表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/57

第3話 書店員は見た

友達ができた帰り、僕は本屋に来ていた。

もともと来る予定だった所だ。

お金も取られなかったので、本のまとめ買いをする。

ここの本屋には色々世話になったなぁ、一人でいることが多かったから、よくここで本を買って読んでるんだよなぁ。

これからはもう一人じゃない(と思う)けどね!

ということで、買おうと思っていた本を買う。

ちなみに僕は本はあらかじめ買うものをチェックしてから買う派だ。

一応他の本棚もぐるっと見ては見るけど、結局は決めているものしか買わないことが多い。

だからなるべく欲しい本があるように、発売日には来るようにしている。

予約はしない派だ。


目当ての本があって、それに手を伸ばす。

ラスト一冊だったみたいだ。


すると、僕の手の横に別の手があった。

どうやら他にもこの本を買おうとしていた人がいたみたいだ。


「あ、すいません」


その女性が手を引っ込める。


「こちらこそすいません。あぁ、この本はどうぞ、僕は別の所で買うので」


僕は本を譲った。今日は友達ができて気分が良かったから。


「ありがとうございます」


同じ本を読む人に会うのは嬉しいことだ。

勝手に同志だと思ってしまう。

しまった。拗らせすぎたか?

同志を見送り、僕は他の買おうと思っていた本を探す。

本を探し終え、レジに向かおうとすると、さっきの人がなぜかさっきの本を持って戻ってきた。

その人はこっちを向いて、なぜかこの世の終わりのような顔をしていた。

なんでだろう?

……あ、そうか。


「あの〜」


「ひゃ、ひゃい!」


「もしかしてお金が足りなかったんですか?」


「ひぇ?ひぇ〜と、しょの」


とても言いにくそうだ。

やっぱりお金が足りなかったんだろう。

さっき僕に譲られた手前、とて気まずいのだろう。

こういう時はどうすればいいんだろう。

そうか、お金を渡せばいいのか!(謎理論)

でもどうやって渡そう?急にお金を出しても変な感じになりそうだし……

うわぁーどうしよう!分からない!


そうしてテンパりすぎた結果。


チャリーン!

「ほらぁ!拾えばぁ?」


お金を投げつけて渡すという謎のSキャラが誕生した。

これから基本的に毎週土曜日20時更新になります。

よければブックマークやポイント評価などをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