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第二十六話 七夕の再会

こんばんは。五月雨葉月です。


200字とか言っておきながら900字を超えました(笑)。


※※注意※※

今回、現在進行している本編の、かな~り後の方のある一時のお話です。


ネタバレが苦手な方、まだ先の事は知りたくない方は読まない事をお薦めします。


※8/4、新たな設定に合わせて訂正を加えました。

「日本では七夕ね……」

「そうだね。今年は織姫と彦星は無事に会えたかな? 」

「会えてるといいね~」


 ルピナス大陸唯一の国、ルミナス王国。その王宮の屋上に寝そべるルイスとリリーの二人は、仲良くなれる手を繋いで空を見ていた。


 ひとまずの旅の目的地、バイオレット大陸に向かう途中、マキの里帰りも含めてルミナス王国に寄ることにした一行は、王宮で手厚い歓迎を受けていた。


「マキ、嬉しそうだったね」

「それはそうよ。何度か途中で帰っているとはいえ、やっぱり家は良いものだわ」

「そっか……」


 ルイスがしみじみと呟く。


「お父さんやお義母(かあ)さん、何してるかな……」

「仲良く二人で暮らしていたりして」


 そういったリリーも、言われたルイスも揃ってその姿を想像し、二人はくすくすと笑った。


「やっぱりお母さんとお義父(とう)さん、お似合いね」

「そうだね~」

「…………」

「…………」


 会話が途切れ、周囲の庭や森で鳴く虫の鳴き声が周囲に響く。


 幾時たっただろうか。


「…………もう、十六年、か」

「…………そう、だね」


 思えば十六年間、様々な事があった。


『でも、ミキに会えて良かった』

『僕もだよ。そっか……八年だから織姫と彦星より会っていなかったのか…………』


 懐かしの日本語で喋る二人。

 この世界では二人しか知らない秘密の言葉だ。


『もっと早く見つけて欲しかったのに……』

『う……ごめん』


 拗ねたように頬をふくらませる。


『でもね……』

『うん』


 一旦言葉を切る()


『また会えて、本当に、本当に良かったわ、ミキ』

『…………』

『あの時、見つけてくれてありがとう。話しかけてくれてありがとう。おかげでまたミキと一緒に居られる。これ程嬉しい事は無いわ。ありがとう』


 祈は改めて三月に向き直ると、ありがとう、と抱きついた。


『僕こそ、祈に会えて本当に嬉しかったよ。この世界でも一緒に居られて、凄い嬉しい』


 そう言いながら抱き返す。


 その後、次々に溢れてくる懐かしい昔話を夜が更けるまでずっと続けていた。


 その二人を見守る夜空は、星が輝き美しく二人を照らし続けるのであった。




ここまでお読み頂き、ありがとうございます!


果たしてここまでたどり着くのにどれくらいの時間と話数がかかるのか……


頑張って書き続けます!


如何でしたでしょうか。


いずれいずれこんな風になるんだな……と思いながらこれからも読み進めて頂けると嬉しいです。


ブクマ、ご感想、評価ポイント、ありがとうございます!

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小説家になろう 勝手にランキングとは、めい様が作成したおよそ45万作品が登録されている、とても大きな非公式ランキングサイトで、作品に設置して読み手の方がクリックする事で点数が入るシステムで────」 「もうっ、また始まった。……良かったら投票してくださいね?」
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