日曜の憂鬱は月曜になったとて治りはしない 1
…………………
【日曜の憂鬱は月曜になったとて治りはしない(むしろ悪化する)】
「ヴァッ⁉……ハァ…ハァ……良かった、夢か…」
悪夢に俺は思わず飛び起き、無意識に自らの腕で身体を抱きしめる。
高所から落ちる夢や、虫が身体にまとわりつく夢は何度も見たことがあるが、さっきのに比べればそれらは他愛もないものに思えてくる。
それは…
「好きな食べ物って……んなもん聞いてくるの人の所業じゃねぇよ…」
対談インタビューをする夢だった。
「ハァ……って、暗いな…今何時だ…」
そう思い、手元のスマホの電源を入れる。
スマホ画面の不健康な眩い光は寝起きの目を刺激し、微々たるものの、頭痛を引き起こす。
「ふざけんなよ…四時四十四分…。何だその中途半端な時間…」
二度寝するには少し気が引けるし、かといって起きているのもどうなのかと思ってしまう時間である。
(ハァ…)
しかも、床にそのまま寝たせいで身体が少々凝り固まっている。
(ハァ……)
さらに、今日は日曜である。
(ハァァァ………)
最高に最低な憂鬱が俺を襲う。
今日は最低の日だな。そう思いながら、俺は再び瞼を閉じた。
…………
「…に〜き……あ〜に〜き。起きろ~…あたーらしーい朝が来た~………こっから覚えてない」
「美里哉さま、私知ってますよ!ほたーるのひかーりー……こっから覚えてないです…」
肩を揺さぶられ、耳元から雑音が流れると、俺は嫌々目を覚ます。
「あ、起きた起きた!オハヨー兄貴~元気かい?」
「お前らがボケまくるから渋々起きたよ…」
「またまた~ホントは起こしてくれて嬉しいんでしょ~」
俺の頬を人差し指でつつきながら、からかいの笑みを浮かべる美里哉。
早朝からの憂鬱な気分がまた更にアップデートし、バージョン1.12となる。
「お前ら朝から元気すぎだろ…ハァ…」
思わず溜息が出てしまうと、卑屈な気持ちが脳内を駆け巡る。
鬱な気分には、溜息がつきものだ。
…………
「兄貴は今日予定あるの?」
帰り支度をする美里哉の質問に、俺は唖然とする。
「えっ!もしかして…何もしないおつもりで?」
図星な表情を見せると、見せつけるかの如く両手を横に広げ呆れを示す。
「……バニちゃんの事でやることあるんじゃないの?」
「………あるか、そんな事?」
その言葉を返した刹那、美里哉は腐ったものを見るような目を向けてくる。
「……ハァ……服だよ服…。バニちゃんはもう人間なんだから、人間用の服を買いに行かなくっちゃ」
「………俺の服で良くないか?結構似合ってると思うが…」
美里哉の眉が寄せられ、少し苛立っている表情を浮かべる。
「下着は!下着は男物で良いとでも思ってんのかこのバカ兄貴!」
「あっ、そうか」
すっかり忘れていた事が見え見えの反応に、溜息を一つ吐く美里哉。
「…てか、あのTシャツ相当ダサいよ…」
未だに寝ているバニラを指さす美里哉。
今日のバニラコーディネートは、中学の修学旅行で買った黒の『I LOVE 広島』と書かれた半袖Tシャツ。
Lサイズの服はバニラには十分すぎる大きさで、ダボダボである。
「……ダサい?観光地のお土産の品にしては着心地が良いんだがな?」
「いや、そういう問題では…」
服といえば夏はTシャツ、冬はパーカーという意識で生きてきた俺には、美里哉がダサいと言う要因が理解できなかった。
「とにかく、バニちゃんの服…ついでに…兄貴の服も見に行こうよ…」
「……俺の服もダサいか?」
「うんダサい」
俺の四番目に気に入っていた半袖Tシャツ、『勝負服』はどうやら相当ダサかったらしい。
…………
「わあー!ご主人さまがお買い物に連れて行ってくれる日が来るだなんて…。私、一番幸せです!この世のどの猫よりも!」
「それは良かった…」
現在時刻は午前十時すぎ。
俺の服の中でも美里哉曰くお洒落な服装に身を包み、俺達はアパートの最寄りの駅から数駅程乗った駅の近くにあるデパートに来ている。
