ギシキノヨル
これは、
http://celestie.info/
このホラーサウンドノベルを文章化したものです。
一日に一話づつ、最終的に起承転結の起の部分まであげる予定です。
読んで内容が気になった方は、フリーですのでゲームをプレイしてみてくださいm(_ _)m
では、本編をどうぞ。
2
そうして僕達は一度帰宅後、時が過ぎるのを待って夜中の一時四十五分に校門へと再集合していた。
見回りの警備員さんや、来ている筈の七瀬さん達が周囲にいないのを確認して、校門を素早く乗り越え、見つからぬよう校舎の壁へと張り付く。
完全下校時刻直前に予め鍵を開けておいた、今は使われていない空き教室の窓をカラリと開く。
そして持ち帰っておいた上履きに履き替え、抵抗なく開かれた窓から空き教室へ侵入する。
警備員さんが巡回してないかを、五感を鋭敏に研ぎ澄ませて、今居る本校舎の一階から三階まで上がり、渡り廊下を抜けて北校舎へ移動する。
そして、葵を先頭に北校舎の三階から二階へ下りて……僕と燈花が一年生の時に通っていた教室の前へと辿りついた。
電灯は一切点いておらず、しかし薄ぼんやりとした橙色の明かりが、ほんの小さく漏れてくる。
そして、暗くこもった陰鬱な声音で呪詛の文句が「サカキさん、サカキさん。貴方の望んだ左腕はここに」と、小さく漏れ聞こえてきた。
僕は今にも沸騰しそうな激情をどうにか堪える。
背後を振り返り「突入していい?」と、葵達に目配せした。
葵は「私の名前が出るまで待ちなさい」と唇だけで言葉をなぞり、小型のハンディビデオを起動して、廊下と教室に繋がる連窓越しにレンズを向けていた。
僕は己の内で黒く煮え滾る感情と葛藤しながら、辛抱強くその時を待った。
…………やがて。
「その者の名は『凍川葵』です。今から書き添えます。サカキさん、サカキさん、お受け取り下さい。そして、その者の左脚を奪い、命を贄としてください」
女子特有の高く、そしてよく通るソプラノボイスで、葵の名前が宣言されるのを聞いた瞬間――僕はもう我慢できず、足が勝手に動いていた。
右手に持ったペン型の懐中電灯を点灯させ、ガラリと教室の扉を開けるッ。
「そこまでだよっ!」
――真っ先に目に飛び込んできた光景……それは異様なものだった。
机の四隅に置かれた四本のロウソクだけが橙色の灯火となって、四人の男女と教室を薄ぼんやり照らしている。
ばっ、と目を見開いた四つの驚愕の形相が、僕のかざしたライトの上に浮かび上がった。
ライトを少しだけ、下に落とす。
四人の手が絡まるように、まるで四つの手が一つの生き物のように指が犇めき合い、一本の万年筆を握っていた。
その下には事前の情報通り、コックリさんに使われるような五十音の書かれた紙と……そして怪しげな魔法陣。
それを見て、何故だか解らないけど……本当にどうしてだか解らないけれど悪寒が走り、体中の産毛が、ぞぉっと総毛立った。
普段から通い、もうとっくに見慣れた筈の学校の教室という風景。
……だというのに。
全く見知らぬ異界にでも迷い込んでしまったかのような、そんな激しい違和感に苛まれた。
昼と夜が違うだけで、見慣れた風景でもこんなに変わってしまうのかな? と、疑問に思ったその時、江藤君が甲高い声で恫喝するように叫んだ。
「な、なんだ、てめぇらッ!?」
「ははっ、なんだはないでしょっ? こんな夜中に、呪いの儀式なんてやっておいてさ。その質問、そっくりそのまま返すよ。なんだ、てめぇら?」
僕も低く恫喝するような声音で、江藤君達をぐるりと睥睨した。
「こんなのただの遊びじゃない。何をムキになってんのよ。ばっからし」
気を取り直したのか七瀬さんが僕を、そしてその後ろから教室に入ってきた葵達を見て、嘲り混じりの嘲笑を浮かべた。
「……ふぅん。七瀬さんは、こんなただのバカらしいお遊びで五日間も毎日深夜の学校に侵入して、怪しげなカルト趣味を熱心にしてるんだねっ。あっははっ、おっかしいなぁ~~」
僕もクスクスと嘲笑うように唇を吊り上げて嗤ってみせる。
「――……ッ!」
ギリリッ、と唇を噛み締めて悔しそうに黙り込む七瀬さん。
「お前達。もし、これで葵に何かあったら……私、許さないぞ」
低く、底冷えのする声音で静かに燈花が怒りを発散させた。
その形相は怒りのあまりか、いっそ無表情なまでに酷薄とした顔つきだった。
燈花のジョーカー部としての評判が知れ渡っている為か「ごくりっ」と目の前の四人の誰かの生唾を飲む音が、静かな教室の中で、いやに大きく響いた。
江藤君達の額が、玉のような冷や汗にじっとり濡れている。
それをただ黙って睨みつける燈花。
隣にいるだけの僕にすら、針で全身の肌を無数に突き刺されたようなプレッシャーを感じた。
思わず、僕も生唾を飲む。
そんな体感時間が永遠にも感じるような、しかし短い静寂の中、
「……葵。痣はどうだ? 変化はあったか?」
悠が、場に満ちた静寂と威圧感を打ち破るように葵へ声を掛けた。
葵は黙ったままソックスを捲り、左足首を確認する。
僕、悠、燈花の視線が、葵の左足首へ自然と注目した。
手形は――消えていた。
腫れは引いておらず、相変わらず赤々とした痣になっていたけど、その中心のドス黒い手形の痣だけは消えていた。
――僕達が「呪いの儀式」を中断させたから、消えた、のか……?
