好きな人はツンデレじゃなかった
男「よし。デート行こう。」
女「…いきなし、どうしたの?」
男「とりあえず、その好きな人とどっか遊びに行ってくるわ。」
女「お、おう…。」
男「さて、どこにしたものか…。」
女「ちょ、ちょっと待って…!」
男「何か?」
女「なんか、相手がOKしてくれること前提で話が進んでるように聞こえるんだけど?」
男「いや、まあ、どっち道まず場所決めなきゃ誘うことすらできないだろ。」
女「そうだけど…じゃなくて…!」
男「…なんだよ。」
女「あんたとその人の…なんていうか距離感?そういうのがまだイマイチ掴めないんですけど…?」
男「だから、死ね死ね言い合うぐらいの仲なんだって。」
女「分かりにくいって!『死ね』って言っときながら次には『遊びに行こう』?はあ…。あんた何なの?やっぱツンデレなの??」
男「デレてねーよ!別にそいつのために誘うわけじゃねーし!俺が楽しみたいだけだし!勘違いすんなよ!」
女「ツンデレだった。」
男「くそ!否定してもダメとか詰んでるじゃねーか!…あっ、別にツンデレとかけたわけじゃないからな。」
女「うざっ。死ね。あっ、死ねって言っちゃった。別に死んでくれてもいいんだからね!」
男「……。」
女「……。」
男「あっ、距離感の話だけど、俺とお前の関係と似た感じだと思ってくれていいよ。」
女「なるほど。どんどん遠ざかる感じだね。」