15ダーラー
なし
乗馬で休憩するための
小屋があるという
立派なログハウス
黒いローバーが
止まっている
さっと
降りて出迎える
人影
朝食会場の
執事様
時々
アランさん
個人の
お手伝いを
お願いしているとのこと
「ジョージは
運転もすごい上手なんだ」
でた、
スコットランドに
多いジョージ
かのジョージ氏
さっと
乗馬服を用意
「お客様のは
このようなもので
よろしかったでしょうか」
むむむ
くるしうない
という感じ
かゆいところに
手の届くサービス
さっそく
ログハウスで
着替える
中は鹿のはく製が
飾ってある
うううむ
ここはアメリカか
カナダか
「TAIYOU
スコットランドにも
たくさんの鹿がいる。」
だから、アメリカを
意識しているわけではない
何も言わなかったのに
ぴしゃりと
返す
乗馬服をきてみる
もちろん
競馬ジョッキーのように
星のマークは
ついていないし
賞金も
かかっていない
白の
ホワイトジーンズ
尻が革製
「TAIYOUなら
お尻がいたくなるかも」
尻がすれるからか。
上は緑の
Tシャツでもいいし
クラッシックな
ショージャケットでも
いいという
まさに乗馬
貴族の遊び感満載
これで
シルクハットでも
かぶったら
英国紳士かと
思い
「シルクハット?」
尋ねると
「イエス、サー」
と言う
あるんだ
「TAIYOUは
馬から落ちるかも
しれないから
ボディプロテクターの
方がいいか?」
落馬か
たしかにありえる
防犯チョッキの
スマート版
まさに警察官
いや
SPか
落馬を覚悟し
クラッシックで
挑戦
アランさんが
笑っている
聞けば
アメリカのユニバーサル
スタジオに
英国紳士の
格好で上半身だけで
ハットもかぶって
写真を
撮れるのが
あるらしい
「15ダーラー
プリーズ」
アランさんが
冷やかして言う
よし
絶対に乗りこなしてやる
なし




