第8話 そうして修羅場?は出来上がる
次の日は千堂さんが学校に来ていた。
「あの、千堂さん。ちょっと話したい事があって」
「あ、あ、うん!なにかな?」
「ちょっとここでは言いづらいんだけど……」
さすがに人前で、この前僕達って友達になったよね?とは聞きにくい。
「え?い、言いづらい?あぁ、うん分かりました、そ、それじゃあまた放課後、校舎裏に!」
「分かった」
「そ、それじゃあ!」
あ、行っちゃった。
なんか避けられてないかなぁ?
というかまた校舎裏かぁ。
校舎裏に取り憑く幽霊とかじゃないよね?
そうだったら真由に証明できない。(問題ってそこ⁉︎)
その後、廊下でばったり神谷先輩に会った。
「おはようございます」
「おはよう。だから‘ございます’はいらないって。また練習させようか?」
「お、おはよう!」
「はい、おはよう」
敬語にならないように気をつけないと。
「そう言えば、今日も一緒に帰らないかい?」
「あ、ごめん、今日は放課後にちょっと用事があるから」
「へぇ〜そうなんだ。それってボクもついてっていいやつかな?」
ん〜、どうだろう?友達なのかの確認に友達がいてもいいのかなぁ?
……まぁいいか。2人も友達になれるかもしれないし。あ、もしかしたらもう友達なのかも。
「いいよ」
「え?いいのかい?」
「うん、多分大丈夫だよ」
「そうか……ならお言葉に甘えさせてもらおうかな」
ということで現在
「どうも。ボクはれ、…十宮君の友!達!の神谷那月だ」
「どうも!私はれ、…十宮くんの友!達!の千堂花音です!」
こんな感じの光景が広がっていた。