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エンドレスフロンティア  作者: 紫音
二章 過去と悪意あるイベント
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第22話 イベント開始

ようやくイベント開始+☆6生産者の変態を全員登場させる事が出来た。

 一週間はあっという間に過ぎ去りイベント当日、私は第二の街にリズとサンゴと共にいた。

 イベント告知の日、ログアウトしようとしたらリズからフレンド通信が届いたのだ。内容はイベントでパーティーを組まないかってお誘いで、メンバーは私を入れて五人。全員☆6以上を作った事がある面子らしい。


「あーもう、あの二人は何やってるの!!」


「リズ、少し落ち着いたらどうかね?」


 パーティーを組む予定の二人がまだ来てないのに焦れたリズが腕を組み貧乏揺すりをしている。それをサンゴが嗜めるけど、余り効果がない。

 ぶつぶつと何かを呟いている。意識して聞いてみると、私のメルちゃん、待たせる、何様、といった単語が聞き取れたんだけど、一つ言いたい。何時から私はリズのになったのか、小一時間程オハナシしたい。


 でも、しょうがないと思うけどね。こんなに人が居れば、ね。

 リズから視線をはずして、辺りを見渡すとある程度装備の整っている者、初期装備の者、大人から小学生くらいの子供迄、兎に角プレイヤー達で溢れかえっている。これではフレンドマーカーを出していても人を探すのは苦労するだろう。

 それよりも、リズが騒ぐせいで人の視線が集まって来ている。リズやサンゴは美人で目立つし、不本意だけど私も人の目を惹き易い。

 今も数人の男達がチラチラと此方を見ている。

 あー面倒臭い、本当に男達って馬鹿ばかり、本人はチラ見したつもりでも何度も同じ場所を見てれば分かるから、無遠慮に此方を見てくる奴等に一睨みくれてやると、蜘蛛の子を散らすように慌てて逃げ出した。


