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24金の宝玉  作者: 焼きそば太郎
団結
8/9

宝玉捜査隊 結成

「よう坊主!」


真ん中の男が元気良く喋る。


「コアの持ち主はどいつだ」


「やっぱお前がそうか坊主!日本人にも確信者はいると聞いていたがまたかこんなガキだったとはなぁビーツ!」


「そうだなゼム、日本にいる確信者はリサーチしていたが、こんな子供が居るのは俺のデータにはなかった」


パソコンを見ながらビーツは語る。


「なぁにゼム、チビであろうがこいつはゼムの言うコアを持った真確信者なんだろ?」


棍棒のような物を振り回しながらガルドは言う。


「まぁ、そうみたいだな、こいつらを眠らせてるのが間違いねぇ証拠だろう」


「あぁ、間違いない、俺は真確信者だ」


真確信者。


コアを持つ者が名乗る事を許される称号。


確信者と言えどジャンルに分けられ、



情報提供確信者、確認信者、真確信者が存在する。


情報提供確信者は、宝玉を実際に見たことが無くとも、宝玉の存在を知っておりそれを確信する情報を持っているもの。


確認信者はこの目で宝玉を見たもの。


真確信者はその両方を最低基準とし、宝玉となんらかの接触があった事、またはその家系である。


確信者でも情報提供と確認はその称号の名前さえ知っていれば誰でも名乗る事ができる。


と言っても、もっとも確信者と言う言葉自体が隠語でもある為、名乗ろうと思っても名乗れる者はいないと思うが。


そして真確信者は別格。


生まれ持っての家系が真確信者であれば、産まれて10日以内に調査本部へ報告し、その場でコアを彫る。


ではゼムのような場合はどうなるか。


家系が真確信者ではないが、宝玉と実際に絡んでいる。


その場合として、調査本部は家系ではない場合の真確信者になる方法として、宝玉探知と言うものを作った。


それは200年前、ある1人の真確信者が調査本部に持ち帰った宝玉の周りの空気である。


その空気を調べるとあろう事か、周りとは違う物質が検出された。


そこから考えるとして宝玉は五感を奪うと言われているため、何かしらの成分を分泌してるのではないかとゆう事であった。


そして真確信者を見分ける方法として、宝玉の周りから検出された特殊な物質と同じ成分がふりかかっている者を真確信者と確定すると決定した。


あくまで任意の話である。


ゼムの他に宝玉を見た者もいるのかも知れないが、報告はされていない。


単に宝玉の存在を知らずにUFOでも見たのかと思っているのかも知れないし、その辺は定かではないが、ゼムがここまで調べ上げ調査本部に審査してもらい、真確信者になったのである。


ちなみにガルドとビーツは情報提供確信者にあたる。


「やっぱそうだったんだな。それならうちのアジトにこい、俺はアメリカで1番でかいチームの頭をやってんだ、衣食住、それに加えて女、酒は保証してやる。」


「女と酒はどーでもいいが情報は交換したい。案内を願おう。」


「話がはえぇな。おし、ガルド!ビーツ!そろそろ仲間も戻ってくる頃だろうマシンをあっためてくれ!」


「まかしとけぇ!」


「了解した」


ガルドがゴツゴツのアメ車をふかした途端、どこからともなくさっき現れた仲間たちが戻ってきた。


「あ、坊主!おめぇ名前なんてんだ!」


「ゼムと言ったな、俺は司。ステータスの交換をしたい。」


「おっと、そんな事した事ねぇから存在すら忘れてたぜ、おいよ」


(真確信者 ゼム コロナとステータスを交換しました)


