チェーン店の牛丼
なし
話を戻そう
地元ティの二人が
来たので
見た目の悪いおにぎりを
わけてあげる
海苔。
黒い物体をはじめてみたのでは
ないだろうか。
しかし
あまり迷うことなく
口に入れる
日本食ブームの
遥か前の話
おにぎりを
ほおばりながら
どんな表情を
するかと思う
塩加減が甘いかなと
思ったが
「ナイス」
「グッド」と
私にわかりやすく
感想を言う
食べられるものであって
よかった
何を言っているか
わからないことだらけ
だったが
何か交流もすることが
できた
ちょっとした
日本食の交流で
そのあと
電話にでてもらったり
シャワーの順番など
譲り合うことが
できたように
感じる
食べ物は
人をしあわせにするんだなあ
と思った
私の不細工な
おにぎりで
国際交流ができて
本当によかったと思う
今でこそ
私は料理が大好きで
いろいろな料理を
作ることができるが
この当時は
料理が大嫌いで
留学前は
必ず外食。
お金のない時は
学食のB定食か
カードで払って
安い
牛丼を食べていた
しかし
肉はいいところを
つかっていないと
あからさまに
わかる牛丼で
あったが
とても好きで
本当に好きで毎日毎日
食べていた
今思えば安かったことも
あるが
よく続けられた
値段は
吉野家には負けたが
このボリュームで
350円かと
うなる何かがあった。
それも毎日
しあわせだったんだと思う。
なし




