コント『進路相談』
教師…ツッコミ
生徒…ボケ
生徒「失礼します」
生徒、教室に入る。
教師、椅子にかけ書類を見ている。
教師「はーい。じゃあ進路相談始めるか。えー……君は……進路希望を白紙で
出してるね。まだ迷っているの?」
生徒「はい。実は……進学と就職で迷っているんです」
教師「ほー具体的には?」
生徒「ええ弁護士かホストになろうと思ってます!」
教師「ほうほう……なぜかな?」
生徒「父方の祖父が弁護士でして、母方の父がホストなんです」
教師「母方の父って何⁉ 父なの母なの⁉」
生徒「母と父は、はとこなんです」
教師「だとしても父でよくない⁉ まあいいや、じゃあお祖父さんとお父さんに
憧れてるんだね?」
生徒「いえ、憧れてるのは祖母と母です」
教師「あ……そう。じゃあお二人は何を?」
生徒「祖母は国際的スパイ集団フェニックスの元リーダーで、母は警察官です!」
教師「複雑な……ご家庭だね」
生徒「ちなみに駐車違反で捕まった祖母を弁護したのが祖父だったんです」
教師「結局容疑は、駐車違反なの⁉」
生徒「ちなみに奥手な父は、母を口説ける男になる為にホストになりました」
教師「方向性間違ってるな……。まあ健気なお父さんだね」
生徒「両親も祖父母も仲が良くて。僕もそんな伴侶に出会いたいと思って、
進路を考えています!」
教師「君、お父さん達の職業じゃなくって、強い女性に憧れてるだけじゃ……」
生徒「てへぺろっ!」
教師「認めちゃったよ。まあいいけど……若いのに微妙に古いな」
生徒、真顔に戻る。
生徒「まぁ、小さい頃は祖母の仕事に憧れたりしたんですけど、それはダメだと言われて」
教師「まあ、現実的にはスパイは危険だよね」
生徒「いえ父方の祖母でなく、母方の祖母です」
教師「もう分かんないよ! じゃあそのおばあちゃんは何を?」
生徒「祖母は花屋を」
教師「あ~安心した。何でダメなの、いいじゃないお花屋さん」
生徒「ああ、花屋はコードネームですよ」
教師「お前もかー!!! おばあちゃん二人共スパイってどんな一族だよ!」
生徒「いやだな~そっちの祖母はスパイじゃありませんよ」
教師「えっ、じゃあ何を?」
生徒、微笑む。
教師「深追いしない方が……いいか。あれ? そういえば今日の三者面談は
保護者の方は遅れるって……」
生徒「ああすみません。両親は来られなくなって。母は急に大事件が起きたって
呼び出され。父は急なドンペリで。なので代わりに……」
教師「⁉ おばあちゃんはやめて~!」
生徒「祖母は今日二人共忙しくて。祖父が来ます」
教師「忙しいって何してんのさ⁉ 警官のお母さんそれに行ったんじゃないの⁉
まあ良かったじゃあ弁護士のお祖父さんだね」
生徒「いえ今日は母方の祖父が」
教師「新キャラ出たー! え……そのお祖父さんは一体何を?」
ノックの音がする。
生徒、微笑む。
教師「いやぁー!!!」
(了)