街外れの大学
なし
大学は
ベアーズデンの
町はずれにある
大学の向こうは
農場や
ひたすら広大な
牧草地。
伝統があるキャンパス
なのだろうが
周りがなさすぎ。
カトリック系。
自分を律しなければ
ならなかったのか
修行なのか。
本当に
見事に。
昔は
何もなかったの
だろう
だから今、現在も
こんなに立派で広大な
キャンパスでいられたのだろう
北海道大学のようかな
今でこそ
ナンバー18のバスが
大学前の停留所から
グラスゴーの
市街まで行き
昔はベアーズデンまで
学生は歩いた
何かの折に聞いた
大学から
歩いて10分の
ベアーズデンの
街には
駅があり
グラスゴーの
セントラル駅に
つながっている
みんなは苦痛だったか
昔は何もなかったからか
私は
歩いて10分の
街までの
散歩が素敵
今でこそマラソンを
はじめたが
昔は走るなどありえなかった
ちなみに料理もそう
花が咲いて
ベアーズデンの
街も花であふれている
花の飾り方が自然で
驚いた
いつもそうしていたのだろうが
日本にはそんな伝統はない
それを真似して
見かけるようになったのは
2000年以降の事
やはり
かの国を真似するのか
そういう発想ができるのが
すごい
機会があって
花のフェステバルを
見にいく
みんな素敵だが
どこか
ベアーズデンに
通じている
ような気がする。
そして
ベアーズデンの
お店の人は
みんな気さくだ
だから
私はベアーズデンの
街が好き。
そんなベアーズデン。
はじめて行ったのが
警察署。
グリーンカードを
交付されるため
外国人は登録しなければ
ならない
緑のカードだから
グリーンカード
警察署は
もう多分何千回は
つきそっているだろう
何でも屋の
ジョージが
すべてしてくれた
警察署の人も
「おう」
「よう」
のことで毎度の
感じだった
しかし私にしてみれば
外国人として
登録される。
自分の国には
いないという
証。
言い方が
悪ければ
よそもの。
手続きはあっさりで
何の威圧感も
なかったが
虚しさはあった。
カードには
このグリーンカードを
いつも携行すること
そう書かれていた
送り迎えは
大サービスなのか
はたまた
みんな割り切れない
感情をもつのか
ジョージを
問い詰めるのか
歩いても
すぐなのにきちんと
送迎してくれる。
ベアーズデンは
パンや
文房具や
そして、
私が学んでいる
写真学科。
いつも現像してもらう
カメラ屋さん
大学の先輩。
さらに
私に留学をすすめてくれた
大先輩。
「大きく夢を見ようぜ」
ちょっと
某俳優の言い回しだが
私が大学に
入学したときの
新入生歓迎コンパで
酒など飲んだことがなく
さらに私の家族に
飲酒するものもなく
ひどくとまどった
花見だったが
すごい桜の名所
私にグラスゴーをすすめたが
私と入れ替わりで
帰国し
グラスゴーの大学を勧めてくれ
そして
街の小さなカメラやさんも
紹介してくれた
先輩は
フィルムを現像したら
1本新しい
フィルムがもらえると
いっていたが
私はそんなことはなく
結局買っている
しかし
写真の現像代金が
おそろしく安い
そしてはがきくらいの
大きさで現像される
写真は
ちまちました
小さいものでないのだ
現像が上がってきた時
ひどく
驚いた気がする
なし




