37雇用を生むことにした。バイトの時間ですよみなさん
トイレットペーパーもなんとか、並行して作っているが、何度も作ってもオムツができてしまう。薄く、柔らかくするのが考えていたよりも、ずっと難しい。
「何度作っても、分厚くなる」
「ふわふわにはならないみたいだな」
「無理かも。今回ばかりは」
ちょっと、こっちは先送りすることにした。今は、オムツに集中した方がいいのかも。ディアドアも探してみようと、言ってくれてありがとうと言う。
一ヶ月程して、ようやく整ったのでオムツを販売して、そのついでにオムツ作りのアルバイトを募集。
畳んだ形のオムツを、途中から作ってもらう。減っていたら、その分の差額を引けばいいのだ。
金額支払いもギルドに委託。という契約にギルドは初めのことに戸惑っていたが、法律家にも聞いて作ったものを手に、ギルド側は納得してくれた。
バイトの委託は、依頼の手順と殆ど変わらない。素材がオムツに、変化しただけなのだから。
奥方、主婦たちが家に持って帰ったり、話しながらやったりと好きな時間にできるのでとても身入りがいいと、好評になった。
ファルミリアは漕ぎ着けていったあとに、周りの人たちにすごく感謝される。他にも、学生達にも人気がある。
隙間時間がある学生達にとって小遣いは貴重。とのことだ。なるほど、それは考え付かなかった。もう何年も大人として、過ごしてこたから、そういうところがうっかり抜け落ちていたらしい。
自分も学生だったときがあるが、お金に関しては、普通にモリモリ稼いでいたので。
暇なしではあったが、お金がないとか金欠だったことはない。
学生たちからしても余った時間にできる、めちゃくちゃよい仕事に話題になっているそうな。学校でもかなり、やりたい人が多いと聞いた。
私の友達も、やりたがってます!と良い笑顔で告げられたな。
そういうことならば、他のものも種類を増やすのもいいかもしれない。
「……袋詰め」
「どうした?」
シフォンケーキを食しながら、うとうとしていると声をかけられる。
「あ、今……隙間仕事の内容を他に増やそうかなぁって」
目が覚める。
「袋詰めか……やりやすいし、一人でやるとキリがない作業だ。うってつけだな」
「でしょ?なら、それを分業で分けて……」
「全部やらせないのか?」
「複雑になると、やる人減るし」
「周りが慣れていって、それからもありかもな」
うん、と頷きつつもディアドアは意見をくれる。ファルミリアは嬉しくなる。同じような異世界の話はできないし、首を傾げられることは多いが、こうやって、やることを否定しないで肯定してくれる人が番。最高の環境だ。
「ファルミリア、他に何かやりたいことはあるか?」
「あるよ、たっくさん」
笑みを浮かべつつ、何度もこくりと首を動かす。
「クッキーの袋詰めいいかも」
ディアドアたちはシステムを考える。
「そういうバイトあると、町も盛り上がるかなーって」
「お前はお人よしだな」
「お人よしっていうか、ビジネスかな?」
今はピンと来ないかもしれないが、仕事を分けるとお金は回る。という、金融のことを柔らかく、わかりやすく教えていく。
たまにしていたが、こういうのは、図形でもないと説明が理解されにくいんだよね。
「ちょっとだけわかる」
「わからなくても大丈夫。こっちはちゃんとわかってるから」
無理に、理解させようとは思ってない。彼へ軽く笑って、答える。
今回の活発な皆の行動は、やりたいけどやれなかったという、我慢の発露なのかも。
そんな地域活性化を目の当たりにしたので、自分でもちょっとやる気になっている。
それはよいことなので、このままネタが熱いうちに推し進めておかないと。
ファルミリアは合間に、カードゲームの大会の準備をどんどん仕上げていく。途中、トラブルもなく正常に終わりついに大会が行われることに。
開催の主催はファルミリアだが、自分が表に出るのは好きではないので、MC的な役割は違う人にお願いしている。




