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わたあめ姫の冒険

作者: 物語のあるリボン/いろいと

物語のあるリボン作家『いろいと』です

私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります

手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています


関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております



小説は毎朝6時に投稿いたします

ぜひ、ご覧下さい♡



Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい

hhtps://www.instagram.com/iroit0

『わたくし!行って参りますわ♪』

『姫様!!僕もお供します!』

そう言って、こっそり抜け出したのが昨日の事



『少し城下の様子を見に行ってきます』



秘密で出ていくのはどこか気が引けるので

書置きをしておいたので大丈夫であろう



街の市場はとても活気があり、どこのお店も笑顔で溢れていた

『今日は幻の魚が入ったよ!』

『このフルーツ!!フルーツタルトにすると甘さが際立つよ♪』

『今日のオススメは俺!あ!間違ったコレ!!』

『もーおっちゃん面白いから、それもらうわ♪』



わたあめ姫がお店を見ながら歩いていると突然話しかけられた

『あっ!お嬢ちゃん!今日はこの野菜がオススメだよ?』

『あら?美味しそうね♪あとで寄りますわね♪』

『おう♪待ってるよ!』



たまに城下へこっそり出かけるので顔なじみのお店なども多々あるのだ

そしていつも楽しそうな景色や会話を聞いて、心が躍りいつの間にか自然に笑っている

小さい国とは言え、街が笑顔溢れている事に、とても嬉しい気持ちにもなっていたからだ



『ひめ・・・アッ!えっと・・・わたあ・・・あー・・・あめ様』

『ん?何かしら?私を呼ぶのも一苦労ね、くすくす』

『それはだって・・・ねぇ?・・・それはそうと、そろそろ戻らねば皆様心配なさいますよ』

『えー!?もう?さっき来たばっかりですのに?』

そう言って、近くの軒先へと走って行った

『あーーー!!・・・あめ様!!』




フリフリのレースに、キラキラのビーズ

色とりどりの個性豊かな髪飾りがたくさん置かれていた



『可愛い!』

『お嬢さんありがとう♪これね、全部手作りなのよ』

『わっ!これいいな♪』

『ん?お嬢さんの髪飾りすごく可愛いね♪似合っていて素敵だよ!』

『あっ・・・これ?・・・そうですね、私のとても大切なものなの』

『うんうん♪大切にしてあげなよ!』

『ありがとう!』



手にしていた髪飾りをそっと置き、店主に挨拶をしてお城のある方角へと足を運んだ

『やっと帰られる気になりましたか?良かった♪』

『そうね・・・きっと心配しているわね・・・この髪飾り、私が木登りをして落ちた時に、もう少しだけお上品になるようにってお父様とお母様に頂いた髪飾りなの。・・・心配かけちゃダメね!!さっ!!帰るわよ!!』

『あー・・・そんな事もありましたね。僕が下敷きになったやつ・・・』

『何か言った?』

『いえいえ?さっ!帰りますよ』

そう言って、少し離れた場所にいる従者達にも目配せをした

姫様は、少しおてんばな所があるので、予想しない事が起きるとこうして何人かでバレない様に護衛をしているのだ



『あっ!さっきのあのフルーツお土産に買って帰りましょう♪きっとお父様達も喜ぶわ♪』

嬉しそうにわたあめ姫が走り出す

走り出すわたあめ姫を追いかける付き添う従者達

その後ろ姿を、街の人達が微笑ましくそして温かく見守るのであった・・・

最後まで読んで下さり、ありがとうございます


色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです


また明日、6時にお会いしましょう♪

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