だったら、呪いの怪談は実在した事になる。
でも、怪談のエピソード自体が存在しない創作、なんだよね……?
葵の痣が消えて喜びはあった。
もう飛び回りたいくらい、いっそ躍り出したいくらいの喜びはあった。
……けれどもそれと同じくらい、僕はどうしてか薄ら寒い怖気に襲われた。
――この手の直感めいた怖気には、幾度となく覚えがある。
この手の怖気を感じたら、それは大概…………
「さて、お前達。儀式は失敗したみたいだが。もう二度と葵を逆恨みしないって言うのなら、今回だけは見逃してやる」
悠の言葉に没頭しかけていた思考から、はっと醒める。
「はぁ? アンタ、何ふざけた事言って、」
『その者の名は『凍川葵』です。今から書き添えます。サカキさん、サカキさん、お受け取り下さい。そして、その者の左脚を奪い、命を贄としてください』
七瀬さんが言い募るのを遮り……悠が葵から受け取ったハンディビデオのモニターを、見せつけるようにピッと再生した。
「…………ッ」
「これはたった今、録ったやつだけどな。俺達の手札がこれだけだと思わない方がいいぞ? 俺達がこの広い校舎からどうやってこの場所と、お前達を特定したと思う?」
意味ありげに薄く、しかし獰猛に笑んでみせる悠。
悠の言葉に四人の表情が強ばる。
ソレを見て、悠は続けた。
「こんな五日間もかけるようなバカな儀式を、本気でやってると校内に知れ渡ったらどうなるだろうな? それとも、本気で俺達を敵に回してみるか? きっと、愉快で痛快な事態になるぞ?」
悠は口調に脅すような憎悪を滲ませて、四人の顔を順繰りに睥睨した。
ナイフのように鋭く細められた双眸が、いっそ冷気を噴出しているようにすら錯覚させる。
「悪いっ! 悪気はなかったんだって、マジで! ってか、こんなん七瀬の言うようにお遊びじゃん、ムキになるなって! ほら、肝試しみたいなもんじゃんっ?」
頬を引き攣らせたまま、おどけたように高槻君が無理やりな笑顔を浮かべた。
悠は聞こえよがしに、大きく溜め息を吐く。
「そのお遊びでこっちは迷惑してんだよ。……解るか?」
「「「「…………………………………………」」」」
悠の低く声を潜めた声音と、浮かべた形相から滲み出る静かな激情に呑まれたように、四人は黙り込む。
江藤君と七瀬さんは怒りを滲ませた顔で、高槻君は冷や汗に愛想笑いを、宮月さんは目に大きく涙を溜めて脅えたように縮こまっていた。
「ちょっと、悠! 勝手に妥協案出さないでくれるっ? 巻き込まれただけの宮月さんはともかく、この三人は徹底的に潰しておこうよ!」
「そうだぞ悠っ! 実際に被害があったんだ! 私、許せないぞ!」
話を勝手に纏めようとした悠に、僕と燈花が怒りをぶつける。
悠は一瞬、焦ったように瞳を揺らして、葵へ視線を向けた。
「燈花、柚季。私はそれで構わないわ。こんな人達相手に、わざわざ大事にする必要もないでしょう。切り札はこちらが握っているのだし、その気になればこれからも作る機会は沢山ある。……言っている意味、解るわよね?」
最後は儀式をしていた四人に、微笑みの視線で問いかける葵。
江藤君と七瀬さんは歯を強く噛み締めた不承不承といった面持ちで、高槻君は首をブンブンと上下に振り、宮月さんはやっぱり脅えたようにそれぞれ頷いた。
「まあ、葵が言うなら仕方ないけどさ……」
「被害に遭った葵がそう言うなら、仕方ないな」
僕と燈花も不承不承といった顔で頷く。
「そういう事だ。俺達も、次はこいつらを抑えられんぞ。まあ、次やったら俺も抑えるつもりは毛頭ないが。もう一度だけ言う。――二度はないぞ?」
四人がもう一度頷いて、ほんの少しだけ場の空気が安堵に弛緩した瞬間――大きな地震でも起きたように、教室が一度「ズゥンッ!」と激しく揺れて、四人の握っていた万年筆が突然カタカタと小刻みに動き出した。
四人の手が震え、五十音の書かれた紙越しに机を叩く音がコツコツコツコツと無機質に鳴り響く。
僕達が一様に訝しげな視線を向けると――それ以上に驚愕の形相で、四人が凍りついたように目を大きく見開いていた。
