表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

第一話:中間発表

プロローグ


—-中間発表—-


「以上で、発表を終わります」


「お疲れ様でした。では先生方コメントお願い致します。まずは教授から」


「あ〜、全体的によくわからなくて質問が幾つかあるんですが。。まず、今回の研究の新規性はなんですか?」


最初から手厳しいな・・


「えー、、手法自体に新しい部分はなく、あくまで既存モデルのシミュレーションでの性能比較って事なんですが…」


「ですが?」


「…⚫︎⚫︎らの研究とは違った乱数生成法でシミュレーションを行いました。」


「なんで?」


「えっと…」


特に意味はないんだよな・・


「なんでその乱数生成法にしたの?」


「。。。」


「実際の分布を特定してそれに合わせたとかではないんだ?」


「はい」


終わった。。


「あぁそうですか。もういいや、私からは以上です。」


「…」


「他の先生方も質問いいでしょ?もう。次の人お願いします、それでいい?田中先生、」


「あ、、ハイ。そうですね。では次、斎藤さんお願いします。」



「ハイ、東都大学修士2年斎藤がタイトル、NNモデルの説明可能性についての新手法提案で、発表します」


「おぉ〜いいねぇ。」



~~


「オレ、研究向いてないのかな」


たまたま今回の発表が酷かったから、という話ではない。

そもそも、俺は、既存モデルの性能比較がしたくてこの研究室を志望した訳ではなかった。

激しい式展開を繰り広げる研究や統計的新手法を提案することを夢見ていたんだ。


「研究というより、数学かな。」


「異世界転生、、してぇなぁ。」


「院生室から追放された院生、異世界転生して世界最強、、、なんてな(笑)」


どーーーん(隕石が当たる音)


~~


「イテテ、なんだ今の衝撃は?」


辺りを見回すと、なんやら白衣の者たちが見える。


「えーと、、あまりのショックで間違えて生物系の研究棟にでも来てしまったかな?」


どうやら白衣の研究者達は慌てているようだ。


「どうしたんですか?」


「どうやらさっきの衝撃で、スーパーコンピュータが壊れてしまったね、我々の研究に不可欠な仮設検定ができなくなってしまったんだ。」


「スーパーコンピュータで仮設検定、、?えぇと、、T検定とかでは無くて?」


「とんでもない。からかわないでくださいよ!T検定なんて、現在のコンピュータで算出出来ない事くらい知っています。Z検定ですよ、我々が使用するのは。」


え、、ここはもしかして…


「院生室から追放された応用数学徒、異世界転生して世界最強!? 」


第二話に続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