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四谷天窓の月  作者: 武上渓
6/10

ー5話


ー5話



少しマイクがモワァッとして、ボーカルが聞き取りにくい。

言葉をはっきり出さないと抑え目で歌うには厳しい。光治も30年前はギター少年で弾き語りをやっていた。春菜にも同じ血が流れているのだろう。

普通の女の子二人に見えるが、ギターもキーボードも良い音を引き出している。声も悪くない。

「めっちゃ緊張する。後ろまでバァ~って人がいて。今日はけっこう楽屋が凄いメンバーで。みやさんとか秋森さんとか、四谷天窓のオススメ10人の中のお二人です。二人ともギタークッソッ上手いです。あと関西から来てくれた、ほの子ありがとー。それから天然ファンタジー系春菜が最後に締めてくれます。最後までね聞いて行って頂たいと思います!物販の方もね、大量に在庫持ってきましたので、クリアランスの方ご協力をお願いします、と言う事で、オープニングアクト15分なんですが、そうとうしゃべっちゃってます。じゃあ歌おうか?ヒヨ子」

「テル子歌おう。てることひよこです。聞いてください……ねぇねぇカンバッジ何色が良いですか!」

フワッと陽射しに照らされた様な明るい歌声がこぼれた。


次にオシャレなジャケットに、オシャレな眼鏡、健康すぎる歯茎の若者が登場した。

アコギで6弦でリズムを出しながら歌い始めた。痺れるようなグルーブで、恋愛の彼氏事情をコミカルに歌う。渋谷ファンキー系だろうか?新しい。惹かれる。

「アキモリです。え~こんなねカンバッジ付けてますが、いきなりね、さっきのテル子とヒヨ子の歌そのままにね、楽屋に来たらいきなり、ねぇねぇ何色が良いですか?って選択肢なしに、じゃあ緑でって言ったら、ここに装着されてしまいました。あのけっして嫌じゃないからね。緑いいよね?呼んでくれてありがとう。では、2曲目は…みや歌詞間違ってる!聞いてください…」

工業製品の溶接の仕事をしながら歌ってるとの事だった。日本の溶接はくっ付けるだけではなく、見た目も芸術作品だ。歌とギタープレイの繊細さを聴けば、彼の溶接がどれだけ美しいかは間違いない。


次に、体格の良いアスリート風の若者が登場した。






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