表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

語り継がれるのは思い出と……

 

 金色の海の様にうねる稲穂を祖母はお米よと教えてくれた。

 ――猫じゃらし?

 ――お饅頭の包装の様なものよ。お饅頭が玄米、あんこが白米。

「じぃじ?」

 裾を引いて孫が急かす。逆の手には狂い咲きのツクシ。ヒタシにして食えると言ったら持てるだけ摘み出したのだ。

 祖母の味を懐かしみながら、家路を辿りつつ語って聞かせる。

 孫もいつか、己の子や孫に思い出として語るだろうか。

 そうして思い出の中に人は生きて行くのかも知れない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