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エンドレスフロンティア  作者: 紫音
三章 共鳴を始める鼓動達
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第49話 村娘

今回の話は短めです。

 リズにファラが奥に連行されてから一時間程、私とリオは二人きりな訳だけども、リオはチラチラとこちらを見て逸らしてを繰り返してる。

 ふぅ、言いたいことがあるなら言えば良いのに。

 しょうがないか。こっちから切っ掛けを作るとしよう。


「どうかした?」


「あ、い、その、色々と、失礼な事を言って、すみませんでした」


 しっかりと私の目を見て頭を下げる。


「いいよ。ただ、君が失礼な態度をとって君が損をするだけならいいよ。でも、そうじゃない事もあるファラに迷惑が掛かる事だてあるんだから、そこはもう少し考えないと駄目だよ」


「はい」


「ま、素直に謝れたのは良い事だから、頑張れ男の子」


「あ、うぁ……」


 何故か顔を真っ赤にしてるリオ、しまった。つい頭を撫でてしまった。思春期の男の子が頭を撫でられるなんて嫌だよね。ついやってしまった。


「ああ、ごめん。昔の癖でね」

 

「あ、いや、別に」


「私も弟がいたから……」


「そう、ですか」


「……生きていれば、リオと同じくらいの歳だったから、ついね。こんな風に生意気に育ったのかなとか、しっかり者に育ったのかなって想像しちゃってね」


 色々と言いながら、結局ここまで連れてきてしまったのは、それが理由なんだろう。

 楽しかったのだ。ファラとリオの姉弟といるのが。


 ──そして、二人の姿が眩しくて、羨ましかったのだ。


「だから、お姉さんを大事にしなよ。居なくなってからじゃ遅いんだからね」


「はい!!」


 さて、そろそろリズ達も戻って来ていい頃なんだけど……と思えば、奥へと繋がる扉が勢いよく開かれた。

 そして、艶々としたリズと、装備が変わって、村娘風になったファラが出てくる。


「ふぅ、余は満足じゃ」


「あ、あの、この装備本当に貰っていいんですか?」


「何度も言ってるじゃない。あたしは満足したって、それにその装備はファラちゃん用に作ったんだから使って貰わないと悲しいよ」


「で、でも」


 ああ、妙にファラが疲れてるような顔をしてたのはそういう理由か、なら素直に貰っておくように進めよう。


「ファラ、貰っておいた方がいい」


「で、でも、この装備、数値がおかしいですよ」


 ん? なんか雲行きが怪しくなってきたよ?


「ね、ねぇリズ」


「なに?」


「あの装備何で作ったの?」


 見た目的には只の布と鞣し革から作られたように見えるんだけど……

 リズはよくぞ訊いてくれたと言わんばかりに胸を張り説明を始めた。


「まず、今回のコンセプトは村一番の美少女、そんな娘が槍を持って戦うなんてギャップがあってグジョッブ!! 次に素材だけど、ミスリル糸を使って織った布をで作った特別製よ!!」


 あ、ミスリルの布できたんだ……じゃなくて、なんて事をしてるんだこの変態は。


「いやいや、ミスリルの布を使ったてリズ意味わかってる?」


「やだなぁディアちゃん。ちゃんとわかってるよ。村娘の服がミスリルでできてるなんて、色々想像が掻き立てられるよね。例えば、実は良いところのお嬢様だったとか、凄腕の冒険者の両親がいたとかぁ、他にもぉ」


 あ、駄目だ。完全にトリップしている。滔々と語り続けるリズを何時もの対処して、青くなってるファラとリオのフォローする。


「はぁ、それの等級は?」


「ぜ、全部9です」


「きゅ、9!?」


 リオが驚いているけど、リズに任せた時点で等級7以上は確定しているし、10じゃないだけまし。

 でも、相当力を入れて作った装備のようだ。


「見た目は只の服にしか見えないし、もしバレたとしてもリズの暴走で大半が納得するかな」


 納得しないプレイヤーもいるにはいるけど、突っ掛かってくるなら蹴散らせばいいだけの話。

 そこはリズの暴走具合いを読み違えた私の責任だから、しっかりと拭うつもりだ。

 今は余計な事は言わないけどね。


「そ、そうなのか?」


「そうだよ」


 幸いかはわからないけど、リズの性癖は凄く有名だから……


「でも流石リズの作品、とても似合ってる」


「あ、ありがとうございます」


 改めてファラを見れば暴走したリズが作っただけに、とても似合っていると言わざるを得ない。

 紺藍のワンピースに赤朽葉の上着を、鞣した革で作られたコルセットで縛って豊満な胸を強調して、足は同色の鞣し革で作られたブーツサンダルで頭には黒地に淵金のリボンをしてファラの明るいオレンジ色の髪を映えさせている。


 アニメ等で出てきそうな村娘といった感じは伝わってきた。


「後はリオの装備を見繕って貰いたいんだけど……」


 肝心のリズを見れば、まだトリップしている。

 思わず溜め息が吐いて出てしまうのと同時に、扉が開きお店の中に数人見知った顔が入ってきた。


「リズ邪魔するよぉって、メルちゃんも一緒なんだ……って、……もしかして俺ちゃんやらかしたん?」


 この時、不幸だったのはファラ達が扉から見て見辛い位置にいた事と先頭に入ってきたのがぱるぷんてだった事だろう。


月末月初は忙しくて私は嫌いです。でも年末はもっと嫌いです。

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