5W1H
5W1Hの法則に従い、『僕』は進む。行き先が何処かなど決めてはいない。が、そうだ、海に行こう、と決めた。夜の海、いや、夕方の海に一人で海を見るために。考えるととても面白そうに感じた。
海に行きます、夕方の海を見るために、僕一人で、と機械仕掛けの扉に向かってそう言った。HOWを担う舞台装置はゆっくりと音を立てずに扉を開ける。開く扉とともに夕焼けの景色が見えてくる。
そこは夕焼けに照らされたオレンジ色の砂浜に、白く輝く海が見える場所だった。僕は一歩踏み込み扉の向こう側へ行く。
白い砂浜に足跡をつけながら波の際まで近づき魚を探して見るが一匹たりとも見当たらない。海の波をパシャパシャと蹴った。満足した僕は一歩波の際から遠ざかって空を見た。
夕焼けの空は美しかった、僕は何だか走りたくなってぐるぐると砂浜を走った。次第に疲れてきたので息を切らしながら砂辺に座り込んだ。
「楽しい」
ひたすら楽しかい、顔は知らないうちに笑っている。
この小説を書いた筆者は「なるほど小説は光景を考えながら、つらつらと頭の中に浮かんだものを書くと案外かけるものなんだな」
と気づいた。未だ筆者は小説を書いたことはないので書き方がわからなかったのだ、だからこのように書けばいいという方法と実感が湧くことはとてもありがたかった。話は物語に戻る。
僕は夕方の海に満足した。美しい光景は僕の心を癒し感動させてくれるのだ。しかしあまり長くいては飽きてしまう。
次のたびに進もう。僕は5W1Hの法則に従い意識を妄想の底に沈めた
小説の書き方が知りたい