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不協留学  作者: 玲於奈
98/146

穂高山頂

なし

「セーブ ザ アース」


くだんの

緑Tシャツなら

まちがいなく

警察を呼ばれる

一流ホテル


国会議事堂近い

永田町


タイミングが悪かった


髪が長く

ぼさぼさで


しかも

周りではデモ行進をしている


状況的には

まちがいなく

犯人


ところが

あやうく救われた


こんなことに

なるとはつゆ知らず


暑いと

思って白を選んだのが

幸いした


白の短いYシャツに

みえないこともない

カッターシャツ


そう私にとっての

思い出のシャツ


プレゼントされたもの


それは突然に


山岳部の先輩が

大事な時には着ていけよと

穂高の山頂で

プレゼントしてくれたもの


先輩クラスに

なるとかつぐ重量が

多くなってもわからない


のであろうが


山頂での

いきなりの

カッターシャツの

プレゼントは

驚いた


まあ今日が誕生日なんですけど

まさか

このタイミングで来るとは

思わなかった


夏山は1週間

山を縦走する


あの狭い場所で


ごつい男が

いきなり素敵な包み紙を

出してきて


はじめはやっと

穂高に登った興奮やらなんやらも

まざって

感極まった


狭いので

周りの人たちも

やんやんの喝采


うれしいやら

はずかしいやら


さらに先輩は

どっから借りてきたのか

チャイナ服を

着て。


そりゃあ

ストリートファイターも

はやりましたが


先輩やり過ぎです。


私はゲームをしないので

知らなかったが


カッターシャツは

チャイナドレスに

対抗する

むきむきの男だったようです


もちろん

せっかくきれいに

包まれたものも

取られて

カッターシャツを着て

怪しいチャイナドレスの

先輩を横に

昇竜拳をくらわせました。


なんだかなあ


まさか先輩が

やられた





なし

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