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猫の擬人化アリかナシか  作者: 不眠の民
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妹とはキャラ補正がなくても兄にとっては最上級の可愛さを持つ

疲労感で永遠に眠ってたらこんな時間になってしまいました。

申し訳ございませんでした!

腹を切ってお詫びします。

ご主人が。


ご主人)ハァ!

……………


「あ…あ〜母さん?今日家に…ん、いや…美少女が来たのは昨日の話だよ…え、あ、切らないで!……え…っと…うん…今日は、美里哉が家に来たんだけど……うん…で、なんやかんやで時間が経って…で、今日はうち泊ることになったから…明日には帰らせるから、そういう事で…うん…大丈夫かって?……大丈夫だよ、喧嘩なんてしないから……え?俺が手を出さないかって?……冗談キツイよ……母さん…」

アパート自室のドア前にて、電話で母さんに美里哉の事情を伝え終わると、全身の力がどっと抜ける。

つい数分前、美里哉と共に家へ帰ると、バニラは泣いている美里哉を見て…。

「ご主人さま……美里哉さまを泣かせて帰るとは…どこまで落ちぶれて…」

「誤解だ!こ…これには訳が…」

腐ったものを見る目をプレゼントしてくれた。

いかんせん純粋なので、弁明するのには幸いにも時間を要さなかったが…。

(流石にあの目を何度も見るのは…精神が持ちそうにない…)

ということで、自分の日頃の行いを見直すという結論に至った。

「さて…今日飯どうしよ…」

そんなことをぼやきながら、俺はドアを開けた。

だが、安心したのも束の間だった。

俺が夕飯を作っていると…

「飯はまだか~兄貴~」

「ハァ…もうちょっと待ってろ」

と、催促されたり。

いざめしを食べると…

「兄貴の飯は味が濃いね~」

((お兄ちゃんの飯!お兄ちゃんの飯!……食べるの勿体ねえ…。持ち帰って保存してぇ…))

「人に作らせといてその態度はねえだろ…」

「確かに、ご主人さまのご飯…味が濃いような…」

「バニラ…お前も美里哉に触発されて言わなくていいんだよ」

と、文句をつけられたり。

浴室がないと知ると…

「兄貴~この家風呂どころかシャワー室もないの~」

「そんなものはない」

「ええ~、温泉掘り起こすとかして何とかしてよ~」

「一日ぐらい我慢しろ」

「も~鬼畜兄貴~」

((お兄ちゃんと風呂入りたかったな……。グへへ……あんなことやこんなことを……。お兄ちゃんも男だからな…グへへへ…))

「そうですよ!何とかしてあげてください!」

「バニラ…美里哉が言う事を肯定するのが全て正しいわけじゃないんだぞ…」

と、悪質なクレームをつけられたり。

一つしかない布団を明け渡すと…

「布団しかないのかこの家は…」

((せっかくならベッドで……でも、<クンクン>))

「人の布団を貰っといてその態度はないだろ」

「兄貴の布団…洗ってる?」

((お兄ちゃんの匂い…お兄ちゃんの匂い……ハァァァああ!たまらん!))

「オイ、酷すぎるだろ」

と、辛辣な事を言われたり…。

とにかく散々な始末だった。

(すっかり元気になりやがって…全く…)

床に寝転び、安堵の溜息をつく…。

「ねえねえ~恋バナしようよ~」

「………」

のも束の間……(二度目)

「ねえねえ~」

「…………」

「ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ」

「うるせえ!」

美里哉が修学旅行の一夜のノリで話しかけてくる。

「そんなこと言わないでよ~ちょっと兄貴と話したいだけだよ~」

「ハァ…で、恋バナ?…お前…俺がそんな話できる人種だと思うか?」

「うん、思わないね」

(なんだこいつ…)

美里哉の辛辣な言葉に俺の心は不思議と安心する。

「てかさ…」

「ん、どうした?」

「バニちゃんとの距離近くない?」

バニラは寝転ぶ俺の右隣にしがみついている。

柔らかく細い腕で抱きつかれると、固い床で寝ていることなど微塵もどうでもよくなる。

「そんなことないだろ。バニラはいつもこの距離感じゃないか?」

「ハァ…それは猫だから許される距離感なだけで…」

「ムニュ…ムニャ…ア…アァ……」

バニラは絶望的に悪い寝相のせいでコロコロと大きく寝返りを打ち、美里哉の布団へ潜り込んでいく。

「ファ!…バ、バニちゃん…ちょっと…」

「ムニャ〜はなれたくないですぅ…きょうはこのままねるんですぅ…」

寝言とは思えないバニラの台詞。

微かに開いた口からは涎がたれ、幸せそうな表情を浮かべる。

尻尾は高速で反復運動し、せわしない。

可愛い表情とは裏腹に、バニラの腕はがっちり美里哉をホールドし、クレーンゲームのクレーンと対極の力を腕に込めているらしい…。

その証拠に…

<ギギギ…>

「ちょちょ…バニちゃん!イタイ…イタイってええ~!」

骨のきしむ音が聞こえる。

(カワイイ…そしてうらやま…)

「ちょ、兄貴〜!ボーっと見てないで早く助け…イテイテイテイテイテ!」

その夜は美里哉の悶絶する声が部屋中に響き渡るのだった…。


……………


なーんか最初から最後まで上手くいかない一日だったな〜。

お兄ちゃんと一線を越えられなかったし…。

お兄ちゃんに弱み見せちゃうし…。

ああ…今思い出しても恥ずかしい事この上ない…。

お兄ちゃんの前だとデバフがかかるとは…何とも神とは非情だね。

やっぱり無宗派はダメなのかね…。

だが、その逆境を跳ね返してこそ、お兄ちゃんを得る権利を得られたようなもんだよね!

私はまだ十六歳…。

これから関係性を築いていけばいいものだ!

いきなり一線を越えようなどと、無粋なことを考えるものではなかったな!

「フフッ…『自慢の妹』だって…///」

そんな風に思ってくれているだなんて…。

作戦なんかなくても、全然大丈夫じゃん!

私は私らしくしてたら…。

いや、ブラコンの一面を出すのは少々まずいな…。

理性を抑えられなくなっちゃうから…しばらくこのままのキャラにしとくか。

貫けるかな…このキャラ…。

まあ、いつかは籍を入れて、ありのままを見せよう!

そしたら…毎晩毎晩激しくもみくちゃにして…。

<…じゅる…>


……………


さて、ご主人君は大丈夫なのでしょうかね?

今回はかろうじてバニラが美里哉をホールドしてるのでよば…ゴホンゴホン、夜襲はできませんが…。

万全の態勢であれば、まあ、ご想像にお任せいたします。

今回はもう遅れちゃったので、長く書くことはできません。

出すこと最優先!

ダメ人間にはお仕置きです。

では、私次の文にしっかりと備えていこうと思うので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。


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