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1話 突然の出来事



俺の名前は「斎宮 拓哉(いつき たくや)」...極々(ごくごく)、普通の生活をしている高校生だ...っと、言いたいところだが残念ながら俺は極々、普通の生活を送れていない高校生だ。

ん? 何で俺がナレーションをしてるかだって?

...まー気にしないでくれ。






キーン コーン カーン コーン


「ふぁぁ~やっと7時限目が終わったぁ~

あっ、そうだ 晴摂(はると) 今日、一緒に帰れるか?」


紹介しよう。

黒崎 晴摂(くろざき はると)」...

俺の親友であり、この学校の生徒会委員である。

この学校の生徒会委員は別に、上級生が生徒会をやると言うことではないのだ。


「お、うん。

いいぜ! 今日も、またいつもの所によって帰るか?」


「そうだな。 それだったら 健人(けんと)も呼ぼうぜ。」


鵜島 健人(うじま けんと)」...

こいつも俺の親友だ。


「健人なら、今日は用事があるって言って先に帰ったぞ。」


「そうなのか...

なら、2人で行くか。」


「そうだな、俺も今日は生徒会の仕事はないようだし。」


すると2人は席を立ち歩き始めた。


タッ タッ タッ


「あっ、そうだ 拓哉 あの例の話はどうするつもりだ?」


「例の話?...あーあれか、生徒会に入るか入らないのかの話だろ?」


「そうだ、俺はもう生徒会に入っているからさ~ まー生徒会も悪いもんじゃないぞ。」


晴摂がそう言うと拓哉は静かに言った。


「そうだな...でもこの話、結構突然じゃないか?

今日、学校に行ったら先生が、「拓哉~お前、生徒会に入ってくれないか~」だって、そんな急な話があるかよ...」


「まーまー生徒会も人手不足だし、ほらこの学校挙手制だろ?

だから、生徒会をやるって言う人が少ないんだよ。」


「そうだよな~

まー別に、やってもいいけどさ...何で、生徒会は上級生がいないんだよ。」


拓哉がそう聞くと晴摂は答えた。


「そりゃ~そうだよ、これからどのようにして生きていくかの進路を考えたりしないといけないから。」


「まーそうだよな。

じゃー明日、先生に言ってみるよ。」


拓哉がそう言うと晴摂は嬉しそうに言った。


「まじかっ! サンキュー!

お前がいたら大分助かるよ。」


「それは、良かったな~」


こんな話をしていると誰かが拓哉の肩を叩いた。


トン トン


「ん? 誰だ?

うわっ! なんで 美紀(みき) がここにいるんだよっ!」


「なにっ? いちゃいけないやけ?」


西野 美紀(にしの みき)」...

こいつは、俺が通う学校の生徒会長だ。


「いや、別にいいけどさ...」


「美紀さん、何か用でもあるんですか?」


「いや、別にないけど。

今から、どこか行くの?」


「まーな」


「じゃー私も付いて行こうかな。」


美紀がそう言うと拓哉は驚いた様に叫んだ。


「えぇぇぇっ! 何でだよっ!」


「そんなこと、あなたの能力で確かめればいいじゃない。」


「なんで、わざわざ能力を使わないといけないんだよ。

まーいいや...」


ヒュウィン


すると拓哉の目が光った。


「なになに...暇だから...って、こんなこと言葉で話せよ。」


「ふふぅ、まーまーそんなこと言わないで~」


そう俺の能力は人の心を読むことが出来るのだ。


「では、行きましょうか。

拓哉、美紀さん...」


「よーし、行こー!」


「まーいいかっ」






ドック&キャットカフェ店


ピロ ピロ ピロ


[いらっしゃいませー!]


「えっ、あんた達こんな所に来てたの?」


美紀は引いた様に言った。


「別にいいだろ...犬や猫に癒してもらってんだよ。」


「そうですよ、猫がじゃれてくるのがまた、たまらんっ!」


「まー可愛いけどさ~

よしよーし、おいで~」


二ァァ~


「やっぱり、猫は可愛いな~

でも、犬も()(がた)いよな~」


すると晴摂が犬と話し始めた。


「あ~そうかそうか、そうだよな~たまには外に出たいよな~」


そう晴摂は動物の言葉や外国の言葉が分かる能力を持っているのだ。


「いいよな~お前って、色々な言葉が分かって。」


「まーそうだね。

この能力は結構便利だからね。」


「あっ、そうだ話は変わるけどさ生徒会ってどんな仕事をするんだ?」


すると晴摂と美紀の顔色が変わった。


「拓哉...ここでは、その話はできない。」


「何でだよ?」


「なんででもだ。

まー入ったら分かるさ。」


「この内容は外部に漏れてわいけないことなの」


「そうなんだ...

じゃーまー今日はこの編でお開きにしようぜ。」


「そうだな。」


「そうね。」






ピロ ピロ ピロ


「じゃーな。

俺、家こっちだから。」


「うん。 じゃーまた明日!」


「じゃあね~拓・哉・君」


「何だよそれ...」






マンション


ガチャ


「ただいま~」


「おかえりなさい~です~!」


「よっ、未来(みく) っ!

ちゃんと、偉い子でいたか~?」


「はいなのです~!」


「そうか。」


「拓哉お兄ちゃん、今日の夜ご飯は鍋ですよ~!」


「そうか、分かった。

じゃー着替えてくるから準備がしといてくれ。」


「分かりました~!」


斎宮 未来(いつき みく)」...

俺の大事な妹だ。






自分の部屋


ガチャ


「ふぅ~今日も、疲れたな~

さっさと着替えて、リビング行くか。」


そう言うと拓哉は軽い服に着替えてリビングに向かった。


「さ~拓哉お兄ちゃん、どうぞどうぞ~!」


「おぉ~ありがと。

そこの、ポン酢取ってくれ。」


「はいです~!

あと、お箸です~!」


「ありがとう。

じゃーいただきまーす。」


「いただきまーす!」


カパァ ホワァァ~


部屋に湯気がたちきった。


「うぉ~旨そうだな!」


「へへぇ~今日も、頑張って作りましたよ~!」


「未来は本当に料理が得意なんだな!」


「えっへん、です!」






「ごちそうさまー。」


「ごちそうさまーです!」


「じゃー俺は、風呂に入ってくるから。」


「分かりましたです!」


そう言うと拓哉は風呂場に向かった。






ガラガラ


カチィ シャァ


ザブゥン


「はぁ~気持ちーなー!

そういや、今日のあの2人(晴摂・美紀)...何かおかしかったな。

あんなに深刻な顔しなくてもいいのにな...

まーいいかっ。」



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