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恋人に裏切られ番不信になった私の心を溶かして甘く抱きしめてくれたのは  作者: リーシャ


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38予知姫?姫の意味を学び直してこいと思った

 たまに合いの手を入れるぐらいを期待されているので、ちょくちょく感想を言う。皆、頑張ってますね、とか。よくある、解説者側だ。


「差し入れだ」


「おお、ありがとうございます!ディアドアさん!」


 ツガイの彼が気を利かせて、主催者の人達に、ちょいちょいリラックス用の食べ物をくれる。

 一日中、気を張ってないといけない立場なので、非常にありがたい。原作の自分がやるよりも、プレッシャーを下手に与えなくて済む。


 大会は大きなトラブルもなく進んでいく。途中、なんだか気になる視線がありそちらを向くと姫みたいな格好をした女の子がこちらを挑むように見ていた。

 なんなのだろうと思うが、運営とバトルしたいといった意欲的な女の子なのかもしれない可能性が、微レ存。


 気にせずに、見ないようにしておく。参加者に肩入れして、運営をしてはいけないからね。意識を向けないように、というかライバル心というより観察っぽい。なんだかネットリしてる。胃もたれしそう。


 いやーな予感がするので、カードゲーム大会さえ潰す行為をしないのなら反応する気はない。それにしても、こんな時まで色恋沙汰となると、呪われているのかな?と辟易する。

 名前を確認するとピルピと言うらしい。なにかの獣人だったりするのだろうか。やけに執念がある視線。


「ピルピ……なんなの?」


 ファルミリア的にマークしておく。


「どうだ」


「ディアドア……よくわからないけど、謎の事態に陥ってる」


「ああ。あの女だろ。視線が煩い」


 ディアドアはとっくに気づいていたみたい。まあ、気づくよね。ファルミリアよりも彼は視線をやっていたということは。

 また?またなの?嘘でしょ?


「ディアドア、モテすぎ」


「いや、おれのせいではない。向こうの異性の好みの問題だと思うがな」


「ディアドアは顔が整ってて、ギルドで高位ランクだし。なんでもできるから相手としてはこれ以上ない人選ではあるからなぁ」


 考えなくとも相手として欲しい要素しかない。番はファルミリアなのに番を突破しようとする人が多すぎる。いずれあちらにも番を得られるまで我慢できないの?

 前の令嬢だってどこかの王子が番だったらしいが二人の事件によって、表に出られない日陰の身になったとか聞いた。


 ピルピはなぜか腕がよく勝ち上がっている。この大会は数日に分けてやっているのだが、その間にその人は予知夢姫とあだ名をつけられていた。予知夢姫ってなに、と首を傾げたが調べてみたら大会の勝ち抜きのことではなく別のことらしい。


 火事があそこであると予言して、それをぴたりと当てるらしい。予言ってね、魔法の世界でも眉唾物だ。


「ねえ、ディアドア。ああいう事例は嫌なやり方が多いんだよ」


「おれもそんなことをやるやつのやり方は聞いたことがある」


 大会一日目が終わり、休んでいる部屋の中で二人は語らう。


「仕込みが濃厚だよ」


「濃厚だな」


 ファルミリアは知っている。予知夢だろうと予知だろうと、事前に誰かを雇えば行ったことを実行させるのだ。


「やらかしてるよね」


「ああ。わかるぞ、何が言いたいか」


 ファルミリアたちが息を吐いてやれやれと顔を向け合い、明日は何か起こるだろうなと予期し合う。


「何をすると思う?」


「おれに告白でもしそうだ」


 うんと、頷く。同じ気持ちだ。ずっとディアドアを見ていたから、好きになったのは確実だ。


「明日はカード大会の一大事件に発展しないか?」


 第一回目なのに。そんなの嫌だ。こうなったら、自力で止めるしかないのかもしれない。


 次の日、予知姫がカードゲーム大会の開催を始めた途端に笑みを浮かべて述べる。


「今日の午後、〇〇村で火事が起こります」


「「!!」」


 ファルミリアとディアドアはアッとなる。


「ガチじゃん。庇い切れないくらい、やらかそうとしてるって」


「ゴミ姫に改名してくれないか、あの女」


 村はそこそこ遠く、午後になるまで一時間もない。つまり、この中で目撃者を作ることは不可能だが火事を起こさせることは可能だ。彼女はクズらしい。


「その時間までに行けるか?」


「行ける。短距離のテレポートをすれば」


 ファルミリアはディアドアと共に現場に向かう。ディアドアの魔力も借りつつ二人は急いで現場に向かう。すでに火付けが行われている可能性があるからね。


「行くよ!」


 ディアドアを連れて村へ。


「水魔法の魔石もたんまりある」


「ありがとう」


 村へ行くとまだ火の気配はない。まだ犯人はなにもしてないらしいので、間に合ったのだ。二人で安堵を浮かべる。


「犯人の気配は……纏まってるのに、一人だけ離れてる人がいる。それにしても村に火を放つって規模が大きい。村に?人の家に?ゴミに?どれなんだろう」


 〇〇村というところは具体的なのに、途端に雑になるところが嘘っぽい。気配を察してそこへ向かうとしゃがみ込む男が。この人見たことある。


「あの人、予知夢ピルピの近くにいた人……」


「覚えてる。あいつだ。繋がりは確実だな」


 ギルティ過ぎる。もうちょっと関係者から離れようよ。



「百パーセント有罪だね。事件解決」


 二人して、火をつけて現行犯で捕まえた。


「うわあ!?なんでっ」


 二人の顔を知っていたのでもう確定だ。

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