あふたーとーく(九重さくらの登場人物紹介)
この話は、本編『菰宮牡丹は百倍可愛い』の後日談です。
ネタバレを大いに含みます。
というか、ネタバレでできています。
お楽しみください。
小石井:「九重さん、お願していたもの、そろそろ出来上がったかな?」
九重:「はい、できましたよ。」
僕は、九重から一枚の紙を受け取る。
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『登場人物一覧 (作:九重さくら)』
小石井頼
県立下之宮高校一年生。屋上部部長。在学する生徒は必ず、いずれかの部活動に所属しないといけないという校則の下、一か月間帰宅であることを貫いた強い意志の持ち主。"医学部"は部活動の一つだけだと思っていた。無二の親友、猿渡くんと毎日昼食をとる。
橋から川に落ち、意識不明の重体となるも、一命をとりとめる。その際、脳内に計算機を埋め込む手術を受けることで、身体が不自由になる後遺症も免れた。しかし副作用として、脳内のデバイスハックされると、思考や行動を乗っ取られてしまう。
菰宮牡丹
県立下之宮高校"元"生徒会副会長。学年は二年。列島一の美少女。可愛い。大型連休前日まで、下之宮高校に在籍し、生徒会活動に勤しんでいたが、連休中に、高校を退学し、一切の消息を絶った。その後、一年前の怪事件、渋谷事変の犯人集団『W』の一人として、容疑がかけられる。しかし、冤罪である可能性が高い。
双角瑠璃
県立下之宮高校生徒会長。学年は三年。年齢は不詳。列島一の幼女。愛称は「ツインテール会長」、「ランドセル会長」。菰宮元副会長は、双角会長のことを「ふたちょんろりい会長」と、SNSで呼んでいた。
猿渡
小石井くんのクラスメート。屋上部幽霊部員。モテたいという一心でサッカー部に入部し、モテたいという一心で誰よりも練習に励んでいる。努力は人を裏切らないが、結果は人を裏切ることもある。屋上部創設のため、名前を貸してくれた。
伊勢茉鈴
県立下之宮高校国語教師。専門は古文。早く結婚してほしい。
浮瀬雲母
県立下之宮高校一年生。屋上部部員。大型連休直後に東京から転校してきた、謎の転校生。おそらく彼の中身は女の子。
神宮寺真琴
薙刀連盟指導部師範。普段から薙刀を持ち歩いているらしい。物騒。
九重きょうか
九重さくらの妹。『箱舟計画』に失敗し、8歳で死去。入院していて小学校には通えなかったが、赤いランドセルが欲しいと駄々をこね、「時代遅れだからダメ」と両親に却下される。好きな食べ物は茄子。
九重さくら
私。県立下之宮高校一年生。屋上部部員。病気のため、8歳の時から身体の成長を抑制している。脳が計算機と接続されており、普段の生活は車椅子に乗った自身の義体を操作して、疑似的に行っている。計算機に常時接続されているため、二進数の世界に強い。頑張れば、小石井くんの脳内のデバイスをハックし、自由に動かすこともできる。彼の視界を除く程度なら、二秒でできる。
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小石井:「九重さん。」
九重:「はい、何でしょう。」
小石井:「まず、三人目、四人目あたりから、面倒くさくなったでしょう?」
九重:「えっと…。はい。さすがですね。飽きてきました。」
小石井:「伊勢先生や、神宮寺くんの説明のところとか、あまりにも雑な気がする。というか、これ九重さん個人の感想だよね。『早く結婚してほしい。』『物騒』って。」
九重:「ですが本心ではあります。」
小石井:「猿渡に関しては、苗字だけで、下の名前は書いてないし。」
九重:「えーっと、、。なんというお名前でしたっけ。」
小石井:「(創部手続きのために、名前貸してもらったはずじゃ…)」
九重:「一度でも目にしていれば、私が接続してる記憶領域に残されているはずなんですけれど…。」
小石井:「(一度も目にしてないの!?)」
九重:「けれど、彼が努力家なところは、きちんと見ていますよ。」
小石井:「その言葉、『努力は人を裏切らないが、結果は人を裏切ることもある。』の一文で台無しになってるよ。」
九重:「そうそう、浮瀬くんの所も、少しいい加減になってしまいました。」
小石井:「(話を逸らした。)」
九重:「というのも、屋上部の部員と言えど、まだそれほどの交流もないので。」
小石井:「でも、一緒にお見舞いに来てくれてたよね?」
九重:「はい、浮瀬くんに誘ってもらいました。けれど、一緒にいると言っても、話の内容は部活動のことばかりです。『そもそも屋上部って何なんだろうね?』とか。」
小石井:「(お前達がそれを疑い出したら、無理矢理部長にさせられた僕は、どうすればいいんだ…。)
ちなみに、『おそらく彼の中身は女の子。』って、どういうことだろう。」
九重:「それは私の勘ですが、何となく浮瀬くんの所作が、女の子っぽく見えることがあります。」
小石井:「九重さんには、そう感じられるってこと?何となく?」
九重:「あ、えっと。すみません。本当のことを言います。私の目視で捉えた浮瀬くんの仕草を、女の子10万人の動きを深層学習したソフトウェアで解析したところ、彼の所作には女の子成分が83.0%含まれていました。」
小石井:「あの、突っ込むところがたくさんあるんだけど。一つに絞ると、『女の子成分』って何?」
九重:「女の子を構成する成分です。ちなみに、菰宮副会長は96.9%有しています。小石井も解析にかけてみます?」
小石井:「いや、遠慮しておく。あ、そうだ、菰宮先輩に渋谷事変の容疑が掛けられていることについて『しかし、冤罪である可能性が高い。』って書いてあるけど。」
九重:「はい。これに関しては、菰宮副会長が犯人ではないという十分な根拠があります。」
小石井:「根拠?」
九重:「菰宮副会長、すごく可愛いですよね。とにかく100倍くらい可愛いです。」
小石井:「うん。」
九重:「可愛いは正義ですよね?」
小石井:「う、うん。」
九重:「菰宮副会長は、尋常なく正義です。」
小石井:「う、ん。」
九重:「あれほどの可愛いさは正義の象徴です。それが犯罪集団の一味だなんて、宇宙の真理が崩れてしまいますよ。」
小石井:「なるほど。」
九重:「小石井くん、納得していないのに、『なるほど。』なんて言っはいけませんよ。」
小石井:「(めちゃくちゃなこと言っている自覚はあったのか。)
九重さん、最後に1つ質問なんだけど。」
九重:「なんでしょうか。」
小石井:「僕についての説明の、『副作用として、脳内のデバイスハックされると、思考や行動を乗っ取られてしまう。』とか、『頑張れば、小石井くんの脳内のデバイスをハックし、自由に動かすこともできる。彼の視界を除く程度なら、二秒でできる。』とか。これについて詳しく聞きたいんだけど。これ、冗談だよね?」
九重:「いえ、そのままの意味です。」
小石井:「え、いや、そんな重大な設定、本編じゃなくて人物紹介で明かされるの?」
九重:「はい。前書きにもありますしね。『ネタバレを大いに含みます。』」
小石井:「いやそれは、“本編についての”ネタバレを大いに含みます。ってことで。というか、後日談で、しかも登場人物紹介を読んで、自分が九重さんの操り人形だとわかるなんて…。」
九重:「大丈夫です。悪用なんてしませんよ。私を誰だとお思いですか。」
と、九重は、自信たっぷりに胸にてを当てた。
九重:「あ、今私の胸を見ましたね。」
小石井:「僕の視界をハックするな!」




