知っておいた方がいいこと
どんなジャンルであろうと、そこには必ず知っておかなくてはならないことや、気を付けるべきことがあります。なろうにも、暗黙のルールや気を付けるべきことなどが色々ありますが……それは、ここで書くべきことでないので書きません。私も偉そうに言える立場ではないですし……。
そして格闘技にも、あらかじめ知っておいた方がいいのではないか……と思うようなことがあります。なので今回は、私の目から見た格闘技の初心者へのガイドライン……的な何かを書かせていただきます。小さいことですが……知っておいて損はないかと。
まず、格闘技の練習方法ですが……大きく分けて二種類あります。集団練習と個人練習です。
集団練習とは、読んで字の如く集団での練習です。まずは、決められた時間にジムや道場に集合します。そして全員で号令とともに基本的な技の練習をしたり、二人一組でミット打ちをしたり、技の受け返しをしたり……組み技ですと、タックルの打ち込みや技の掛け合いをしたりなどといった練習方法が主ですね。集団で練習することにより、仲間意識や連帯感を高めていき、最終的に全員が強くなる……という目的があるのではないかと思います。あくまで私の個人的主観ですが。空手や総合格闘技、それに一部のキックボクシングジムなどでは、こういった集団練習が主体となっているようです。
それに対し個人練習とは……好きな時間にジムに行き、好きなように練習し好きな時間に切り上げて帰る……と、こう書くと身も蓋もないですが、実際にそういう感じですね。各自が自分のメニューを自分の意思で行う……好きなようにやれる代わりに、人との触れ合いや会話などには乏しいですね。ボクシングやキックボクシングジムのほとんどが、こういったスタイルです。
集団練習と個人練習、どちらが優れているかと言いますと……どちらも優れています。要はどちらが合うか、ですね。ただ、個人練習のジムは時間の幅が広いので、様々な生活サイクルの方に対応できる利点はあります。ジムによっては、朝七時からの「朝練」の時間を設けている所もあるようです。出勤前や夜勤明けなどに一汗流す、という方もいるようですね。
その練習に関連しますが……格闘技を始めてしばらくの間は、腹八分目と言いましょうか、「ちょっと疲れたけど、まだいけるかなあ」くらいの所で辞めておくのがいいかと思います。最初からハードなメニューを組んでしまうと、疲労の回復に時間がかかります。ジムや道場にいるうちは興奮状態にあるため、痛みや疲労を意識しません。しかし翌日に体がボロボロで、仕事や学業に支障をきたすようでは本末転倒です。ですから、初めのうちは軽めの練習で体を慣らしていくことが必要です。
また、格闘技の練習において……大切なのは継続です。一日十分でも構いません。逆に、ハードな練習を二〜三日やっていたかと思うと、翌日からやらなくなる……これでは何の意味もありません。出来る練習を継続する。そのためには、まず今の自分に何が出来るのかを把握し、出来ることから続けていく……これこそが大事です。
そして気を付けるべき点は練習が終わった後です。練習が終わった後、気の合うジムの仲間と共にラーメン食べたり、場合によっては飲みに行ったり……というケースもあります。しかし、これは意外と危険な行動なのです。いや、危険は言い過ぎですが……どちらかと言うと避けた方がいい行動ですね。
格闘技の練習の直後、体は弱った状態です。普段よりも多くの汗をかき、筋肉を酷使し、内臓にも負担をかけています。当然ながら、免疫力も大幅に低下しています。こんな時に、人の出入りの激しい飲み屋などに行くとします。そして、風邪やインフルエンザの菌を持っている人間が周囲に居たとしたならば……普段ならかからないはずの風邪やインフルエンザなどの病気に、体が負けてしまうわけです。少なくとも、普段の数倍は風邪をひきやすい状態なので……練習が終わったら、真っ直ぐ家に帰るのが無難かと思いますね。まあ、付き合いというものもあるので難しいでしょうが。
ちなみに私は、普段からマルチビタミンとマルチミネラルの錠剤を飲んでいます。また、練習の日は普段よりも多めに飲み、さらにトレーニング直後はグルタミンというサプリメントを摂っています。グルタミンは免疫力低下を防ぐ効果があるそうです……実際のところはわかりませんが、風邪をひきにくくなったような気はします。ひょっとしたら、プラシーボ効果なのかもしれませんが。
あと、以前から何度か書いていますが……どこのジムや道場にも変な人はいます。あなたには合わない人もいるでしょう。まずは黙って観察し、「こいつウザッ」と思った相手には近寄らないのが無難ではないかと。今回はここまでにしておきますが、いずれ次の機会に書き足りなかった部分を書かせていただきますので……。




