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小椋夏己の見聞録  作者: 小椋夏己
2023年  1月
32/55

バーフバリ 伝説誕生(映画)

 前回書いた「RRR」と同じ監督のその前の大作です。二部構成で今回書くのは前編の「伝説誕生」までになります。


 この映画もタイトルを見かけて見てみたいなあと思っていたんですが、「RRR」と同じく上映館が少ない、時間も合わない、そういうわけで泣く泣く諦めていたんですが、


「神戸でマサラ上映がある」


 と知り、なんとかいろいろタイミングが合ったので飛んで行って見てきました。


 調べたら2019年の4月に見に行っているので、もうすぐ4年になるんですね。世間一般に不要不急以外の外出は控えようとなる少しばかり前のようです。


 お話の内容は、壮大な二代に渡る運命の物語です。


 映画の初っ端、大きな川に流される一人の女性。


「神よこの子を助け給え」

 

 みたいなことを言って赤ん坊を激流から逃すように差し伸べたまま自分は川に飲み込まれるのですが、無事に赤ん坊は見つけてくれた人たちに助けられます。


 助けたのは大きな滝のある川の下流の一族で、その族長の夫婦には子どもがおらず、その男の子を「シヴドゥ」と名付けて我が子のように育てます。


「きっと滝の上から流れてきたのだろう、滝の上に興味を持たないように通り道を塞いでしまおう」


 そうして、一族は滝の上との交流をできなくしてしまいます。

 ですが、シブドゥは成長するに従って滝の上に興味を持ち、登ろうとしては親に怒られるという毎日の繰り返しです。


 この滝、滝と言ってますがおそらくナイアガラの滝よりすごかろうと思うほどのすごい滝です。どうやっても登れないと思います。まるでエベレストか何かのようなそそり立つ山から流れ落ちる滝ですから。

 育ての親はシブドゥが滝の上に興味を持たないようにあれやこれやと手を尽くすのですが、ある日、滝の上からとても美しい仮面が流れてきて、その仮面に一目ボレをしたシブドゥは導かれるようにして滝の上まで登ってしまいます。


「いや、無理やろ」

 

 絶対に無理だと思いますが、そこはインド映画、主役、そもそも登らないと話が始まらないので登ってしまいます。そしてその仮面の持ち主の女性を見つけ、しつこいぐらい追いかけます。ええ、本当に、無茶苦茶追いかけます。

 その女性、実はある王国の生き残りと言いますか、そういう一行の一人で、ある人を救出する作戦やら訓練やらでとても忙しい身の上なんですが、さすが主人公、ストーカーなんてレベルではないつきまといの結果、とうとう彼女を落としてしまいます。


 そうして、彼女の任務遂行のためにある国にやってきたシブドゥですが、そこで彼を見た敵の兵士が思わずこうつぶやくのです。


「バーフバリ……」


 そこからシブドゥが見間違えられたバーフバリの、過去の物語が語られることになります。


 と、これが前編の「伝説誕生」になります。


 この映画で初めてマサラ上映に参加したんですが、いやもう、楽しい! もうこうなったら映画全部マサラで見たい! そう思うほどの楽しさでした。


 東京で先行して見ていた友人にマサラ上映の時の注意をいくつか聞いて、クラッカーやらゴミ入れやらちょっとした応援グッズを持っていったんですが、全然足りません。クラッカー10発なんて映画の序盤でもう全部使ってしまいますよ。100発は必要です、いや真面目に。

 それから、インドの扮装の方も結構多くてお客さんを見るのも楽しい。それに全国から集まってこられるんです。色々と話を聞きましたが、日本中で顔を合せるようで、みな上映場所は違っても常連さん、熱い思いに圧倒されました。でも気持ち分かります。本当に楽しい。


 連れは、


「映画の内容をよく見ようと思ったら最初はマサラでなくてもよかったかも」


 とも言ってましたが、どちらも正解かと思います。

 

 確かに興奮のあまりに内容を「どうだったっけ?」というところも出てきますから、落ち着いて1回目を見て、2回目にマサラで大興奮というのもありかなと思います。


 でも私は0から1への過程はかなり大きいと思うタイプなので、0の状態からマサラで「参加」できたことがとても楽しく、良かったと思っています。


 では、次、続けて「王の凱旋」とまいります。

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