 それと入れ違いで二人組の男達が近付いて来た。

 背が高くがっしりとした強面丸坊主の男性と、同じく背は高いけど頼りないくらいひょろっとした茶髪糸目の男。

 並んで立つと背が高い事以外チグハグな感じを受ける二人組だ。


「すまないので「ぷべぇ!?」あ…………」


 二人は私達の前に立つと声を掛けようとして、ひょろい方がリズに殴り飛ばされた。


「遅い!!」


 怒髪天を衝くといった感じで怒鳴るリズ。それにしても綺麗に拳がヒットしたものだ。

 吹っ飛んだ男は華麗にトリプルアクセルを決め、道中に大の字で伸びている。

 周りの者は何事かと思いつつも、厄介事はやだなっと言う様子で遠巻きから見るに止まっている。


「り、リズ、我輩達も必死に探したのである。そも、場所を指定しなかったリズにも━━」


「なに?」


「━━なんでもないのである」


 強面の男性がリズに抗議した時はおっと思ったけど、リズの一笑みですぐに押し黙ってしまった。


「フレンドマーカーは出してたでしょ? それにそっちもフレンドマーカー出してくれればこっちとしても動きようがあったんだけど?」


「そ、それはすまなかったのである」


 いや、そもそもフレンド通信して場所を教えていれば良かったんじゃないかな。二人の事を怒ってるけどリズの方に問題があるんじゃ……


「せっかくお互いの自己紹介と、イベントでどう動くかの擦り合わせしようと思ってたのに、自己紹介くらいしか出来ないじゃない」


 ウィンドウを開くと既に11時50分だ。此処からポータルは近いとは言え、あまり長く話している時間は無さそう。


「まぁ、いいわ。メルちゃん紹介するね。こっちのゴツい強面の人が彫金師ゴードン。で、あっちで伸びてるひょろい軟弱そうなのが木工師ぱるぷんて」


 紹介と共に頭を軽く下げるゴードンと、片手を上げるぱるぷんて。


「それで、こっちの超ラブリーな娘がメロディアちゃん」


「よろしく」


「うむ。よろしくなのであるメロディア」


「メルで良い」


「了解したのである」


 殴られた方、ぱるぷんても起き上がると顎を擦りつつ口を開いた。


「よろしくメルちゃん。俺ちゃんはぱるぷんて、ぱるって呼んでくれぃ」


 ……チャラい。なんと言うか、チャラい。


「よろしく」


 あれだ。叔母さんがいたら間違いなく軟弱な!! とか言われて山に連れていかれ強請ブートキャンプを施されそうなタイプだ。

 私もあまり好きなタイプではないけど、不思議とぱるぷんてからは嫌な印象は受けなかった。


「よし、時間も圧してるしパーティー組んポータルへ行こうか」


 リズが音頭をとって、私達は後に続く。イベント参加者はかなりの数になっているようで、ポータル周辺はまるで初詣のみたく鮨詰めだ。

 イベント開始までまだ時間があるし、持物の最終確認をしていく。

 武器とポーション一式、後はドゥーガと新しい切り札。うん問題無い。全員分の装備は無事に作り終え一人以外には昨日渡してある。結局私の武器は斧以外間に合わなかったけどね。

 イベント中にシェスカに会えれば良いんだけど……

 私が唯一装備を渡せなかったフレンドを思っていると、12時になった事を告げる鐘がなる。

 それと同時に声が聞こえてくる。


『あ~てすてす、マイクを前にすると何故かこれを言いたくなるよなぁ』


 飄々とした掴みどころの無いような男性の声だった。その後に聞いたことのある女性の声が続く。


『それは貴方、いえ、貴方達だけです。ですので期待した目で私達を見ないで下さい』


 声の主はエンドだろう。あの文面通り苦労しているみたいだ。


『……取り敢えず、イベントの説明をする。さっさとやる杉崎』


『えっと、ティア僕に風当たり強くない?』


『……この間のミスの尻拭いをしたのは誰?』


『く、てぃ、ティア達四姫です』


『……だったらつべこべ言わずやる。そこの変態の元締めは役に立たない』


『はっはっは、そう誉めるなティア、照れるじゃないか。おいちゃんを褒めてもなにもでないぞ』


『……ち、これだから変態は度しがたい』


 声だけだから姿は分からないけど、随分とキツイ事を言う四姫だ。


『取り敢えず、僕杉崎がイベントの説明をさせて頂きます。まず、この説明後皆さんを特殊エリアへ転移させますので、イベントに参加しない方は、今出した目印の外側へ移動してくださいね』


 空にポータルを中心とした円が描かれる。円の外に出ればイベントに参加しない事になるんだろう。


『では、本題に移りますね。まず今回のイベントは特集エリアで十日間の探索になります。この十日間は特殊サーバーを使いますので、リアルの時間で一時間程度になりますね』


 ゲーム内の時間が三倍から元に戻ってる今、一時間で十日分のプレイができる。これは第一陣よりも第二陣の方が嬉しいだろう。


『特殊エリアにいる間はログアウトは不可能もしもログアウトしたくなったら、メニューにあるイベント退出を選択するとイベントを強請終了して通常エリアへ戻ってきますのでそこからログアウトできます。そしてイベントエリア内のデスペナですが、ランキングポイントの減少と二時間のステータス減少バッドステータスの衰弱の付与だけで、アイテム装備のドロップ、経験値の減少はありません。また、何度死亡してもイベントが終了することは無いので安心して死亡してくださいね』


 いや、イベントが終わらないからって、死ぬ事は安心出来ないと思うんだけど……


『そして、このイベントのランキングは個人ランキングしかないので、特殊エリアでパーティーを解散、再編成してもランキングには影響しません。さて、これでイベントの説明を終了します。では皆さんグッドラック』


 杉崎と呼ばれた男がそう言うと景色が一転、私達は賑やかな街から寂れた廃都に居た。


次の更新はちょっと何時になるか分かりません。なるたけ早く更新したいとは思っています。

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