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第九話 三月の死後

こんばんは。五月雨葉月です。


ちょっと今回は短めになっています。

三月と祈の死後の日本の反応です。

 三月と祈がトラックに轢かれて死んでしまった、翌日のテレビ番組では、局という局が、新聞では、あらゆる新聞の一面を、月と祈に関するニュースを扱っていた。


『三嶋議員、暴走車に撥ねられ死亡』や、『恋人の女性と共に、三嶋議員事故死』など、ほぼひっきりなしにニュースが流されるなど、世間を騒がせていた。


 暴走したトラックを運転していた運転手はトラックで三月を轢いた後、近くの建物に激突し、その衝撃で重症を負っていたが、後に危険運転致死傷罪で逮捕起訴された。

 事故を起こしたトラックはブレーキの故障のせいで暴走したと解明された。


 三月は母を、祈は父を既に亡くしていた為、主に捜査や取材等には家族ぐるみで付き合いのあった三月の父と祈の母で受けることになった。


 そこから、二人が恋人同士で、結婚を考えあっていたという事等が知れることになった。


 これはどちらの親も知らなかった事だが、三月が注文していた、特注の結婚指輪の存在を知られる事になった。




 一方、三月の死は、様々な所に影響をあたえた。


 まず政界。


 若手で仕事も出来、様々な人から信頼を集めていた人物であるため、失った影響は底知れなかった。


 三月が主に取り組んでいたプロジェクトの進行が遅くなり、色々な言語を使える三月が積極的に取り組んでいた外交にも影響が出た。


 しばらくして、ある程度落ち着いた時に国会で開かれた追悼演説では、三月と親交のあった大物議員が、誰もが想像した以上の素晴らしい演説をし、三月達の葬式には、知人や議員の他にも、外国の有名な官僚が何名も参列した程だった。


 サブカルチャーの世界では、もっと多くの悲しみを呼んだ。


 三月は、コミケの壁常連サークル、スリースタースタイルの三人の主メンバーの一員であり、キャラ原案、ストーリー(シナリオ)原案をしていた。

 壁常連であるサークルのため、三月の事を知っているオタクも多く、特に、残り二人のサークルメンバーからはかなり死を惜しまれた。

 三月の画力や構成力は並外れていて、三月いてからこそのスリースタースタイルであったので、サークルを解散させるか否かの話し合いをした様だが、いつも買ってくれる参加者からの応援や、何より、三月が暇な時に色々と考えていたネタ帳や簡単なラフが大量に見つかり、もう少し、頑張ってみよう、と言うことになった。


 それらが原因でさらに有名になったスリースタースタイルは、いつも通りの午後三時くらいまで持たせられる在庫を持っていったにも関わらず、開場後二時間もせず、全商品が完売したとか。


 三月がいなくても、三月の遺志をついで自分達はさらに頑張って行ける、とペーパーを作って配ったり、その旨をホームページやSNSを通じて発信した事も重なり、次回開催からは、壁サークルの中でも上位に食い込むまでの売り上げになっていったという。


 三月の死は、様々な人から悲しみを呼び、その年で最も取り上げられたニュースになった程であった。













ここまでお読み頂き、ありがとうございます!


短くて読みごたえが無かったかも知れませんが、次回からはいつもの3000±1000文字を目指して書いていますので、よろしくお願い致します。


ブクマ、ご感想、ありがとうございます!


そしてなんとなんと、1000PVを突破致しました!

皆様、ありがとうございます!

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