表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小椋夏己の見聞録  作者: 小椋夏己
2022年 11月
10/57

ファイアーエムブレム・トラキア776(ゲーム)

 前々回の「聖戦の系譜」の外伝にあたるゲームですが、聖戦の次にやり込んで4回クリアしています。

 ゲームの舞台は外伝ですので聖戦と同じ、時代は子世代と同じになります。


 主人公は聖戦の後半の主人公「セリス」のいとこの「リーフ」になります。セリスの父、聖戦の前半の主人公「シグルド」の妹の「エスリン」とシグルドの親友でレンスター王国の王子「キュアン」との間に生まれた二番目の子です。上に姉の「アルテナ」がいますが、故あって一緒に育ってはいません。


 もしかするとこれから聖戦とトラキアをプレイされる方もあるかも知れませんので、色々と内緒にしておかないといけませんが、とりあえず主人公リーフと、シグルドのもう一人の親友「エルトシャン」の妹「ラケシス」の娘「ナンナ」は我らが(誰のや)フィンに育てられています。ナンナには兄の「デルムッド」がいますが、やはりこちらも諸事情で会ったことはありません。


 そのリーフを旗頭に戦闘を進めていく物語ですが、こちらにもちょろちょろと聖戦の登場人物、または登場人物らしき人、そして登場人物の新しい関係者などが出てきます。


 そして、これは力説しないといけませんが、もちろん私の一推しのフィンが重要人物として登場しています! これはうれしい! めっちゃくちゃうれしい!


 さらに、主要人物の一人、ナンナがずっと「お父様」って呼んでくれるので、これを見ただけで、


「わが人生に悔いなし!」


 と、言えるぐらい満足できる作品になっています。


 聖戦では父親が誰かは決まってませんでしたが、相性がいいユニット、パートナー候補のユニットはありました。フィンももナンナの母のラケシスと因縁もあって相性がよかったと思うのですが、本来、トラキアではベオウルフというナンナの母と一番相性がいいユニットが父親固定らしかったです。前情報の公開でホームページの父親欄に「ベオウルフ」とあったのが、どういう理由か(まあ推測はつきますが)途中から削除されました。ですが、ナンナの兄のデルムッドと、もう一人のユニットだけが持てる剣の名前が「ベオの剣」で、やはりそれには色々な意見があったようです。私も最初にベオの名前を見た時には殴られたようなショックを受けたものですが、それならそれで、フィンは育ての親設定でもよかったのになあ。他のキャラも聖戦では自由でトラキアでは父親固定のユニットもあったので、非難されて変えるってのもなんだかちょっともやもやとしました。


 さて、話は変わって、聖戦に負けず劣らずこちらも攻略が難しい。ただでさえ難しいのに聖戦の時と同じように、色々こだわってプレイしたらいつまでたっても終わらない。私が4回クリアしたと言ったら、「あれを?」とびっくりされたこともありました。

 エムブレマー(FEをやり込む人?)ではあってもゲーマーではなく、色んなゲームでへっぽこプレイヤーである私がクリアできたのも、ひたすら聖戦からトラキアへの愛ゆえです。それだけでクリアできましたと胸を張って言うことができます。


 お話は、リーフとフィンとナンナの3人がある村で助けてもらって何年か隠れていたんですが、あることから攻撃に打って出ることになります。そのあたりが聖戦にはなかった設定ですね。3人で蜂起するところから後半の聖戦には参加しますから。

 この部分がゲームのオープニングなので、そりゃもう泣いた泣いた、震えがきましたよ、本当に。


 このゲーム、普通の売り方をしていません。ローソンのロッピーの書き換えカセットで最初は発売されました。後に普通の形のも売り出されましたが、最初は書き換え用のカセットと、それからペガサスやドラゴンのぬいぐるみが入ったスペシャル版の2種類で発売されました。それを各々2つずつ、合計6本持ってますが、遊んだのは1本だけで残り5本は新品のまま大事に大事に持ってます。


 そんな形だったので、発売日の日付が変わる0時を待って、予約していたローソンに取りに行き、朝まで寝ずにプレイしたのも今となっては懐かしい思い出です。

 だって、それまでのFEは、全部発売されて何年もしてから遊んでましたから。発売前から待って待ってその日を指折り数えて手に入れられる、なんて幸せなのかと心沸き立ちましたとも!


 トラキアが聖戦と違ったのは、盗賊じゃないユニットも相手から色々と盗めたこと、騎馬ユニットが馬から降りて歩兵にもなれたこと、それから「体格」という要素があり、自分より体格が小さいユニットを担げたりもしました。

 そうそう、それに好きなユニットばかり出陣させられないようにか「疲労」という要素が付け加えられて、いくら私がフィンが好きだと大声で叫んでも、疲労がたまるとお休みさせないといけません。特別のドリンクを飲ませれば出陣できるんですが、よっぽどでないと、なんかそこまでするのは鬼畜な気がして、泣く泣く休ませてました。ですから次に絶対必要なユニットがいたら、それも考えないといけません。


 やっぱり今思い出しても「聖戦」と「トラキア」は私にとって特別なゲームです。

 実は、FEはこの2本の後からちょっとばかり様子が変わりました。大人の事情になりますが、生みの親と任天堂の間で裁判になるようなことがあり、生みの親はこの後で任天堂から離れて「ティアリングサーガ」というやはりシミュレーションゲームをプレイステーションから出すことになりましたが、色々ごちゃごちゃとありました。「主人公の髪を青くするな(外伝以外のFE歴代主人公は青髪です)」とか最初に決まっていた「エムブレムサーガ」というタイトルを変えろ」とか、色々横槍が入った上に裁判、なんかため息出ます。

 そしてそうまでして出したこのゲーム、本家が作っているだけあってFEらしくはありましたが、あの有名な音楽がない、それからカセットじゃないというだけで、なんかテンション下がって結局クリアできませんでした。

 

 その後は2本ほど遊びましたが、それ以降はハードを持っていなかったりで全く遊んでいませんので、今のFEがどうなってるかとか全然分かりません。タブレットで「ファイアーエムブレム ヒーローズ」は遊んでましたが、あれはまたちょっと本編と違うしなあ。


 やはり私の中でのファイアーエムブレムはトラキア以前という感じになりますか。

 本当はナンナのいとこでシグルドの親友エルトシャンの息子とナンナの兄のデルムッドなどが中心になる話も出す予定と聞いていたので、今からでも和解して、聖戦関係のゲームを作ってくれないかなと、思ったりもしています。そうしたらきっと、また寝るのを忘れるほどプレイしまくれるのに……


 仲良きことは美しきかな、どうぞ叶えてくださいとお星さまにお願いしておきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