その顔を見て、僕は激しい違和感に襲われた。
まるで、自分の意志で動かしているんじゃないかのような。
自らの意思に反して、万年筆が勝手に動き出したかのような。
そんな、正体不明の恐怖と戦慄に凍った表情。
「な、何よこれッ!?」
「手、手が! は、離れねぇしっ!」
「……ぇっ? えっ?」
「…………ひぃっッ!?」
七瀬さんが、高槻君が、宮月さんが、江藤君が、混乱したように、いっそ悲鳴のように大きく叫んだ。
そして次の瞬間、四人の身体が振り回されたように、ぐるん、と不自然に回転した。
――四人の手元の万年筆が、ガリガリと引っ掻くような音を立てて激しく暴れ回る。
ガリガリと。
ガリガリと、ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリと、耳障りなほど、執拗に執拗に、五十音が書かれた紙片の上をのたうち、激しく暴れ回る万年筆。
その、机を叩くように力強く暴れ回る万年筆に、万年筆を握った四人の身体が振り回されて、周囲の机に、椅子に、誰かの私物にぶつかって、それでも止まらず激しく動き続ける。
ただ、振り回されるように。
恐怖と混乱が臨界まで達したのか、悲鳴と怒号が四人の口から溢れるように爆発した。
いっそ暴力的なほど、まるで狂気に憑かれたかのように四人の身体が振り回され続け――唐突に、ガリガリと言う音が止んで「ボギリッ!」と、硬質な音が大きく響いた。
四人は万年筆から解放された反動で、周囲の机と椅子を派手に巻き込んで蹴倒しながら、四方バラバラに跳ね飛ばされた。
机の上には、折れた万年筆の片割れが転がり、細かい破片が散乱している。
悲鳴と怒号が止んで、痛みに呻く四人の声が小さく漏れ聞こえ……そして、場を静寂が支配した。
目の前で起きた尋常ならざる異常に、誰もが足が縫い止められたように動けない、火の消えたような静寂の中で――僕は固まった足を引き剥がすようにして、ゆっくりと机へ近づいた。
机の上の五十音紙はグシャグシャに乱れていた。
それを無言で広げる。
五十音が書かれた紙には蛇がのたくったような線が幾重にも幾重にも引かれ、幾つかの文字の上で、書き殴るように不格好な赤い円が執拗に描かれていた。
僕は嫌な予感に突き動かされるまま、線と円を目で追う――と、明確な悪意を感じさせる文字の並びが浮かび上がっていた。
『ひとりもにがさない』
始点と終点の文字が繋がり、狂ったように何度も何度も何度も何度も何度も往復し、迷走するように書き綴られた文字の並び。
妄執じみた執念どころか……葵の足首に浮かんだ手形と同じ類の怨念すら感じて、ぞっと背筋に冷たいモノが走った。
やがて、葵、燈花、悠が僕の隣へ来て手元の紙片を覗き込んだ。
葵と悠は頬を僅かに引き攣らせ、燈花はただ不思議そうな表情をしていた。
それから十数秒遅れて、弾き飛ばされた江藤君、高槻君、七瀬さん、宮月さんも起き上がり、不安そうな面持ちで歩み寄って紙片を覗き込み……誰かの喉から「「ひっ」」とくぐもったような悲鳴が重なり、小さく漏れ聞こえた。
「これ、どう言う意味だ……?」
燈花が不思議そうに僕を見て小首を傾げた。
「…………さぁ? ねぇ、どういう意味なの?」
本能的に悪戯じゃないと直感するも、さりとて江藤君達の悪戯という疑念も完全には捨てきれず、僕は曖昧な声音で四人を見回した。
「し、知らねえよッ! 俺達の方が聞きたいくらいだ!」
軽いパニックを起こしたように焦点の定まらない瞳で怒鳴る江藤君。
「……気味が悪い。もう、帰りましょう」
言うが早いか、自分の荷物を手早く纏めて教室の扉をガラリと開ける七瀬さん。
「ちょっ、七瀬待てって!」
慌てたように高槻君がその後を追おうとする。
江藤君も一瞬の逡巡の後、慌てて二人の後を追った。
「ちょっと待ちなよ! 自分達の責任は、ちゃんと果たすべきじゃない?」
七瀬さんの肩を後ろから掴んで引き寄せ、扉をガタンと閉める。
