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匠の消防士  作者: oga
紅と蒼のドラゴンフレイム編
21/25

神社

(結局、来ちまったよ……)


 気が付くと俺は、葉井波亜怒裸言ハイパードラゴン神社に来ていた。

ここは第一百貨店から徒歩5分程度の所にあり、お参りをしに大勢の人が並んでいる。

ハゲとアインシュタインも暇そうにしてたから誘ったが、ソッコーでこの玩具のことを聞かれた。


「何スか、その玩具。 隊長、お子さんいましたっけ?」


「ちげぇよ…… 昨日、渡されたんだ」


 アインシュタインがやれやれ、と言った具合に手を広げる。


「遊んでるんならバイトして下さいよ、ダイキサンッ」


 サンッ、の時に舌を出して変顔になるアインシュタイン。

並んでいた人らも思わずこちらを見る。

ハゲが思わず言った。


「隊長も痛いけど、お前もどっこいどっこいだな。 つか、クールキャラ崩壊してるし……」


「好きでやってないですから! こういう後遺症なんだし……」


 子供の玩具を持ち歩く50才のおっさん、ハゲ、頭のおかしいイケメンと、俺たちは端から見てもかなりヤバ目の集団になりつつあった。

列が進み、賽銭箱の前までやって来る。


「今年こそ、彼女できますよーに」


 ハゲが金を投げ入れる。

俺も財布から5円を取り出し、投げようとした時だった。

どこかで見たことあるチンピラたちが、回りから集まってきた。


「よぉ」


 不穏な空気に、周りにいた人らが離れていく。

俺たち3人は、集団に囲まれた。

チンピラの一人が言う。


「ボスからの伝言だよ。 これ以上、俺に盾突くなら、二度と刃向かう気力が湧かなくなるくらい痛めつけてやる、とのことだ。 返答聞かせてくれや」


 ボスってのは只野のことだろう。

アインシュタインが丁度いいや、と腕を鳴らす。


「向こうから出向いてくれましたね。 実さん、警察に連絡、お願いします」


「あいよ」


「てめぇゴラァ! 警察は卑怯だろうがっ」


 相手が一瞬怯んだスキに、俺は100円を賽銭箱に投げ入れた。

この剣の力、試してやる。

……まあ、半信半疑だが。

賽銭箱にコインが飲まれると、同時に剣が眩しく光った。


(一体、何が起こる!?)


「てめぇら、やっちまえっ!」


「……え!」


 剣が消火器に姿を変えた。

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