4話 新たな能力者 ①
コンビニエンスストア 周辺
「あぁ~やっと、着いた...
ここに来るの、どんだけ疲れるんだよ。」
「まーそう言うなよ拓哉。
これが、生徒会の仕事なんだから。」
「そうよ、このぐらいで疲れていたらこの先が思いやられるわ...
ほら、行くわよ。」
「へいへい。
分かりましたよ。」
(まじかよ...生徒会の仕事って、こんなにきついのかよ。)
すると美紀が早速歩いている人に聞き込みを始めた。
「あの~少しいいですか?
聞きたいことがあるんですけど?」
「あ、はい。
何ですか?」
「あのですね、昨日の夜にあったニュースの事について聞きたいことがあるんですけど。
何か、ここら辺で物が勝手に動いたりしませんでしたか?」
「いや、特には無いですけど。」
「そうですか、ありがとうございました。」
「では、失礼します...」
「晴摂...あいつ、凄いな。」
「えっ、あぁーそうだね。
いつも、あんな感じだから。」
「まじかよ...」
すると美紀が近寄ってきた。
「ほらほら、何 ボーっとしてるのよ。
あんた達も早く聞き込みしなさいよ。」
「分かりました。
さー拓哉、行こう。」
「分かったよ。...」
そして拓哉と晴摂も聞き込みを始めた。
「すいません、黒崎 晴摂 と申しますが、ここら辺で変な現象が起きませんでしたか?」
「いや、俺が居た時は何も無かったけどな。
どうかしたのか?」
「昨日の夜にあった、ニュースの事について聞き込みをしているんですが...」
「なるほどね...まー頑張りな。」
「ご協力ありがとうございました。」
「すいません今、時間いいですか?」
「別に、いいけど。
涼介、お前は大丈夫か?」
「俺も、大丈夫ですぜ。」
「っで、何かようかい?」
「実はですね、今は聞き込みをしてまして何かここら辺で可思議な事が起きたりしましたか?」
拓哉が2人に聞くとその内の1人が思い出したように言った。
「あっ、そうだ...確か今さっき、変な物音がして見てみても誰もいなかったんだよ。」
「そうなのか?涼介?」
「はい。
今さっき、翔さんと会う前です。」
すると拓哉は目を大きく開けて言った。
「それは、どこら辺ですかっ?」
「ちょうど、コンビニエンスストアの裏にある道だったな。」
「そうですか。
ありがとうございました!」
そして拓哉は2人(晴摂・美紀)と合流した。
「拓哉、そっちはどうたった?
俺のとこは、特にいい情報は無かったけど。」
「俺は、良い情報を手に入れたぞ!
美紀を呼んできてくれないか。」
「お、おう。 分かった。」
「これは、能力者の仕業かもしれないな...」
「拓哉ー!
呼んできたぞ。」
「何か、良い情報でもあったの?」
「おう。
それが、あったんだよ。
実はな......」
「まじかっ...コンビニエンスストアの裏の道か。」
「よし、じゃー2人(拓哉・晴摂)とも行ってみましょう。」
すると3人はコンビニエンスストアの裏の道に向かった。
タッ タッ タッ タッ
「ここか...結構、薄暗いな。
こんな所に、本当に人なんかいるなか?...」
「まー先に行ってみらんことには、分からないし...とりあえず行ってみよう。
じゃー先頭は拓哉なっ!」
「いや、何でたよっ!
晴摂が行けよっ!」
「何でだよ。...
僕は、暗いとこが嫌いなんだよ。」
「なんだよ...
じゃー美紀、先頭を頼む。」
「なんで私よ!
まーいいわ。 早く行きましょ。」
テク テク テク テク
3人が歩いていると奥から物音が聞こえてきた。
「ふぅぅぅう!
やっぱり、漫画は面白いな!
なんて言ったって、ただで読めているからな!」
「拓哉、晴摂、今の聞いた?」
「おう。
犯人はあいつだな。
よし、晴摂行ってこい。」
「何でだよっ!
ここは、みんなで行こうよ。」
「ちょっと、君たちうるさいっ!」
美紀がそう言うと2人は一気に静かになった。
「とりあえず、私たちにきずいて透明になられたら困るからバレないように行くわよ。」
「ラジャ!」
「分かった。」
「じゃー、ゆ~くり ゆ~くり。
よし、抑えつけろ!」
美紀の合図とともに2人(拓哉・晴摂)は男に飛びついた。
「おりゃぁぁぁ!」
「ていやぁぁぁ!」
ドスンッ!
「よし、ナイス2人とも!」
「逃げるんじゃねーぞ。」
「逃がしませんぞっ!」
「ひぃぃ~なんだよ、お前らっ!」
「お前を、捕まえに来た。」
すると美紀が男の目の前に立った。
「あなた、その漫画やお菓子はどうしたのっ?」
「ど、どうしたって...
か、買ったんだよ。」
「嘘でしょ、昨日の夜にニュースでやってたコンビニエンスストアでの事件って、あなたの事でしょ。」
すると男は動揺しながら言った。
「な、何でそれをっ!
あっ! やばっ!」
「ほらやっぱり、あなた能力者でしょ。」
「な、何のことだよ。
俺が...能力者?
よく分からんな。」
「あなた、透明人間になれるでしょ。」
「な、何で、知ってるんだよっ!」
「ほら、やっぱり。
何で、こんな事をしてるの。」
「っ...ストレスが溜まってたんだよ...」
「何で?」
「何でかって?
実わな......」