七瀬さんが振り返り、鬼のような形相で睨んでくるも肩を掴んだ手は離さず、顎をしゃくって背後を指し示す。
そこには散乱した机と椅子にロウソク、そして万年筆の残骸などが飛び散っていた。
端的に言って、酷い有様だった。
「これ、そのままにして放って帰る、なんてバカな真似は有り得ないよね?」
僕は視線と声に怒りを織り交ぜて、四人を薄く睨みつけた。
「いいわ。行かせななさい、柚季」
葵が突き放すように言った。
「……ッ! でも、葵!」
「私達も、そして貴方達も、この時間に学校に居たのが知られたら処分は免れないわ。だから、表沙汰にはできない。……でも。噂は広まるかもしれないわね? 誰が、こんな真似をしたのか、その噂はね?」
「アンタが、広げるんでしょうがッ!」
ギリリッ、と唇を噛み締めて鋭く睨みつけ、憎悪を吐き出す七瀬さん。
葵は素知らぬ顔で微笑んでいた。
(私の動画ファイルのついた真実と、貴女の言い訳。どちらが説得力あるかしらね?)
言外でそう語る葵に、しばし二人は視線をぶつけ合っていたが、やがて七瀬さんが折れたように肩の力を抜いた。
そして、無言で倒れた机を元の位置に戻し始める。
それを見て、残りの三人も倒れた椅子や机を直し始めた。
僕達も見ているだけなのは手持ち無沙汰だったので、一緒になって教室を綺麗にしていった。
八人も居れば三分も掛からずに元へ戻り、教室は普段と同じ乱れのない姿を取り戻していた。
「これで文句ないでしょ!? じゃ、もう行くから!」
今度こそ七瀬さんが教室の扉を開けて、飛び出すような勢いで廊下へ出て行った。
「だから待てって!」
江藤君が一声叫んで追いかけ、高槻君、宮月さんの二人も慌ててその後を追う。
四人が居なくなると、深夜の静寂を取り戻したかのように、教室から音が消え去った。
僕はその静寂を破るように、誰ともなしに問い掛けた。
「……さっきのってさ。一体、なんだったんだろうね? あの四人の様子から、僕達を怖がらせる仕込み、って感じじゃあなかったけど」
ふと、ゴミ箱へ視線を向ける。
そこには『ひとりもにがさない』と幾重にも綴られた紙片が丸めて捨てられている。
「……さぁ、な。それより、こんなとこに残ってても仕方ねえし、もう帰ろうぜ。明日、つうか今日か。今日も学校あるんだしよ」
欠伸を噛み殺した眠そうな表情で、悠が言った。
ぴん、と張っていた緊張感が緩むようなおどけた仕草に、自然と頬が緩む。
「そうだね! 今からなら急いで帰れば一眠りできるし、さっさと帰ろうか!」
「そうね。私も少し、眠いわ」
「私もだぞ!」
思わず四人、顔を見合わせてしまう。
そしてやっぱり自然と笑顔が零れた。
……不完全燃焼ではあるけど。
葵の左足首にあった手形の痣も取れたし、一応は一件落着かな、と考えて僕達は教室を後にした。
そして行きと同じく、警備員さんの気配を五感を研ぎ澄まして探りながら、今いる北校舎の二階から三階に上がり、渡り廊下を通って本校舎へ移動した。
……しっかし、危なかったな。
あれだけ教室で大騒ぎしたんだ、警備員さんに見つかってもおかしくなかった。
まあ、葵と悠の事だから警備員さんの巡回時間や経路とかも入念に下調べして、比較的安全だと判断したんだろうけど。
それでも、それは絶対じゃない。
僕達ジョーカー部の場合、積み重なった勇名(学校側にとっては悪名だろうけど)のせいで、同じ事をしても処罰が一般生徒より遥かに重いもんなぁ……。
聞いて驚き、なんと放課後にジョーカー部へ行かず、顧問の許可なく帰宅しようものならそれだけで一週間の停学なのである。
……何それ、横暴すぎるっ!
ここは本当に現代日本なのっ? 柚季、絶望しちゃう!
とか詮なき事をつらつら考えながら、本校舎の三階から二階へ下り、そのまま一階まで下りようとして――……突然、世界がぐるぐると、くるくるくるくるくるくるくるクルクルクルクル狂狂と、狂ったように廻り出して、僕の意識がブヅンッと暗転した。
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