批判の意味【400字】
「結局のところさ、与えられるだけの立場っていうのは不安に感じるんだよ。」
少年は、相手の返事も聞かずに続ける。
「人間ってのはさ、自分に功績がないとまるで自分の価値がないように思えるんだ。
その気持ちに囚われている人は社会の中で星の数ほど見つかる。
会社だってそうだし、政治家なんて最もわかりやすい典型的な例だね。」
少年は、相手が理解しているかすら確認せずに話し続ける。
「特にさ、自分では何もしていないし、できないのに『~するべきだ。』と言って自分の功績かのように言う人は最悪だね。
よく調べていない学生たちの論文とか、国会で野党に文句を浴びせている野党なんかも同じだよ。」
ここまで聞いて、やっと少女は言葉を発した。
「君は?」
「ぼく?何を言っているんだ。
ぼくは、こんなに大切なことを伝えているじゃないか。十分な功績だよ。」
数年前に書いたものを加筆修正しました。
そのため、表現が未熟な面が多々。
ただし、それを直すだけの技術が足りないってのは歯がゆいですね。
しかし、最後の方の政治について。
多分、数年前の自民党の政治か民主党に変わった直後の政治の状況を見て思いついたと思うんですが、今でもあまりレベルが変わっていないのは悲しいですね。