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猫の擬人化アリかナシか  作者: 不眠の民
29/37

妹とはキャラ補正がなくても兄にとっては最上級の可愛さを持つ

あー寒…。

マージ布団から出る気も出れる気もしねぇ…。

寒すぎんだよ…俺のこと見る親の視線かよ…。

あ、どうも、布団から出るのをかれこれ三時間は渋っている不眠の民です。

いやー急に寒くなってきましたね。

この季節は脳はホカホカのピンク色なんですけど、身体の方は縮こまってて…何もする気にならない…。

最悪ですね、最悪ですよね、最悪です。

夢の世界ではピンク色の妄想が無限に浮かび上がるんですが…。

リアルでは何もできない哀れな布団版ミミックなので…。

ドウゾ、哀れんで悦に浸ってください。

では、そんな感じで本編へどぞ。


あーマジ寒…。

……………


ハァ…やっちゃった…やっちゃった……。

完全にお兄ちゃんに嫌われちゃったよ。

般若みたいだった…。

お兄ちゃんのあんな顔…見たことない…。

私…悪い子だ…。

「ちょ、やめてくださいよ…」

「良いじゃねえかよ、ちょっとだけ、ほーんとちょっとだけだからさ~」

うわぁ……今時ナンパとか……珍し過ぎでしょ。漫画かこれは…。

「な、いいだろねえチャ~ん」

「ちょ…ちょっと…何処どこ触ろうと…」

ムゥ〜!!ムカつく!あの男!

こんな現場を見せられて!キレないのは人間じゃない!


……………


何分走り続けただろうか?

少なくともアパートは見えなくなるぐらいの距離は走った。

駅へと向かう一本道に薄く街灯が光り出す。

美里哉が家を出て十数分…。

もう駅に着いているかもしれない…。

例え会えたとしても…もう仲直りなど…。

マイナス方向の想像が一歩一歩、先に進むごとに脳を浸食していく。

だが、足は止まるという選択肢を知らない。

いくら脳が進むことを拒絶しようと…。

いくら足に疲労が溜まろうと…。

足は前に進み続ける。

だが、その行動に疑問は生まれなかった。

いくら肺がはちきれそうになろうと、横腹が痛くなろうと。

「ハァ…………ハァ……⁉」

朦朧とする視界は、二つの影を捉える。

「………パなんてダサい事してないで、もっと社会に貢献したらどうなんですか!もういい大人なんですから」

「何だとこのガキ!お前みたいなのが社会の何を知ってるって言うんだ!」

捉えた二つの影の正体は、一人の男と、女…というよりも少女だった。

一触即発の雰囲気。

聞こえた声は、今までの疲労を無きものとするかの如く、全速力を出す。

「す・く・な・く・と・も貴方よりは知っていますよ!こんなしょうもない事をしているア・ナ・タよりは!」

「<ギィギィギィ…>このガキ!!」

男のほうが利き手と思われる右手を少女へ振るおうとする。

「………ッ!」

(間に合え!)

手を伸ばし、男の腕をつかむ。

「⁉……な…なんだこいつ」

「お、お兄ちゃん⁉」

助けた少女はやはり、美里哉だった。

だが、まだ安心はできない。

「…お前、こいつの兄貴か…」

「……………」

(ど、どうしよう……緊張して声出ねえよ…)

俺はどうしようもないコミュ障であったことをここに来て思い出す。

相手がチンピラであることも恐怖感情になっていることも少なからずあるだろう。

だがそんなことは微塵もどうでもよくなるほど、コミュニケーションを取ることが怖い…。

ここで喋らないで恥をさらすor喋って恥をさらすなら、俺は喋らない、絶対に。

「オイ⁉怖気づいちまったか。アァン?」

喋らぬことをいいことに、ヤンキー風の男は胸ぐらをつかみ、威圧をかける。

「…………」

「オイ、だんまりかよ⁉なんか喋ったらどうなんだァ」

「…………」

「オメーみてえなんがいるから、こんな出来損ないの妹が生まれるんじゃねえのか…?」

美里哉に向けられた罵倒。

それを聞いたとき、俺の中の透明な液体に赤い絵の具が投下された。

「オイ…取り消せ…」

「アアン!何だって…」

チンピラの胸ぐらを掴み返し、俺は冷徹な声で言った。

「取り消せって言ったんだ…。聞こえなかったか?」

チンピラは咄嗟とっさの事に頭の上に疑問符が浮かんでいた。

「俺に対しては何を言おうが構わない…。だが、妹のことを悪く言うのはキレる、ソレはもうガチに」

兄という立場からか、妹の話…特に悪口が聞こえてくると昔から、いつもは抑え込んでいる感情がよくでてしまう。

その例に漏れず今回も、怒りからか、いつもとは全く違う口調になる。

「お、お前!いい気になってんじゃねぇぞ!少しびびりゃしたかもしれねぇが、お前なんて!」

「おぉ…そうかそうか…俺なんか怖くないと」

「あ?あぁ!そうだよ!そんなヒョロガリな身体のヤツに力で負けるわけ…」

「俺がヒョロガリなのは、毎日毎日労働基準法を全くと言って良いほど守らないブラック企業で過労死ラインを大幅に超えた労働を強いられているからだ」

死んだ目をしてそう言うと、チンピラの顔が少し引きつる。

「『土日休みあるからウチは実質ブラック企業じゃないよ?』ってこの前上司に言われたよ…」

青ざめていくチンピラの顔。

ちらっと見えた美里哉の顔も、同情の念が垣間見える。

「この会社ダメだ…とは思ってるんだよ…。でもな、そこやめたら、行く当てがねえんだよ…。絶望だろ?」

チンピラはあまりの悲惨さに耐えきれず火事場の馬鹿力で俺を振りほどき逃げおおせていく。

(……帰ろう…)