そこに書かれるゼムのステータス。


身長体重など、ありとあらゆるものが書かれている。


「すげぇなこりゃ、まぁ話はアジトでゆっくりとだ。司!俺の車に乗りな!」


こうして司はゼムのチームアジトへと向かうのであった。


「ここが俺のチーム『ミ ヴィダ ロカ』のアジトだ」


「1つの町みたいだ」


素直な感想。


司には分厚いレンガの壁に囲われた屋外の町に見えた。


そこには商店や武器屋、中にはサーカスやショーなど娯楽施設もあった。


そこには何千台も車とバイクを停めれるであろう駐車場があった。


そこに皆車を止める。


「何年かけて作り上げたと思ってんだ!自慢のアジトだよ!」


「とにかく、町の散策もしたいが先に宝玉の話がしたい。話ができるところに案内してくれないか?」


「あーそうだったな。じゃ、俺の会議室へ案内する!ガルド!ビーツ!ついてこい!他の者は持ち場に戻れ!」


「「うぉぉい!!!」」


会議室なる所へ案内されるまでも司は町の作りに驚いていた。


「建物も自分のチームで作るのか?」


「あったりめぇだ!材料からなにまで全部うちの手作りだ!いい職人が揃ってるぜ?」


「どうやら只者じゃ無さそうだな」


「誰だと思ってんだ!がはははは!」


自信満々に答える。だが自意識過剰でもなんでもない。このアジトはアジトと言えないほど、本当にすごい。


「さ、ここだ!この俺様の家の中に会議室がある!」


一際目立つ建物。


ここがボスであるゼム コロナの家らしい。


「失礼する」


「あんまり気を使うなよ?いくら俺がボスだろうと俺とお前の立場は一緒だからな!」


「あぁ、言われなくてもそのつもりだ」


「釣れねぇやつだな!がはは!」


なにが面白い。


会議室に着き、腰を下ろす。


「それでだ」


ゼムは真確信者になるまでの経緯を全て話す。


両隣にいるガルドとビーツが情報提供確信者である事も。


そして次に司も語る。


「なるほどなあ、と言う事はやるべき事は違うとも目的は一緒と言う事だな!」


「そうゆう事になるな、俺たちの情報じゃ宝玉は今はスイフの神の洞穴にあるって事になる」


「とりあえずそこに行って確かめたらいんじゃねぇのか?」


「ゼム、簡単に言わないでくれ。スイフには危険が多すぎる」


「司ぁ、お前スイフの事あんまりしらねぇのか?スイフにはスイフをまとめてる国王がいる、そいつも確信者だって話だ。アメリカを訪れてねぇから真確信者の存在はしらねぇから俺らが言い聞かせて信じるかどうかはわからねぇが話をする価値はある。それでその王も連れて洞穴に行くんだよ、どうだ?」


「なるほど、だがスイフには危険な生き物がいると聞くが」


「おめぇ広く浅くしか知識がねぇみたいだな、スイフの王族は3人しかいねぇ、つまり人口は3人だ。だが向こうには魔法が存在する、その魔法で生き物と話ができるんだそうだ。だから国王を俺たちが説得できりゃ、あとはなにも怖くねぇよ。」


「そんな事がこの世界でありえるのか?」


「なんせスイフはこの世界じゃねぇからな、ここアメリカにあるワープロードを使って行く」


「その辺は両親に少なからず聞いている。ならゼムの作戦で行こう。ただ」


「ただ、なんだ?」


「ゼムはこっちで体を開けて大丈夫なのかって事だよ。ガルドとビーツに任すとしても不安じゃないのか?」


「なぁにそんなこたぁ心配いらねぇよ!そんな心配司はしねぇでいい!がはは!」


「そうか、なら異国の地へ行こう。」


「決定だな!捜査隊になるとしたら名前がいるだろう!」


「捜査隊のチームのか?」


「そうだ!せっかくならでかい捜査隊にしたいからな!まずは旗揚げだ!」


「アメリカの文化がそうさせるのかしらねぇけど、まぁ任せる。」


「よぉし!それなら俺たち捜査隊の名前は今日から『ホーミング』だ!」


なるほど。としか言いようがない。



スイフの地へ2人で行く事が決定し、宝玉に近付こうとしている。


ここに最強の宝玉捜査隊『ホーミング』が誕生した。

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