神社
(結局、来ちまったよ……)
気が付くと俺は、葉井波亜怒裸言神社に来ていた。
ここは第一百貨店から徒歩5分程度の所にあり、お参りをしに大勢の人が並んでいる。
ハゲとアインシュタインも暇そうにしてたから誘ったが、ソッコーでこの玩具のことを聞かれた。
「何スか、その玩具。 隊長、お子さんいましたっけ?」
「ちげぇよ…… 昨日、渡されたんだ」
アインシュタインがやれやれ、と言った具合に手を広げる。
「遊んでるんならバイトして下さいよ、ダイキサンッ」
サンッ、の時に舌を出して変顔になるアインシュタイン。
並んでいた人らも思わずこちらを見る。
ハゲが思わず言った。
「隊長も痛いけど、お前もどっこいどっこいだな。 つか、クールキャラ崩壊してるし……」
「好きでやってないですから! こういう後遺症なんだし……」
子供の玩具を持ち歩く50才のおっさん、ハゲ、頭のおかしいイケメンと、俺たちは端から見てもかなりヤバ目の集団になりつつあった。
列が進み、賽銭箱の前までやって来る。
「今年こそ、彼女できますよーに」
ハゲが金を投げ入れる。
俺も財布から5円を取り出し、投げようとした時だった。
どこかで見たことあるチンピラたちが、回りから集まってきた。
「よぉ」
不穏な空気に、周りにいた人らが離れていく。
俺たち3人は、集団に囲まれた。
チンピラの一人が言う。
「ボスからの伝言だよ。 これ以上、俺に盾突くなら、二度と刃向かう気力が湧かなくなるくらい痛めつけてやる、とのことだ。 返答聞かせてくれや」
ボスってのは只野のことだろう。
アインシュタインが丁度いいや、と腕を鳴らす。
「向こうから出向いてくれましたね。 実さん、警察に連絡、お願いします」
「あいよ」
「てめぇゴラァ! 警察は卑怯だろうがっ」
相手が一瞬怯んだスキに、俺は100円を賽銭箱に投げ入れた。
この剣の力、試してやる。
……まあ、半信半疑だが。
賽銭箱にコインが飲まれると、同時に剣が眩しく光った。
(一体、何が起こる!?)
「てめぇら、やっちまえっ!」
「……え!」
剣が消火器に姿を変えた。




