兄妹
秋の涼しさというものを少々散歩で感じていたら、あ、秋すっ飛ばして冬来たな…と感じています、どうも不眠の民です。
布団から出るのも難儀する季節になってきましたが、皆様お元気でしょか?
秋と言えば読書の秋。
これからも何卒猫アナをよろしくお願いいたします。
それでは本編へーれっつらご~。
獣と小悪魔《美里哉》の戸を叩く音が止まず…数分経ったころ、俺は睡魔に襲われた。
それもそうだ、ここまで来るのに全力疾走…それに加えドアを必死に押さえている。
……
次に気づいたときには、ドア奥の暴動はどこやら…嘘のように静まり返っていた。
まずは一息、安堵。
そしてすぐさま恐る恐るそっとドアを開け、外へ出る。
「フゥ~……フゥ~……あ~……待って~待ってぇ~オムライス~…オムライスオムライスオムライスオムライ……」
早速俺の目に入ったのは漫画キャラに一人はいそうな大食いキャラの寝言みたいなものをぼやいている最カワなバニラが一人。
無防備に涎をたらし、頬をぺったん地に伏せるその姿は、最カワと言わねば、何と言うのか、甚だ疑問に思える。
だが、今は悠長にバニラを愛でている時ではない。
事を起こした張本人、極悪人美里哉はどこにいるものかと、俺は目を凝らす。
「お~戻ってきたか~兄貴~」
までもなく俺の眼前に堂々たる姿を現す美里哉。
第一声が物語っているように、反省の色は微塵もない。
「トイレに籠りっきりだったが、どうしたの?おなかの調子でも悪かった?」
清々しいほどの笑顔だが、目は笑っていない。
その奥には『何もなかったよね』という威圧感を感じる。
いつもならその美里哉の放つオーラに気圧されるのだが、今だけはそうはいかない。
「…それだったらどれほどよかったか…お前…分かってるんだろ?」
その問いに美里哉は少し驚いた表情をする。
だが、すぐにいつも通りの愛想のいい笑顔に表情を戻す。
「何言ってるのお兄ちゃん?言ってることがサッパリ分からないよ」
「……もういい…今日は帰れ…」
「えっ…なっ………………ハイ…帰ります…」
この時の俺は一体どんな顔をしていたのだろう。
少なくとも、美里哉でも言うことを聞いてくれる程…という事だけだった…。
荷物をまとめ、玄関へ向かう美里哉。
<ガチャ>
「じゃ、じゃあ…仕送り…しっかり使ってね…」
美里哉の開けた際に聞こえたドアの音は、元気のよいものではなかった。
どこか、申し訳なさを孕んだ……ように聞こえた。
そして、閉める音は…………
<パタン>
……一生の別れを告げたように聞こえた。
……………
バニラを撫で、起きるのを待つ。
「うう…オムライス~オムライス~…ああ~私からオムライスを奪わないで下さい~」
今はあんなに愛でたかったバニラだが、今は…
「あぁ…私は幸せ…あっ…あれ…ご、ご主人さま…な、何故泣いて…」
泣き崩れ、とてもそんな気分にはなれなかった。
「え、えと……大丈夫ですか…ご主人さま…」
流れる涙を、細く白い手で拭うバニラ。
「マジで天使か…こやつ…」
「何言ってんですか…ご主人…」
「……ハッ……」
思わず心の声が出てしまい、天使の最高級のジト目を頂く。
それと同時に少し心が和らぐ。
「まあ、それは置いておくとしておいて…美里哉さまはどこに……」
「んっ…ああ…さっき…帰った…」
「えっ…まさか…一人で帰したんですか…」
バニラ、二度目のジト目。
俺はこれからの人生、何度この目を見ることになるのだろうか。
もう、天寿ではないのかとまで錯覚するほどに見ている。
「あのですねぇご主人さま…外がこんなに暗いのに女の子を一人で帰すなんて、無神経にも程がありますよ!」
涙を拭い去ってくれた手が、指を突き立て、憤怒を示すようになる。
「さあ、私を撫でている暇があったら、早く、美里哉さまのところへ!」
バニラに催促されるがまま、俺は何も言わず玄関へダッシュした。
はい、どうでしたでしょうか今回は?
投稿時間を既に過ぎているので、マネージャ(友人)の方から恐ろしいメールをいただき、今に至ります。
某中古車販売店のメールのやり取りのように、「投稿投稿投稿投稿投稿・・・・」と送られてきて…訴えたら勝てますかねコレ?
当の本人は、後書きで取り上げると言ったら「本望だ」と帰ってきたので、実質許可は取っています。
私の友人は相当不思議な人です。
まあ、不真面目な私をマネジメントするという苦行をやってくれるぐらい不思議な人です。
本当にありがとう、これからもよろしく。
というわけで、また催促のメールが来たら夜一人で厠にいけなさそうなので、このあたりで終わりにさせていただきます。
ではまた、次回の投稿でお会いしましょう!




