絶景かな
なし
食堂の
おばちゃんには
悪いが
やはり
ただものではなかった
大学の食堂より
各段に
味が違う
おいしい
たぶんに食材が
違うのだと思う
学食はなんやかんやいっても
量を用意しなければ
ならないので
冷凍食品に
なったりするのだと思う
おばちゃんたちは
心をこめて作りたいと
おもうのだろうが
時間的余裕や
予算的余裕、
はたまた人員的余裕も
あるのだろう
心だけでは越えられない
価値ある食材
洗練された調理法は
あるのかもしれない
恥ずかしながら
こんなにイギリスの朝食が
おいしいと
思ったことはなかった
紅茶にうっとりしていると
アランさんが
庭に出ようという
ガラス張りの食堂から
出る
爽快感
風が心地よい
大学の寮も
ふきっさらしで
なにもなく
見晴らしがよいと
思っていたが
上をいく
到着したときは
気づかなかったが
素晴らしい庭園
日本の花壇とは
違う空間
奥行きがある
中央に続く道
まん中に噴水
左右対称の
花壇
広い
ゆったりと散歩するのだろう
花壇以外は
広い芝
遠くの生垣から
向こうに
のっぺりとした
湖が見える
借景かな
左右対称の
庭園の向こうの湖
今でいう
オープンテラス
今でこそ
当たり前だが
当時はそんなのは
私は経験したことが
なかったから
斬新だった
フランス
パリやニース
イタリア
ローマに行ったときは
もっと驚いたが
文化が違うのだな
と感じた
お茶を飲もうという
確かにデザートはなかった
今でこそ
バイキングには
ケーキやデザートが
盛りだくさん。
アランさんは
さすがに
ここに住んでいるのだけあって
慣れたしぐさで
外のテーブルに座った
先ほどの
執事、メイドの皆さんが
お菓子を運んでくる
銀の鳥かごのような
ものを持ってくる
よく見れば
お菓子が三段に
のっている
すばらしい
見た目も華やか
その後
白いポットと
紅茶のカップを
お運びになって
くださる
貴族とはこうなのか
今まで
飲んだ紅茶は
なんだったのか
2段目のチョコレートは
なんでこんなにおいしいのか
上流階級かな
なし




