プロローグ
キーン コーン カーン コーン
この街には龍州ノ宮学園という不思議な学校がある。
何が不思議だって?
ふっ、そんな事は今から分かるさ...
バァッコォォーン!
「痛っ!
すまん、すまん...俺が悪かったよっ!」
「ほぉ~今、謝ったところで許されるとでも~?」
「す、すまん、本気ですまんっ! だ、だからそのボーボーしている火をこっちに向けないでくれっ!」
すると女の子は手に出した炎をそのまま男の子にぶつけた。
「問答無用っ! フレア・ボムっ!」
「藤永 雪乃」...
俺と同じクラスの女友達だ。
(友達と言っていいのか分からんが。)
「わぁぁぁああ
すいませぇぇぇん!」
保健室
ガラガラ
「杉本先...生...」
バタッ
保健室に入った瞬間男の子は倒れた。
「あららぁぁ...またやられたの拓哉君?
雪乃ちゃんに?」
「は、はい...またです...
雪乃の フレア・ボム でやられました。
何で、名前が「雪乃」なのに炎が使えるんだよ...」
「杉本 玲美」...
この学校の保険の先生だ。
拓哉が青ざめたように言うと先生は飽きれた様に治療を始めた。
「はぁぁ~拓哉君...何でそんなに雪乃ちゃんに追っかけ回されるの?」
先生が笑いながら言うと拓哉は飽きれた様に言った。
「僕にも分かりませんよ~そんなこと...
いつの間にかあいつに追っかけ回されてるんですよ。」
「そっか~雪乃ちゃんは、拓哉君のことが好きなんじゃないの?」
先生がそう言うと拓哉は引く様に言った。
「えっ...嫌っすよあいつから好かれるの。
あんな狂暴な女と一緒にいたらいくら命があっても足りませんよ。」
「まーまーそんなこと言わないで
さーもう、5時限目も始まるから教室に戻りなさーい!」
パチン
そう言うと先生は拓哉の背中を叩いた。
「いってぇぇえっ! 何するんすかっ!」
「頑張ってこーーい!」
「はいはい、行ってきますよ~」
そうこの学校は能力者が集まる学園なのだ。