船着き場
なし
船の向こうから
歩いてくる
やから。
やっぱり。
赤い目をして
まあ
いかにも
朝まで
飲んでましたの
マクガイヤーさん
「よー、ガイズ。
気分はどうだい。
俺は、上々」
「おたくはどうだい」
「俺たちで
ユウを両脇にかかえて
階段をおりて
船に乗せたんぜ」
そこまで言って
ばたっと倒れる
気分がいいのか
酔っていて
ふらついているのか
船の揺れか
わからず
とりあえず
そばにいくも
寝ていた
さすが
スコティッシュ男児
あっぱれ。
「キャプテン。
今日は波が高い。
収まるかと
思ったが
やはり、今日はだめだ。
風が強くなってきた。」
「キャプテン、もどります」
白い霧が晴れてきて
湖岸が見えてきた
意外なことに
いくつも
古城がある。
船は
あいかわらず
ポンポンと
蒸気の音を立て
ゆっくりと
船着き場に向かっている
もちろん
その船着き場に
私は
記憶がない
船着き場について
マクガイヤーさん
どうするということになったが
老キャプテンの
「ほっとけ」
の一言で
しばらくそのまま
寝せることにする
さすがに
奥まった船着き場なら
揺れもすくないだろう
もし
雨がふっても
白天井があれば大丈夫
あっぱれ
スコティッシュ男児
私たちは
朝食を食べに城に
戻ることにした
なんやかんやで
もはや8時だった。
なし




