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オタク議員の異世界転生~異世界政治は難しい~  作者: 五月雨葉月
第四章 再開と出会い、そして新たなる生活
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第三十五話 パーティーの前日*再会編2*

続きます。

『いのり、祈なの? 』

『うん。ずっと会いたかった! みつきぃ』


 そう言って抱きついてきて泣き出した祈──の生まれ変わりの女の子。


 泣き方も、仕草も、全部心の中にしまっていた祈のそのものだった。


「あ、おい! こっちだ! 」

「いたぞ! 」


 呆然としていたら、近衛騎士達が走り寄ってきた。

 きっとここが王族専用の庭園で、祈が入ってしまったのを咎め、祈が逃げ出したからだろう。


 しかし入ってきてくれたからこうしてまた会えた。

 庭園に行こう、という思考に感謝しなくてはならない。いや、感謝してもしきれないものを感じている。

 こうしてまた祈と会うことが出来たから。


「よし、見つけ…………」

「おい、どうし……た……」


 走り寄ってきた近衛騎士達が固まる。


「……王子殿下」

「……ハッ! ご、ご無事ですか!? その者は──」


 我を取り戻した騎士達が僕と僕の腕に抱かれる祈

 向ける視線を行ったり来たりさせて戸惑う。


「この方は私の友人です。少々別行動をしていたのですが……」

「そ、そうでしたか。その、お嬢様、申し訳ありません。我々の勘違いだったようです」


 僕の嘘の理由を聞いた隊長らしき人が代表して祈に謝る。その謝罪の言葉に祈は、こくり。と頷いて答える。


 近衛騎士達はどうにも納得していない様子も見られたが、僕に言われれば信じなくてはならない。

 一礼すると元の警備場所へと戻っていった。


『もう大丈夫だよ。もう誰も来ないから。一緒に僕の部屋に行こう』

『……うん』


 近衛騎士達が居なくなった事を確認し、祈に声を掛ける。そして先に立ち上がって手を差し出し、祈を立ち上がらせる。

 立ち上がり方も、ついた埃をはらう仕草も全て祈のものだった。


 王城の人達の目を盗むようにして僕の部屋に着いた僕と祈は、お互いの事を話し合った。


 僕は、暗闇の世界で別れてから今日、祈に再会するまでの事、妹たちの事、まんがの事。そして魔法の事を、かいつまんで包み隠さず祈に全て話した。


 祈だという事は既に確証していたし、隠し事をしても仕方がない。


 祈は話を真剣に聞いてくれた。

 一通り話を終えたら次は祈の番だ。





小説の紹介文にも書きましたが、2017年4月まで諸事情で、僕が投稿している全ての作品の更新が不定期になります。


よろしくお願いします。




まだまだ続きます。

短く区切って申し訳ないですが、区切りの良い所で分けてますのでご容赦を……!


ご感想、ブクマ、評価ポイント等ありがとうございます!!


誤字等ありましたらお気軽に感想フォームまたは活動報告までご一報下さるとありがたいです。

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小説家になろう 勝手にランキングとは、めい様が作成したおよそ45万作品が登録されている、とても大きな非公式ランキングサイトで、作品に設置して読み手の方がクリックする事で点数が入るシステムで────」 「もうっ、また始まった。……良かったら投票してくださいね?」
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