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私はアーティスト
なし
私が小学校の
教育実習に
行くのを悩んで
副学長に
断ることを決めた後。
雑談のようにして
軽い気持ちで
モナ先生に
話してみたら
大きくため息をついて
「私はアーティスト
だったのよ。
でも、
この大学に移るに
あたって
教育実習に行ったわ」
言っちゃったあ。
という顔で言う。
これが、
モナ先生が
年齢不詳のゆえん。
出した舌を思わず
ひっこめながら
「1週間もよ」
あなた、耐えられると
私に問う。
私は断ろうとしているんですけど。
あとで、
わかったことだが
日本と違って
イギリスでは
教師の仕事は
サラリーが低く
女性がする仕事。
人気のある職業と
言えない。
煙のように
もやもやとした感覚。
けむりが目に見えるよう
行くしかないのだろうか。
現に
モナ先生、私が
在籍する
この大学
学生の9割が
女子学生。
男子は数えるほど。
やはり給料というのは
大事なのだろう。
その頃は
働いていなかったから
わからなかった。
自由気ままが
いいと思っていたから
なし




