます!!


冒頭に記した通り、そろそろ纏めて改稿が必要だと感じて来たので、改稿作業に入らせて頂きます。


どれくらいの時間がかかるか分からないです。申し訳ありません。


ブクマ、ご感想、評価ポイント等、ありがとうございます!!

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小説家になろう 勝手にランキングとは、めい様が作成したおよそ45万作品が登録されている、とても大きな非公式ランキングサイトで、作品に設置して読み手の方がクリックする事で点数が入るシステムで────」 「もうっ、また始まった。……良かったら投票してくださいね?」
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