優雅な時間
なし
優雅な時間が
流れる
英語は上手でないので
ある程度
日本語に
近いブロークン英語が
通じる
アランさんであるが
満腹で
眠くなってくる
静かすぎるのも
こまりものか
アランさん
突然
「TAIYOU
ウオーキング」
「ジャパニーズ、さんぽ」
といって
立ち上がる
どうやら
領主さまの敷地
領土いやもとい
領地を
ご案内いただけるよう
グラスゴーから
向かってきた道とは
反対の道を歩き出す
一本道
留学する前までは
北海道の山々も
よく登りに行ったが
そんな
北海道のような
感じ
まっすぐ
湖に並行して
走っている
領地の中を
通っているという
針葉樹のかたまりが
森を作っている
ひらかれた場所は
牧草地のように
なっている
歩き始めて
気が付いたが
どれだけ行っても
まっすぐ
いったいどこまで
歩くのか
そら恐ろしくなる
15分歩くも
まだまだ
まっすぐで
これこそ
人間の意欲をはなはだしく
低下させるものと
思ってきた。
もしかして
領地の広いのを
自慢するためか
アラン領主
あんだけ
酒を飲んだのに
アランは平気そう
さすがに
足も疲れてきて
アランに
戻ろうと提案する
アランは酒を飲み過ぎたとき
この道を
歩いて
酒を抜くそうだ
そして
またコンピューターの
仕事をするそうだ
そりゃそうだ
一つのキーの押し間違いが
何億の損の世界
「TAIYOU
もう少し
グッドポイント」
いつも休む場所があるという
あと5分がんばれという
しかたない
私も酒を抜く意味で
歩いた
柵が広がる
放牧地が開けてきた
なんと
馬がたくさんいる
「TAIYOU
ガッテム
馬のるよ」
乗馬か
おハイソな世界。
驚いた
なし




