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エンドレスフロンティア  作者: 紫音
二章 過去と悪意あるイベント
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第42話 イベント終了

随分と久しぶりの投稿になりました。

去年は身内に不幸があったりと忙しくとても書いている状況ではなくて止まってましたがまたボチボチと書き始めます。


お待たせしてすみませんでした。

 夕焼け色に染まるアスファルト。

 そのアスファルトを染めるように広がる紅。

 その紅を流し続ける三つの肉塊。

 煙を上げる車。

 取り抑えられながらも罵声を浴びせてくる一人の男。

 周りを囲む野次馬達。

 隣にいる幼馴染。


 これは、私が母さん達が言う天才(良い子)じゃなくて、異常(化け物)だと知った時の記憶。

 そして、消え行く異常()を繋ぎ止めたのは、異常と同じくらい小さな温もりと、誓いの言葉……




「僕が、ううん。”俺が“響ちゃんを───から、どんな事があっても───から、だから────消えないで!!」




「……ん、ん」


 目を覚まして視界に入ったのは二つの巨大な山脈、いやリズの胸だった。

 どうやら寝てた私をリズが膝枕してくれていたみたい。

 僅かな身動ぎで私が起きた事を察したのか山脈の先からリズが私の事を覗きこんだ。


「おはよう」


「……おはよう」


 リズにつられて挨拶を返しつつ、何故私は膝枕をされているのかを思い出そうと昨日の事を思い出す。


 廃都に戻った私を待っていたのは熱烈な歓迎と、何をしたのかという質問、というより尋問だった。

 私にしがみついて放さないテッタとスー、そんな私を抱き締めるリズに戸惑いながらも、多少真実を誤魔化してトイメイカーとのやり取りを伝えた。

 私を心配してしがみついているテッタやスーの前で腕を引き千切ったとか、他にも流石に言えない事をしてきたからね。


 ブレイブとリズ、シェスカ辺りは気付いていそうだったけど、私の意を汲んで黙っていてくれた。


 その後祝勝の宴会へと移行、廃都の全域で馬鹿騒ぎがおこなわれた。


 一発芸大会やオリジナルマギアを使った花火等で盛り上がり、配給が間に合わないからと調理班のヘルプをしに行って、私の手伝いに来たテッタが盛大にやらかし、台所に立たないでくれと言われたのを理解したり、私達をナンパしに来たバカ達がリズとシェスカに蹴散らされたりもした。


 そしていつの間にか寝落ちして今に至るっと、本当に何時から膝枕してるんだろう。



「リズ、何時から膝枕してるの?」


「ん? メルちゃんが寝てからずっとだけど?」


「脚痺れない?」


「ううん。超幸せ」


 うん。割かし何時もの事だけど、会話が噛み合ってないね。

 今更だけどと思いつつ、起きよう身体に力を入れる、けれどリズが私を抑え込んで放さなかった。

 どうやらもう少しこのままで居ろという事らしい。


「メルちゃんが寝坊だなんて珍しいね」


 私の頭を撫でながら言われ、UIを開いて時刻を確認すると、後少しでイベントが終了する時間だった。

 確かに寝坊と言われてもしょうがない時間だ。


「昨日無理したから、少し疲れてただけだよ」


 実際は天拳を使った反動なんだけど。

 リズはそうっとだけ言って私の頭を撫でる。

 ……本当は気付いているのに、何も訊かないリズに感謝をしつつ、撫でられる心地好さに目を閉じる。


「それよりもごめんね。私の為に居てくれたんだよね」


 寝た私を一人にできないと着いていてくれたんだろう。リズのイベントの時間を無駄にしてしまった事へ申し訳なく感じる。


「んー、何に対しての謝罪かわからないけどね。あたしはあたしがしたい事をしてるだけだよ」


「……そう。ありがとうリズ」


「うん。そっちの方が嬉しい」


 そう微笑んだリズに私も笑うと、タイミングを見計らったようにアナウンスが響く。


『只今の時刻を持ちまして、第一回公式イベント、夏だよ腹ペコサバイバル探索を終了とさせて頂きます』


 この声はエンドだ。


『もう少ししたら転送を開始するから、それまで自分の順位の確認と、個別報酬の選択でもしてるといい』


 ティアと呼ばれた四姫の合図と共に目の前に自分の順位が表示された。


───────────────

第一回公式イベント

夏だよ腹ペコサバイバル探索結果発表


イベントランキング 95位


ランキング報酬 メダリオン100枚


───────────────


 かなり頑張った方じゃないかな。元々上位に食い込めるとは思ってなかったから大奮闘と言ってもいい気がする。

 個別報酬の選択画面へと移ると、どうやらランキング報酬にあるメダリオンで様々な報酬と交換できるシステムらしい。


 素材やスキル、装備、レア使い魔の卵、マイホームに置くインテリア等実に多くの報酬が用意されていた。中でもメダリオン100枚でマイホーム券(土地は別売り)とか、土地の権利書(建物は別売り)等がある。

 スクロールをしていくと目に止まった報酬が何個かあった。




アイテム名 特殊コア(羊)


等級 ★10

品質 優良


評価

古の人形師が生涯を掛けて作り上げた魔導人形のコア。


シークレットアイテム、開放条件永遠の焔クリア



 1つにメダリオン100枚も使う報酬だ。他にも特殊コア(処女)や特殊コア(射手)、特殊コア(双子)等全部で13種類ある。


 これって今のところ私専用の報酬だよね?

 今のところ欲しいスキルもないし、装備も私が作った物の下位互換、鉱物系の素材は魅力的だけど、初めての素材を失敗しないで作れる程自信過剰じゃない。

 その点特殊コアなら最後に埋め込むだけだから、失敗の心配は略無し……よしこれにしよう。


 私は特殊コアの1つを選んでメダリオンと交換すると、インベントリへとしまった。


「メルちゃんは何したの?」


「魔導人形用のコア」


「えっと、ああ、これね。このグレーアウトしてるのがメルちゃんの選んだやつ?」


 リズがウインドウを見せてくれる。そのウインドウには私が選んだコアだけが確かにグレーアウトしていた。

 どうやらユニークアイテムの類いらしい。


「……メルちゃん」


「いいよ」


「えっと、まだ何も言ってないんだけど」


「魔導人形を作ればいいんでしょ?」


 何時だったかの意趣返しに即答すれば、リズは困ったような、それでいて嬉しそうな表情を浮かべてる。なんとも器用な事だ。


「リズの為なら頑張って作るよ」


「ああ!! もう、メルちゃんお姉さんを誘惑してどうするのよ。超ラブリー!!」


「どのコアにするの?」


「処女一択!!」


 ……ああ、やっぱり変態は変態だった。さっきまでの表情は何処へやら、今やグエヘヘっと美人がしてはいけない表情だ。


 私も対処には慣れたもので、リズの暴走が終わるまで放置する事にして思いを馳せる。


 なんだかんだあったけど、イベントは楽しかった。ブレイブ、勇気は楽しめたかな? だといいな。


 そうして私のイベントは終了したのだった。




少し時間を遡ってとある森林地帯、一組の男女とブレイブが出会っていたのをメロディアはまだ知らない。


次は掲示板回なるたけ早く書き上げられるようにします。

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