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小椋夏己の見聞録  作者: 小椋夏己
2022年 11月
8/55

ファイアーエムブレム・聖戦の系譜(ゲーム)

 今もシリーズが作られているシミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム」(以下FEと略します)シリーズの第四作目になります。説明によりますと「シミュレーションロールプレイングゲームの草分け的ゲーム」と呼ばれているようです。

 よく表記で「ファイ『ヤ』ーエ『ン』ブレム」とか書かれていることがありますが、ファンはそれは許せません、きちんと「ファイ『ア』ーエ『ム』ブレム」と、書いて、読んでいただきたい、と、声を大にして言わせていただきます!


 私はそもそもゲーマーではなく、ゲームを始めたのもかなり遅いと思いますが、それは追々、他のゲームのことを書きながらにしようと思います。まずは聖戦ですよ、聖戦!


 私とFEの出会いはシリーズ1作目の「暗黒竜と光の剣」なのですが、初めて遊んだのがもう発表されてかなりの年月が経ち、古本や中古ゲームを扱うお店の「1つ100円」のワゴンセールで適当に選んだ中に入っていたのが始まりです。


 当時は100円で買って遊んで、面白かったらやって、面白くなかったらすぐ売ってを繰り返してたんですが、FEは自分の性格にあったもので、売らずに手元に残していました。そしてまたワゴンセールの中で2作目の「外伝」やスーパーファミコンに移植された、1作目のリメイクと続編の「紋章の謎」なんかもやはり100円で買いました。

 そしておそらく、当時そのワゴンに「聖戦」が入っていたのは「暗黒竜」と間違えて100円にしたんじゃなかろうかと推測しています。

 なぜかと言いますと、その後しばらく経ってからも、とってもそんな値段に下がるようなゲームじゃなく、何年も経ってからも箱付きだったら千円以上もしてたりするからです。カセットだけでも100円てのはほぼなかったですね。

 

 話は戻り、1作目とリメイク版の主人公は「マルス」という青い髪の少年だったんですが、そうしてワゴンをあさっていると、


「あれ、この人マルスじゃないな」


 と、もうちょっと老けた、その当時は「おっさん」と認識した人の絵がついたFEを発見したんですが、それが「聖戦の系譜」で、おっさんだと思ったのは主人公の「シグルド」でした。


 なんだろうと思って持って帰り、「紋章」から遊んで遊び終わり、次に「聖戦」を始めたら、


「今までのFEとなんか違う」


 と、最初は意味不明で「なんじゃこりゃ」と思いました。


 システムが色々と変わっていて、


「これ、続けられるかな」


 とも思ったんですが、まあなんとか序章から始めてみました。


 「おっさん」あらため「シグルド公子」の元に、


「お隣の国の幼なじみエーディン姫が蛮族に誘拐された!」


 との知らせが入り、騎士3名と共に救出へと向かうところからお話は始まります。


 こういう場合、てっきりその姫がお相手かなと思ったら実は違う。シグルドには後ほどちゃんと運命の相手が現れるのですが、この時はそうなんだなと思いました。

 そこにやはり知り合いの公子2名と、シグルドの親友で妹「エスリン」の夫の「キュアン王子」が騎士見習いの「フィン」を連れてやはり助太刀に来てくれます。


 この騎士見習いの、


「フィン」


 をぜひとも覚えていてください! 私が惚れ込んで惚れ込んでFEで一番好きなキャラになります。


 そうして「シグルド」が5章まで、その後6章から最終章の10章まではシグルドの息子の「セリス」が主人公を交代してお話が進んでいきます。


 シグルドが主人公の「親世代」で、キャラたちがなんと恋愛して結婚します。

 私は当時、ゲームをする時に「ゼロから始めたい」と攻略本もゲーム本も何も読まず、文字通り何も知らない状態で遊んでいたもので、5章であることが起こってとってもびっくりしました。


 少しずつゲームを進めていき、あるキャラがあるキャラと並んだ時、「会話」が発生したんですが、


「ちょっと、子どもたちどうすんのよ」


 とか言い出したので、本当にびっくりしました。


 マルスの時はそんなシステムはなかったもので、何がどうなってるのかと混乱しながらこの章を進め、そして親世代最終章が終わります……


 まあ、この時にも一体何がどうなったのか、自分はどこでどう間違えたのかと大慌てになったりしました。このゲーム、何回かそういうことがあります。


「絶対自分が何か失敗してこうなったんだ」


 と、そう思うようなことが。


 まったく罪作りなゲームだと思います。


 そして気を取り直して「子世代」の「セリス」が主人公のお話が始まるんですが、この「親世代」と「子世代」の両方で唯一プレイさせられるキャラとして登場するのが、私が一番好きになった「フィン」なんです。


 登場の時は騎士見習いで主君のキュアンにびったりくっついているフィンですが、再登場した時には大人になり、キュアンの息子のリーフにびったりくっついています。


 フィンはあまり恋愛体質ではないもので、意識して誰かとカップリングしてやらないと独身を貫いてしまうことになるんですが、またそこが騎士らしくていいのです。


「主君のためなら死ねる」


 それがまさにフィンなのです!


 なんですが、誰かとカップリングしておくと、相手によっては次世代で、


「お父様」


 とか呼ばれてしまうのも鼻血ものです。

 

 そうして最初は意味がわからないうちに始めたゲームですが、気がつけばどっぷりと沼にはまり、「聖戦」と名のつく本、漫画、小説、攻略本からアンソロジー、4コマから、少しばかりの同人誌にまで手を出し、16回クリアすることとなりました。

 どうして16回かと言いますと、あらゆるイベントや会話を全部見たかったこと、親世代で子供ができなかった時に代理で出てくる代理キャラも見たかった、クリアするごとに増える15あるオープニング映像を全部見たかったなど、色々な理由があるんですが、結果として遊び尽くしたらそうなっていました。

 

 2回目のプレイからはノートにカップリングからイベントから、何をどうしたと記録して、今もそのノートは保存してあります。


 「聖戦の系譜」は、はまればどこまででもはまれる恐ろしいゲームです。ですが、はまれたことを後悔してはいません。今もいいゲームに出会えたと、あの時、おそらくは間違えてワゴンに100円で入れてくれただろう中古ゲーム屋さんの人に感謝しています。


 そして多分今も他のハードにはリメイクされてないんじゃないかなあ。

 ちょっと大人の事情でされにく状態なんですが、ファンはリメイクしてほしいようなしてほしくないような、そんな複雑な気持ちを抱いています。

 今もスーパーファミコンをお持ちで、そして興味を持って下さった方はぜひともプレイして沼にはまっていただきたいと思います。


 このゲームのことを語りだすといくらあっても足りませんので、このあたりで! 

 

 あ、ストーリーのことほとんど語ってませんが、まあいいかな(笑)

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