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不協留学  作者: 玲於奈
70/146

冷凍食品

なし

いつもバイキングレーンの

向こう側にいる

3人が

こちらにいる。


異常な感じ

9、10、11、12月と

4か月

こちら側に

現れたことは

なかった。


それが今

私を取り囲む。


「TAIYOU

 どうやら

 あなただけが

 この宿舎に

 残るそうよ」


「せっかくにクリスマスよ

 日本に帰らないの?」


ジャパンを連呼する。


「クリスマスは

 家族で過ごす日よ」


「寮で一人は寂しすぎるわ」


「食事を提供して

 あげたいところだけど

 宿舎には

 あなた一人

 あなたのためだけには

 出せないのよ」


YOU、YOUと

連呼する。


そうか、私だけなのか。


うすうす感じていたが

さすがに

面と向かって言われて

落ち込む


わたしのがっかりした様子を見て

おばちゃんたちも

ため息をつく


「TAIYOU

 COME ON」


カウンターに

連れていかれる


おばちゃんたちが

台所の中に入り


冷凍食品やら

パンやらを私に渡す。


学生食堂で食事が

出るので

今まで一度も

使ったことがない食品たち


こんなものが

あるんだあ。


感心してしまった。


本当はだめみたいだが

私のあまりの

落胆に

愛の手を

差し伸べてくれたようだ


さすがに

カトリック系の

大学


慈愛が肝要なのだろう



大学正面入り口側の

食堂入り口が

バーーーンと

大きな音を立てて

開いた


「間に合ったああ」

と言っている


(予想)


フランス語


若い男女4人が

入ってくる


「TAIYOU

 久しぶりー」


なし

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