第三話:初めての殺人
「Bunkeithonは使ったことがないので、少し触ってみてもいいですか?」
「どうぞ」
さーて、Pythonっぽく適当に書いてみるか、、
シェルでvscodeから起動させてっと。。まずはpdとnpだよな。
「お、通った通った。なんだBunkeithonってRで言うS言語のような立ち位置と言う所なんだろうな。」
多分。
「おし、適当に標準多変量正規分布から乱数を発生させて・・」
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def create_sample_data(dim, size):
mu = np.zeros(dim)
cov = np.eye(dim)
tmp = np.random.multivariate_normal(mu, cov, size)
return df = pd.DataFrame(X)
df = create_sample_data(3, 1000)
df.head()
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「あ・・!そんなの回しちゃダメですよ!!待って!!」
「え・・?おしちゃいましたよ」
文法が間違っていたんだろうか?
ウィーーーーーン・・ボン!
「PCが爆破した!?」
「そんなの回しちゃダメじゃないですか!! How dare you ! (グレタ風)」
「えぇ…ただの乱数ですよ」
何が起きたんだ?
「そのPCはスーパーコンピュータではないにしろ、Core i9 搭載、RAMも64ギガを超える高級品だったんですよ!」
そりゃ凄い。
「なんでそんなモンスターマシンが壊れてしまったんでしょう。しかも爆発まで」
「当然じゃないですか!貴方応用数学研究科なのにそんなことも知らないんですか!! How dare you!! (グレタを想像してくれ)」
”””
もしかしてこの世界って・・
あの衝撃で世界が変わってしまったのか・・?
”””
「すみません、弁償・・は出来ませんが、始末書はいくらでも書くので、もう一度試させてもらえませんか?」
「絶対ですよ!もう一度だけですからね」
やはり研究者、何者も、知的好奇心には勝てないよな。
「今度はエクセルですので、多分壊れることはないと思いますよ。じゃあ再度PCかります」
えーっと、適当に値を入力・・は出来るみたいだな
「次は絶対変な事しないでくださいね!」
「ハイハイ」
各種統計量を出してみる所から始めるか
「えーっと、=SUM(A1:A8)っと。」
ウィーン・・・・・ボン!
再度、爆破した
「記述統計量が・・出せない?」
「なんてことを! How dare you ..! 貴方、学習しないんですか!?」
この世界はやっぱりおかしいみたいだ。コンピュータ(通常の)含め、俺以外の人間は統計量が出せない世界と言った所だろうか。
「試してみるか。」
「は?何が試すですか!!流石に2度は許せません!学務に報告します!!」
頼む、俺の仮説よ当たっていてくれ・・!
「3, 5, 2, 1, 4, 5の歪度と尖度はそれぞれ幾つですか!?」
「えっ・・」
ウィーン。。。。ボン!
「うわ…。頭が、破裂した!?」
俺の仮説が当たってしまったようだ
「フ、流石に攻撃力が高すぎる問題だったかな」
なんて言っている場合ではない。人を殺めてしまった。どうにか逃げないと!!
「おーい、なんか音がしたぞ〜大丈夫か〜?」
ヤバイ誰か入ってくる!!
「2, 5, 7, 2, 1, 3 の分散は幾つですか!?」
「え・・」
プシュー・・
「• • •」
良かった、コイツは気絶で済んだようだ
「大丈夫ですか?貴方今人を殺しましたよ。伸びてないで早く起きてください」
「え、、、あぁ、俺が殺した、、のか?」
「はい、早く自首した方がいいんじゃないですかね、ほら早く電話しましょう」
「あぁ。。。すまない。電話を借りるよ」
上手く行った。行ってしまった。
「分散くらいが丁度いいんだな・・」
「え?丁度いい?」
「いや、こっちの話だ。早く電話しなさい」
おっと危ない、言葉に出ていたようだ。
「あぁ、そうするよ。何故殺してしまったんだろう。。執行猶予はつかないよな、」
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「この力を使えば俺はこの世界の王になれる・・」
「さて、一度この世界をみて回るとするかな・・」
4話に続く。