日曜という事もあり、人口密度は雑踏事故が起こりそうな程になっており、正直もう帰りたい。
(何でこんなところに俺がいるんだ…何でこんなことに…)
バニラは猫耳も尻尾もむき出しにしている、それに超がつくほどの美少女なので、時折、というよりも通りがかる人間ほぼすべてがバニラに視線を寄せる。
しかも…
「良かったねバニちゃん!多分兄貴がこーんなに人が多いとこに連れて行ってくれるのは、これから一生無いと思ってもいいから、悔いの残らないように楽しんでね!」
「ハイ!思う存分楽しみますとも、美里哉さま!」
「……ハァ…」
(何でこんなことに……)
もう一人、美少女がいるのだから、目を奪われること間違いなしだろう。
頭を抱えるしかない状況に、とてつもなくでかい溜息をつく。
「兄貴~今日は朝方から元気ないね~どうかしたの?」
「何でお前も付いてきてるんだよ…」
「そりゃ、兄貴だけじゃバニちゃんの下着が選べないし、兄貴のファッションセンスがアレだから…」
「後者が八十パーだろそれ」
「…………」
((ホントはお兄ちゃんとバニちゃんが二人デパートデートするのが許せないだからなんだけどね…))
「まあまあ~帰るついでなんだからさ~大目に見てよね?」
「ハァ…まあ、感謝はしておく」
「!!!!えへへ~苦しゅうない!」
((お兄ちゃんに感謝された!お兄ちゃんに感謝された!))
上機嫌な美里哉とバニラを連れ、俺は息苦しい人ごみの中に身を投じるのであった。
…………
あけましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致します。
さて、テンプレートの挨拶を終えたところで、君?
クリスマス投稿はどうしたんだい?
……………。
本当に申し訳ございませんでした!
去年の私は、口だけはやる気十分で、実際は行動を全くしない怠惰の化身でした。
本当にろくでもないなこいつ…。
こんな奴ですが、善処いたしますので、本年もよろしくお願いいたします…。
で、今回のお話はどうでしたでしょうか?
新章開幕ということで、タイトルは、人間であればだれもが感じている、社会問題とも言えよう感情についての事ですね。
皆さんは日曜…憂鬱ですか?
今日は年末で多分皆さん休みでしょうが、一様今日は月曜です。
新年一日目が月曜…なんか、キリがいいですね。
なんか、月の始まりとか月曜で始まってると気分がよくなりません?
私だけですかね?
さて、今年は辰年ですね。
皆さんの干支は何ですか?
年男の方、12年に一度の特別な年です、一日一日悔いなく最上の日々を過ごしてください!
さて、干支という言葉を聞いて、干支カーストというものが脳内に浮かびました。
やっぱり最強は辰年でしょうね。
龍というのはやっぱり人気が高いです。
特に男性なら道の駅とか、お土産屋で売っているドラゴンのキーホルダーとか無性に欲しくなったことでしょう。
それに、強さの象徴として、代表的と言われるのはやはり龍。
名作RPGは総じて、ドラゴンや龍がとても強く、倒すのが困難で、経験値が豊富。
うん、考えれば考えるほど、偉大さが身に沁みます。
ところで龍って普段何食べてるんでしょう?
ある漫画では七つの星が描かれた球を集めると、大きな龍が現れるそうですが、その星が描かれた球が食料なのでしょうか?
卵みたいな味なんでしょうかね、あれ?
さて、この季節になると、おせちを食べますが、皆さんはどの具が好きですか?
私は数の子が好きです!
あの粒の食感が言葉で表せれないほど好きです。
人間って天才ですね。
あんなにおいしいものを作れるんですから。
焼肉とエアコンは、人間の生み出したもので、カースト的に最上級に君臨するものだと私は思います。
さて、今回もお別れのお時間が近づいてまいりました。
今年は有言不実行の男という汚名を返上すべく、心機一転、自分を律し、責任を持って行動していくので、何卒応援よろしくお願いいたします!
では、皆さま、よいお年をお迎えください!
不眠の民でした。