そう思い、駅とは逆方向のほうへ歩みを進める…

「あ、兄貴…」

も、一つの声が俺を呼び止める。

(いやいや、幻聴だろ)

俺は歩幅を広くする。

「⁉兄貴………兄貴⁉」

腕を振り、スピードを上げる。

「⁉⁉兄貴…兄貴…⁉」

前傾姿勢を取る。

「⁉⁉⁉兄貴、兄貴、兄貴⁉」

目をつぶる。

「兄貴⁉あーにーきー⁉…ムゥ…おにーちゃーん!」

走る俺の腰回りにしがみつく感覚を覚える。

体重をかけられ、身動きが取れなくなる。

「……な、なんだよ…放してくれ…」

「ダメ、放さない…」

さらに強く締め付ける腕。

俺は、その場に足を落ち着かせることにする。

「…………」

第一声が行方不明な現状。

場の空気が、俺の心を凍結させる。

静寂は、俺に後ろ指を立てる。

むかっ腹が立った。

これまでにないほどに、心臓が揺れ動いた。

「…美里哉…お前は偉い子だ」

「……え…?」

「勉強は出来るし、料理の腕も良い…」

「ちょ、ちょっとお兄ちゃん…」

「友達も多くて、初対面の人ともコミュニケーションを取れて…」

「…やめてよ…お兄ちゃん」

「顔も可愛くて…完璧ともいえる程凄いお前を俺は…自慢の妹だって思ってる…」

「私は偉くなんかないよ!……お兄ちゃんに全然甘えたりしなかったし、今日みたいに困らせたりしたし…。自慢の妹だなんて…絶対に…」

俺は…力のゆるくなった腕を優しく振りほどき、後ろを向く。

「な…なんでで笑ってるの…」

俺は何も言わず、泣きじゃくる美里哉の頭を撫でる。

「⁉…な…なんで、何で…」

俯いていた美里哉は、自分の置かれた状況を把握できず困惑している様子。

ただでさえ赤く染まった目からは滝のように涙が流れ出ている。

俺は美里哉を撫で続ける。

「ウッ…ウッ……バカ兄貴………バカ兄貴…!」

美里哉をなだめながら、ゆっくりと歩みを進めていった。


……………

はい、いかがでしたでしょうか?

いやー、【妹とはキャラ補正がなくても兄にとっては最上級の可愛さを持つ】(今思えば、頭悪いタイトル)も、もう終盤ですね。

相変わらず社畜なご主人。

とにかくかわいいバニちゃん。

いい意味で変態な美里哉。

そして古典的ナンパ師チンピラA君。

うん、ろくなキャラがいない気がする…。

何でだろう…。

私は平凡な人間なので、こんなものを想像する力はないと思うのですが。

これもひとえに日本というアニメ、ゲーム、漫画、ラノベ、充実したサブカルチャーに溢れているからですかね?

サブカルチャーについては、私たち日本人は小学生のころから英才教育を施されていると近頃しみじみ思います。

その確固たる要因、‘’体操服‘’について、話していこうと思います。

と、思ったのですが、友人から「社会的に抹殺されるからやめとけ」って言われたのでやめときます。

つまりピンクな内容です。(察してください)

はい(真顔)、もし聞きたければDMなどを使って直接聞いてください。

きっと人生で某豆の柴の豆知識よりも使えないくだらない内容が聞けることでしょう。

ま、こんな感じで社会に不適合に生活をしているので、どうぞ良ければ温かい目で見守っていただければ幸いです。

この世で一番の幸福です。

あっ…やっぱガチャSSR当たるほうがいいです。

この世の幸福です。

自分に正直に生きましょう。

ですが、この小説を見てるぜ!見てるよ!って方。

本当に感謝感激であります!

承認欲求の化け物なので、そういったコメントがあれば、潤滑油となって、文字を打つのがとてもなめらかになると思います。

なので、これからも何卒、よろしくお願いいたします!

では、今回は体調が万全なので長く書けましたね!

偉い偉い。

ここまで見てくれてるあなたは、きっと明日も明後日も、その次の日も、そのまた次の日も、

ガチャのSSRが当たるでしょう。

多分。

当たらなかったら神社で賽銭を投げて、神頼みしてください。

私のような人よりもきっと願いをかなえてくれるでしょう!

いつかはこの物語で世界を猫のラブで包みたいです。

はい、意気込みも語りましたので、ここらでお暇させていただきます。

では、また次の夜に。

不眠の民でした。

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